「冒険する長崎プロジェクト」では、身体に障害がある子どもも楽しく遊べるインクルーシブ遊具を導入した諫早市の県立総合運動公園のちびっ子広場(冒険475で紹介)や、リニューアルした佐世保市の佐世保中央公園(冒険483で紹介)などを県内各地の公園を紹介してきました。
すると、大村市の方から「新しくできたクジラの公園も紹介してください!いい公園ですよ」と情報が・・・さっそく行ってみました。
2022年3月にオープンした大村市のぼうけん広場。1万平方メートルという広い敷地に12の遊具が置かれています。まず、目がつくのはクジラをモチーフにした大型遊具。捕鯨で大成功した深澤儀太夫翁にちなんでクジラや捕鯨船をデザインしたオリジナルの遊具をつくられました。だから、この公園、正式には「ぼうけん広場」という名前ですが、「クジラの公園」という愛称の方がよく知られています。
©大村市河川公園課
大きなクジラが公園のシンボルです
とっても広い公園。グラウンドも隣接しています
あちらこちらに、クジラのイラストも!カワイイね
西九州新幹線開業にあわせ新大村駅ができ、ますますにぎわう大村市。
市河川公園課の木場さんによると、市が管理する都市公園は現在54施設。クジラの公園は2020年度から整備が行われていて、小さな子どもからお年寄りまで幅広い年齢の人たちが楽しめる広場を目指してつくられました。公園には子ども向けの遊具のほか、大人が利用できる健康器具もあり、子どもを遊ばせながらちょっと運動、ということもできそうです。
コンビネーション遊具を上ったり下りたり、滑り台をすーっと滑ったり、年齢に合わせていろんな遊び方ができる公園。
ブランコの一つは子どもをすっぽりと座らせることができます。(*安全には十分配慮してください)。まだまっすぐ身体を保持できなかったり、一般的なブランコにうまく座ることができない1、2歳の小さな子どもなどでもゆらゆらとブランコを楽しませることができそうです。
©大村市河川公園課
クジラを捕る「捕鯨船」がモチーフ
大人向けの健康遊具もたくさん、あります
ちびっこもこのブランコなら、ゆーらゆら。喜ぶ声が聞こえてきます
こちらは乳幼児専用の遊具エリア。大村市内では初導入とのことで、遊具の周りに柵があり、柔らかいマットが敷かれています。とっても小さなことだけど、柵があるだけでも、ちびっ子たちを安心して遊ばせることができますよ。
©大村市河川公園課
乳幼児専用の遊具エリア
周りが柵に囲まれていて、ちびっ子が「この中」で遊んでくれるので安心です
このエリアには、柔らかいマットが敷かれています
*ケガをしないわけではありません
そして、もう一つ!いいなぁーと思ったのが、公園の中央設置された子どもの専用トイレです。
これまでは、トイレは、公園の片隅に設置されることが多かった印象ですが、ここでは誰もが見える公園の中央部にあるため、子どもたちの様子がよくわかって安心です。その壁にもクジラの絵!使うのが楽しくなりそうです。
公園の西側は大村湾。沈む夕日も美しくついつい、長く遊んでしまう公園。
中央にある「築山」は島をイメージしていて、土管で作られた洞窟もつくられています。大人たちが子どもだった「昭和時代」―土管で遊んだ経験があるでしょうか。懐かしい経験がよみがえってくるようです。
ぼうけん広場全体では、2023年4月から多目的グラウンドの利用が始まり、さらにテニスコートや憩いの広場などの整備が進みます。これからピクニックや遠足、スポーツなどの場としてますます楽しめる公園として期待が高まります。
公園中央にある子ども用のトイレ。安心安全に使うことができます
「島」をイメージした築山。上ったり、土管をくぐったり・・・遊び方は自由!
大村湾に沈む夕日。時間を忘れて遊んでしまうね
写真提供:大村市河川公園課
写真・文:冒険する長崎事務局
掲載日:
2023/04/24
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
大村市黒丸町5-1