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冒険 464

長崎大水害の日に!TAKENOENで防災を学ぼう!

今回の冒険者
パパ:松林 大和さん
莉央ちゃん(6歳) / 希空ちゃん(3歳)

7月23日は、大きな被害をもたらした長崎大水害の日。
長崎市芒塚町に拠点を置く、森林ボランティア団体「TAKENOEN」では、この日に合わせて森林ボランティアならではの防災イベントを行っています。
開催場所は「太陽と月の酵素カフェ」。
庭ではたくさんの人が竹林から切り出した竹を使って作業をしています。
松林さん親子を迎えてくれたのは、冒険マイスターで「TAKENOEN」代表の内藤恵梨さんです。「空気も体験も新鮮!森林ボランティアをやってみよう!」の冒険でお世話になりました。
「今日は『TAKENOEN』で一緒に防災を学びましょう!」

  • 7月23日、長崎大水害の日にやってきたのは、長崎市芒塚町です。

  • 「TAKENOEN」では、長崎大水害の日に防災イベントを開催しています。

  • 松林さんを迎えてくれたのは、代表の内藤恵梨さんです。

カフェの庭に出現した竹樋の「流しそうめん」。日頃整備している竹林から切り出した竹を有効活用しようということでメンバーが作り上げました。
ちょうど松林さん親子が到着した時に完成したので、特別にリハーサルのそうめんをいただきます。
みんな竹の器と箸を持って準備OK!
「流しますよ!」
スタッフが竹樋にそうめんを流します。
来た、来た、ソレッ!
「アレッ?」
莉央ちゃんは使い慣れていない竹の箸で掴むのに一苦労!
でもおもしろいね。
暑い日にひんやりしたそうめんは、「オイシイ!」
そうめん流しの後は、カフェの中で竹細工教室に参加します。
莉央ちゃんとお父さんは竹カゴを作ります。

  • 流れるそうめんを竹の端で掴むのは一苦労!でも、おもしろいね。

  • 暑い日にひんやりしたそうめんは「オイシイ!」

  • 竹細工教室に参加します。作るのは竹カゴです。

見本を見ると難しそう!
でも大丈夫、スタッフの方が指導してくれます。
最初は底の部分から。四角形になるよう細い竹を縦と横に編み込みます。
莉央ちゃんが竹の棒で目を詰めていきます。
「上手!上手!」
褒められちゃった。
お父さんも手伝いながら立体的に竹を編んでいきます。
最後は端の長い部分を糸で括って完成!
なかなかの出来栄えです。
次は、防災講演会に参加。1部は「食と栄養と防災」で、食糧危機に注目されている「昆虫食」が実は災害時にも役に立つことを講師の方が話されました。災害時には食事が大きな問題になりますが、昆虫食なら単に“食べる”ということだけではなく良質なタンパク質や栄養素を効率的に摂ることができます。

  • 底となる部分は四角形になるよう細い竹を縦と横に編み込みます。

  • 完成した竹カゴ。なかなかの出来栄えです。

  • 防災講演会の1部では、昆虫食が災害時にも役立つことを話されました。

「せっかくですから、昆虫を食べてみましょう!今日はコオロギを用意しました」
会場がザワザワとなります。
でもスタッフがお皿に出したのは普通のチョコレートとグミです。
これがコオロギ?ちょっと拍子抜けですが、コオロギのパウダーを添加してあるそうです。
チョコレートを恐る恐る食べてみると・・
ん?ちょっとジャリッとする感じはあるけれど、オイシイ!
莉央ちゃん、希空ちゃんも、笑顔で食べています。
ナント、お代わりもしちゃいました。
防災講演会の2部は、防災の基本(水害編)。「TAKENOEN」のメンバーである防災士さんが、長崎大水害のこと、非常時に必要なことは何かなどを話されました。

  • 普通のチョコレートとグミに見えるけれど、コオロギを使った昆虫食です。

  • 莉央ちゃんと希空ちゃんは笑顔で食べています。ナント、お代わりも!

  • 2部は防災の基本(水害編)。防災士さんが話をされました。

「防災運動会」に移ります。
本当は奥山運動公園で開催するはずだったのですが、熱中症の危険があるということでカフェの中と庭を使って実施することに。
カフェの中では、イザという時に役立つ命綱となるロープ結索を現役の消防士さんに学びます。
「もやい結びは解けにくく、体に結び付けても輪っかが締まらないので大変役に立ちますよ」
消防士さんが順を追って結び方を教え、参加者の皆さんがその手順を覚えます。
一通りできるようになったら、誰が早く結べるか、競争します。
庭では、2本の竹と毛布で竹担架作りを実践。
大人が横たわっても十分なので、怪我をした時の運搬に役立ちますね。
それじゃ、実際に運んでみよう!
避難所までの障害物を想定してみんなが竹担架を運びます。
簡単そうに見えてやはり思うようには動けません。
防災運動会を行うことで、今の自分の体力や感覚を知ることができたようです。
そして、「長崎大水害慰霊供養」で、防災イベントは終了しました。

「長崎大水害の日に慰霊や追悼がされることはもちろん大事ですけど、今を生きる私たちや若い世代に伝えることも大事だと思い、このイベントを開催しました」と話す内藤さんの言葉が強く胸に響きました。
森林ボランティア団体「TAKENOEN」では竹林整備を主にしていますが、防災イベントを始め地域貢献活動も積極的に行っています。メンバーも随時募集しているそうですよ。

  • 防災運動会ではイザという時に役立つロープ結索を消防士さんに学びます。

  • 竹を障害物に見立てて毛布担架を運びます。

  • 「長崎大水害慰霊供養」で防災イベントは終了しました。

文・写真 取材ディレクター 中尾知徳

掲載日: 2022/08/31
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。

インフォメーション

スポット名
森林ボランティア団体 TAKENOEN (太陽と月の酵素カフェ)
TEL
095-894-7101
住所
〒851-0126長崎県長崎市芒塚町239-3

〒851-0126長崎県長崎市芒塚町239-3

※お出かけの際には事前に位置をお調べすることをお勧めいたします。
駐車場情報
あり
営業時間
午前11時〜午後3時(太陽と月の酵素カフェ〕
定休日
森林ボランティア活動は不定期
TAKENOENの防災 7月23日に実施
日曜日、第1・第3月曜日(太陽と月の酵素カフェ)
対象年齢
全年齢
料金
お問い合わせください
アクセス
JR長崎駅より車で約20分
公式サイト
https://en-nex.co.jp
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アクティビティタグ

この記事は KTNテレビ長崎「冒険県 冒険する長崎 プロジェクト」(毎週水曜日 20:54〜21:00)で 2022/8/31に放送されたものです。Youtube チャンネルでも配信中!
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