子どもと遊びに行くと心配なことの一つが、勝手にどこかに走って行ってしまうこと。親は気が休まりません。だから「囲われたところ」というのかな、「この枠内で楽しいよ」とか「ここで遊んでね」というところがあるとちょっとホッと、できませんか。
そういう意味で、ここ「壱岐オリーブ園」はホッとできるところでした。
その上、ロケーション最高。鳥のさえずりが聞こえ、周りはオリーブの緑。遠くに郷ノ浦の海。ちょうど雨上がりに行ったからか、なんだか空気まできれいな感じ。チビちゃん、見える範囲で走り回ってくれるのでちょっと緊張の糸をゆるめて、親子ですがすがしい時間を過ごせました。
車を駐車場に停め、向かった入り口は重厚な門構えでちょっとドキドキしましたが、入ってみると何だかどなたかのお宅に来たような気分になる園内です。
立派な門構えでドキドキ・・・
園内にはオリーブ1800本、壮観です
緑が鮮やか。見ているだけですがすがしい気分に
壱岐オリーブ園は、島の新たな産業として2010年に500本の苗木を植えたのが始まりで、今では9000平方メートルの土地におよそ1800本が栽培されるほどに成長しました(オリーブ園外の栽培を加えると7000本!)。
園内のオリーブは観光客の観賞用としてだけではなく、8月末から10月にかけて収穫される実は食材やオイルに、そして葉は粉末にして食されるほか、木からは食器などを作っているそうです。
栽培は除草剤を全く使わず、雑草や害虫を取り除くのも手作業で行われているとのこと。ちょうど、お伺いした時は伸びた木の剪定作業中で、時々パチン、パチンという音が園内に心地よく響いていました。
まずは展望デッキへ。郷ノ浦の海が一望できます。とってもいい気持ち。ウグイスのホーホケキョ、と鳴く声。さわさわとオリーブの葉を揺らす風。
チビちゃんもデッキの大きなテーブルと椅子の間を楽しそうにはしゃぎまわります。
「ふぅ」と座っているだけでホント、いい気持ち。
園内の展望デッキ。ここからの景色が素晴らしいですっ!
郷ノ浦の海を一望
大きな木のテーブルに椅子。ここに座ってみてください、ほんと、最高の気分だから!
園内の小道を歩いていると、チビちゃんはどうやら切り落とされた「棒」が気になったよう。拾ってぶんぶん小さく振りながら楽しそうに歩いています。小道に咲く小さな花も気になるね。
ここですっかりリフレッシュして、また元気に島めぐりに向かいましょう!
園内のショップでは、オリーブを使った食材や化粧品も販売されているので要チェックです。
園内の小道を歩いているだけでも気持ちい。気分スッキリです
チビちゃんの興味は「棒」(笑)。鳥の鳴き声に時折、振り向きます
ここでも春を感じます。小さな草花にも目を向けられる余裕が嬉しい
文・写真:長崎はな
長崎生まれ。長崎で好きなものは、お刺身、一口餃子、対馬のはちみつ、佐世保バーガー、島原のかんざらし、諫早のうなぎ、チリンチリンアイス・・・。旅好き、食いしん坊がわんぱく盛りの「チビちゃん」と長崎県内をめぐります!
掲載日:
2023/04/05
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
壱岐市郷ノ浦町片原触1190