冒険県 冒険する長崎プロジェクト ワクワクを探しに出かけよう。

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冒険 442

空気も体験も新鮮!森林ボランティアをやってみよう!

今回の冒険者
冒険ナビゲーター:円田 智子

円田ナビゲーターがやってきたのは、長崎市芒塚町の「太陽と月の酵素カフェ」。
迎えてくれたのは、内藤恵梨さん。森林ボランティア団体「Take no EN」の代表です。
「今日は放棄竹林に行って整備をしましょう!」
内藤さんと集合場所である近くの公園に行くと、すでにたくさんの方がいます。
「『Take no EN』のメンバーは、最高齢83歳まで、約60名いるんですよ」
そんなにいるんですか!
ヘルメットを被り、ノコギリ、ナタなどを持って竹林へ向かいます。
「持ち主のおじいさんが高齢で山に入れなくなり、お子さんたちもどうしていいかわからないと相談されたことが、森林ボランティアを立ち上げたきっかけですね。その時は使命感というか、何かお役に立てればいいかなくらいだったんですけど」
使命感!実は、内藤さんは海上自衛隊勤務の経験があるということで内心、納得です。

  • 円田ナビゲーターを迎えてくれたのは、「Take no EN」の代表、内藤さんです。

  • 近くの公園に集まった森林ボランティア団隊「Take no EN」の皆さんです。

  • ヘルメットを被り、ノコギリ、ナタなどを持って竹林へ向かいます。

コンクリートで舗装された道から竹林へ入ると、これが大変!
急な登り坂で、しかも乾燥した竹の葉が積もっているため良く滑ります。
運動不足の円田ナビゲーターは、荒い息を吐きながら何とかボランティアの皆さんについていきます。
途中、枯れた竹をまとめたところが何箇所か見られます。
「ビーバーの巣みたいに竹がまとめてあるのは、私たちが作業したところですね。今でこそ光が差し込んでいますが、整備を始めた頃は竹が密集して真っ暗だったんですよ」と内藤さん。
ボランテイアのメンバーは、各自、自分の持ち場で作業にかかります。

  • 急な登り道で、しかも乾燥した竹の葉が積もっているため良く滑ります。

  • 「整備を始めた頃は竹が密集して真っ暗だったんですよ」と内藤さん。

  • ボランティアのメンバーは、各自、自分の持ち場で作業にかかります。

円田ナビゲーターと内藤さんもやっと今日の作業場所に到着。
いくらボランティアといっても整備に関しては、プロの指導が必要です。
そこで頼りになるのが、長崎県の森を守る活動をサポートしている長崎県森林ボランティア支援センター。
今日はセンター長の佐藤祐樹さんが駆けつけてくれました。
「先の方が立ち枯れている竹をチェーンソーで切ってもらい、私たちが短くして運びましょうか?」
佐藤さんたちがチェーンソーで切った竹を、円田ナビゲーターがノコギリを使って短くします。
竹にノコギリの歯を入れ、小刻みに引きますが、引っかかった感じで、うまく切れません。
佐藤さんが見かねてアドバイスします。
「もう少し大きく引かないと」
なるほど。円田ナビゲーターはアドバイス通り、大きくノコギリを引き、竹をカットすることに成功!
「切れた!」

  • 円田ナビゲーターと内藤さんも作業場所に到着しました。

  • 竹をノコギリを使って短くします。でも、うまく切れません。

  • プロのアドバイスを受けて、竹をカットしました。

「次は枝をカットしましょう。ナタを使いますが、足を切らないよう気をつけてください」
人生初のナタ使い!円田ナビゲーターは緊張しながらナタを振るいます。
でも、まず枝の位置に正確に当てるのが大変。そこで左手で枝を持ってやるのですが、何度やってもうまくカットできません。
ここでも佐藤さんのアドバイスが飛びます。
「手で枝を持つとその根本が締まるので切りにくくなります。持たずにナタを当てた方がいいですよ」
なるほど、それでは、手を離して、カン、カンッとナタを振るうと、見事に枝がカットされました。
「ウワア〜、できた!」と円田ナビゲーターは大喜び!
内藤さんも拍手です。
気を良くした円田ナビゲーター、他の枝もカットしていきます。
やっているうちにコツを掴んだのか、枝を簡単にカットできるようになり、
「私もメンバーになれるかな?」と笑顔です。
笹の葉のざわめきや竹林に差し込む光、そして新鮮な空気!作業をしていると、とても幸せな気分になれます。

  • 竹の枝のカットに入ります。使うのは人生初のナタ!

  • 枝の位置に正確に当てるのが大変!何度やってもうまくカットできません。

  • 「うわあ〜、できた!」と円田ナビゲーター。内藤さんも拍手です。

竹林整備には子どもたちも参加していました。
立ち枯れした竹をノコギリで切った小学四年生の女の子は、
「教科書にSDGsで森を守ろうとかあったけど、地球とか森林を大事にしていく人がたくさんいたらいいと思います」
しっかりした話に円田ナビゲーターも感心しきりです。
「竹林整備は、雑木林の整備とかもそうですけど、安心して暮らせる故郷の土地につながっていくと思うので、
この活動を続けていきたいと思います」と内藤さん。 
作業の合間の昼食は、竹を薪にして作ったカレーをみんなでいただきます。
「オイシイ!」

森林ボランティア団体「Take no EN」では、タケノコ掘りや門松づくりなどのイベントを始め、長崎大水害が起こった7月23日には、防災イベントも行っているそうです。
ぜひ、ご参加ください。

  • 作業には子どもたちも参加していました。

  • 立ち枯れした竹をノコギリでカット!

  • 昼食は竹を薪にして作ったカレーをみんなでいただきます。

文・写真 取材ディレクター 中尾知徳

掲載日: 2022/03/23
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。

インフォメーション

スポット名
森林ボランティア団体Take no EN(太陽と月の酵素カフェ)
TEL
095-894-7101
住所
〒851-0126長崎県長崎市芒塚町239-3

〒851-0126長崎県長崎市芒塚町239-3

※お出かけの際には事前に位置をお調べすることをお勧めいたします。
駐車場情報
あり
営業時間
午前11時~午後3時(太陽と月の酵素カフェ)
定休日
森林ボランティア活動は不定期
日曜日、第1・第3月曜日(太陽と月の酵素カフェ)
対象年齢
3歳〜(元気なら何歳でも可。83歳のメンバーもいます)
料金
保険料込み 500円
アクセス
JR長崎駅から車で約20分
公式サイト
https://en-nex.co.jp
https://www.instagram.com/elly_wasabi/
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アクティビティタグ

この記事は KTNテレビ長崎「冒険県 冒険する長崎 プロジェクト」(毎週水曜日 20:54〜21:00)で 2022/3/23に放送されたものです。Youtube チャンネルでも配信中!
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