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冒険 336

いつもと違う景色にワクワク。中島川の護岸を散策してみよう!

長崎市の中島川には、護岸を歩けるスポットがいくつかあります。
見慣れた川沿いの風景も、護岸から見上げるとなんだか新鮮。
いつも何気なく渡っている橋や、護岸の石一つ一つに注目しながら歩いていくと、面白い発見がありますよ。
今回は眼鏡橋の一つ下流に ある袋橋をスタートして、西山川との合流地点までのエリアを散策してきました。護岸ならではの楽しみ方や、ビュースポットをご紹介します!

新鮮な景色にワクワクします。

袋橋の横から護岸に降りて、上流へ向かって歩いていきましょう。
ちなみに川の西岸(電車通り側)と東岸(寺町側)では護岸のデザインが異なり、東岸の方が平らで歩きやすいですよ。

ここでは袋橋と眼鏡橋、2つの歴史ある石橋をじっくり見ることができます。特に眼鏡橋は日本で造られた最初のアーチ式石橋。1982年の長崎大水害で破損し、防災のため一時は取り壊しの危機に瀕しましたが、市民の熱意と努力により修復されました。日本三名橋の一つと言われる、美しく貴重な橋です。

眼鏡橋の下に一歩足を踏み入れれば、眼鏡橋の「眼鏡」からの景色を楽しむこともできますよ。ほのぼのと流れる中島川に青い空が映り、眼鏡橋が見つめてきた長い歴史を思うと胸を打つものがあります。足元が少し狭くなっていますが、ぜひゆっくり眺めてみてください。

  • 袋橋横の階段。降りる際は慎重に!

  • 袋橋。眼鏡橋や桃渓橋とともに長崎大水害を乗り越えた、歴史ある石橋です。

  • 眼鏡橋の「眼鏡」から。

眼鏡橋を抜けると、壁に向かって写真を撮る人の姿を多く見かけます。理由は護岸に埋め込まれたハート形の石。「ハートストーン」と呼ばれ、眼鏡橋から魚市橋までの間に3つ隠れています。対岸から見ないと見つけられないものや、ハートの右上に「i」の文字が隠れているものなど、どれも遊び心たっぷり。見つけると、ちょっぴり幸せな気持ちになります。

「ここにはスヌーピーみたいな石もあるよ!」と教えてくださったのは、護岸を歩いていらっしゃった地元の方。一見何の変哲もない石なのに、言われてみると、じわじわとスヌーピーに見えてくるから不思議。
護岸の石一つ一つに目を向けてみると、パイプが埋まった石、穴が開いた石、石のふりをして鎮座するレンガ片など、様々な素材が使われていることに気が付きます。じっと見ていると、何かに見えてくるかも……?想像を膨らませて、自分だけのオリジナルストーンを探してみても楽しいかもしれません。

  • ハートストーン前は人気のフォトスポットになっています。

  • 写真中央がスヌーピーの石。伝われ、このスヌーピー感……!

  • にっこり笑った石。護岸の石になる前は何に使われていたのでしょうか。

バイパス水路を挟んで東新橋から先のエリアには、昭和の石橋がずらり。
草木の茂った川辺から石橋群を見上げていると、市街地にいることを忘れてしまいそうです。
おすすめのビュースポットは、西岸にある光永寺の下。ここから古町橋を望むと、光永寺の松に古町橋が映えてとても絵になります。橋の向こう側に見える中華料理店の店構えも素敵なので、異国に迷い込んだ気分になれますよ。

  • 東新橋から先の様子。少しレトロな雰囲気が漂います。

  • 緑いっぱいの川辺。

  • 光永寺の下から。ここは本当に日本でしょうか。

古町橋の辺りからは、通り道にも少し草木が生えています。
行く手を阻む草木を乗り越えながら、冒険気分でさらに上流を目指しましょう。

緑豊かな川辺では、思い思いに過ごしている生き物たちとの出会いが待っています。
筆者が取材に訪れた日は、アオサギが3羽、仲良く日向ぼっこをしていました。他にもカメや、季節によってはカモの親子が見られるそう。
でこぼこした岸壁は、ハトにとって絶好の休憩場所。石の上からハトたちが顔を覗かせている、ちょっと面白い光景が見られますよ。

  • 行く手を阻む草。どう乗り越えるか考えるのも楽しみの一つ。

  • 翼を広げるアオサギたち。実際に近くで見ると迫力があります。

  • ハトたちの特等席。石がちょうどいい出っ張り具合で並んでいます。

緩やかな階段状の滝が見えてきたら、西山川との合流地点に到着です!
この辺りは護岸のすぐ上に建物が並んでいて、昔懐かしい雰囲気が漂っています。
合流地点を横断する飛び石を渡れば、西山川に架かる江戸時代の石橋「桃渓橋」と、中島川に架かる「高麗橋」が一望できますよ。

中島川の護岸はワクワクがいっぱい! 新鮮な気持ちで、中島川をもっと満喫してみませんか?

  • 水の音に癒されます。

  • 川を横断する飛び石。東新橋から上流の飛び石では、比較的渡りやすいです。

  • 左が西山川で右は中島川。視界が左右に開けて気持ちが良いです。

文・写真:ふみこ
長崎市出身。県外に出て改めて気づいた長崎の魅力を、少しずつ発信していけたらと思います。

掲載日: 2020/11/06
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。

インフォメーション

スポット名
中島川(袋橋~西山川との合流地点まで)
TEL
住所
【袋橋】〒850-0854 長崎県長崎市銀屋町1
【眼鏡橋】〒850-0874 長崎県長崎市魚の町
【古町橋】〒850-0026 長崎県長崎市古町
【桃渓橋】〒850-0018 長崎県長崎市伊勢町1
【高麗橋】〒850-0801 長崎県長崎市八幡町7

【袋橋】〒850-0854 長崎県長崎市銀屋町1

【眼鏡橋】〒850-0874 長崎県長崎市魚の町

【古町橋】〒850-0026 長崎県長崎市古町

【桃渓橋】〒850-0018 長崎県長崎市伊勢町1

【高麗橋】〒850-0801 長崎県長崎市八幡町7

※お出かけの際には事前に位置をお調べすることをお勧めいたします。
駐車場情報
営業時間
定休日
対象年齢
全年齢
料金
無料
アクセス
「めがね橋」電停から徒歩約3分
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