その名の通り、佐世保市中心部に広がる佐世保中央公園。元々は戦後、接収されて米軍住宅だった土地を1964年(昭和39)に「市中心部に緑を」などと求める市民の声を受けて公園が作られました。それからおよそ60年、スポーツを楽しんだり、イベントが開かれたりと市民に親しまれてきましたが、2022年4月、民間の力、ノウハウを借りてさらにステキな公園に生まれ変わりました。
実際に行ってみると、駐車場が広く分かりやすくなっていたり、ファミリーレストラン、飲食店などが新しくできていたり、きれいになったなーという印象。佐世保市の担当者に尋ねてみると、この名切地区全体の街づくり構想の一つとして、佐世保中央公園がリニューアルされたとのことで、「にぎわいの中心として、時代や街、市民と共に成長する」場をこれからみんなで育てていくということです。コンセプトを聞いただけでもワクワクしますね。
今回のリニューアルでは、公園が大きく2つのエリア「交流・文化ゾーン」と「自然レクリエーションゾーン」に分けられました。「交流・文化ゾーン」には芝生広場や飲食店、それに屋内遊び場、「自然レクリエーションゾーン」にはバーベキュー場や都市型デイキャンプ場、それに屋外遊び場などが整備されました。広々とした芝生広場は解放感いっぱい。ボール投げをしたり、走り回ったり、思い思いの遊び方を楽しめます。
©庭建パークマネージメント株式会社
空から見た佐世保中央公園。グラウンドの手前には屋内遊び場や飲食店がつくられました
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グラウンドがあった場所には広々とした芝生広場
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小腹が減ったときにはココ!芝生広場横には飲食店がつくられました
佐世保中央公園の今回のリニューアルでとても気になるのがキャンプ施設。
バーベキューやデイキャンプ、オートキャンプが楽しめる施設がつくられました。最近、流行りのキャンプ。道具を揃えたり、キャンプ場まで少し遠出が必要なところですが、佐世保中央公園なら、近くの商店街で食材(佐世保のカキなど魚介類がオススメ!)を手に入れて、ぶらぶらと歩いて公園へゴー!テーブルやイス、たきび台、それにキッチン用品も揃っているので、さっそくバーベキューを始められます。とっても気軽にアウトドア体験ができますので初心者にもオススメです。しかも、ごみ回収もお願いできるとのことで、好きな食材だけ用意すればOK!手軽にアウトドアを楽しめる場所としてこれから人気が出そうです。
さらに山手にあるオートキャンプ場は車を横付けして、宿泊できる6つのサイトがつくられました。キャンプグッズのレンタルも可能。街の中心部という便利な場所だけれど、緑に囲まれ、佐世保港まで見渡せる“SASEBO”の良さを大いに感じられるスポットで、楽しい一日が過ごせることでしょう。(いずれも事前予約が必要です)
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「手ぶらでバーベキュー」が佐世保の定番になるかも
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佐世保の街を一望できますよ
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キャンプ案内棟ではキャンプ用品をレンタルできるほか、多目的スペースも
緑豊かな公園は散策にもぴったり。公園管理室のスタッフの方が教えてくれた穴場スポットは「屋外遊び場」。公園の一番高いところにあるため、ここからの眺めも最高!心地よい風と景色とともに、ターザンロープなどで存分に遊ぶことができます。地域の人たちもここを散歩コースにしているそうで、佐世保中央公園に行った時にはぜひチェックしてほしいスポットです。
そして、公園はまだまだ進化中。展望台には、佐世保市の姉妹都市アルバカーキ市(米国)・アモイ市(中国)・コフスハーバー市(オーストラリア)の植物を植えるなど、SASEBOを感じさせる植栽がこれから始まるそうですよ。
また、芝生広場などでは定期的にイベントを開催。まさに「市民とともにつくる」公園がこれからどんな風に成長していくのか、楽しみです。
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木々に囲まれた屋外遊び場。ここ、オススメなんだそうです
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佐世保市の姉妹都市にちなんだ植栽がこれから始まります
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イベント情報はホームページなどをチェック!
写真提供:庭建パークマネージメント株式会社
文:冒険する長崎事務局
掲載日:
2023/01/05
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
佐世保市宮地町89-1