田んぼに水が張られ、県内のあちらこちらで田植えが行われるころです。
お父さんお母さんが子どもだったころは、のどかな景色のあちこちで･･･ケロケロケロ、ゲコゲコゲコ･･･カエルの鳴き声が聞こえていました。夜になると、グワッグワッという鳴き声もしてちょっと不気味に思ったこともありました。

そんなカエル。
「無事、カエル（帰る）」とか、「お金がカエってくる（返ってくる）」とか、「若ガエル（返る）」などの語呂合わせから、幸運を招く象徴としてキーホルダーのような身の回りの品のモチーフになったり、モニュメントが作られてもいます。中には、何だかカエルみたいに見えるかも！といつしか「カエル石」と呼ぶようになったものまで、そんなカエルにちなんだ石を長崎県内で探してみました。

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  県内のあちらこちらで田植えが行われています。

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  カエル。「古池や蛙（かわず）とび込む水の音」（松尾芭蕉）など俳句などでもよく出てきます。

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  手水鉢にもカエルの置物。カラフルで目を引きます。

まず、やってきたのは「長崎くんち」でも知られる長崎市の諏訪神社。ここにカエルの形をした大きな石があるということなのですが･･･境内を探してもなかなか見つからない･･･
「確かに裏側にあったはず･･･」と本殿の東側にある八坂神社の鳥居をくぐり、さらに先の玉園稲荷神社へと進むとその本殿脇に大きな岩を発見！
これが「蛙岩（かえる・いわ）」（どんく岩；どんく、とは長崎弁で「カエル」のこと）。
古くから信仰されていたとのことで、しめ縄が廻されています。
岩の横の立て札には、1982年（昭和57年）の長崎大水害の時に、神社の裏山が崩れたものの、この蛙岩で土砂が防ぎ止められ社殿を守ったとのことで「厄難除け」として信仰されている、と書かれていました。
どっしりとして、確かに頼りがいがある形です。災難から守ってもらって、無事に過ごしましょ。

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  ©（一社）長崎県観光連盟
  まずは諏訪神社でカエル、探してみよう！

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  諏訪神社の「蛙岩」。見る角度によって、なるほど･･･大きなカエル！

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  ちょっと角度が変わると･･･むむむ？カエル？なんだか、他のものにも見えてきそうな感じ。

長崎市から今度は、島原半島へ。雲仙市国見町の百花台公園からさらに山道を車でどんどん進んで、ようやくたどり着いたのが「舞岳源水」（島原市有明町）。清らかな水が湧き出る知る人ぞ知る水汲みスポットです。
ここで出迎えてくれたのがたくさんのカエルのモニュメント。リアルなものからユーモラスなものまで･･･十数体はあります。圧巻！この源水の守り神なんだそうです。
こちらの湧き水はミネラル豊富で、飲んでみるとひんやりとしてとっても飲みやすい。どんどん湧き出ていて、ペットボトルやポリタンクを持って人たちがたくさん汲んで帰っていました（協力金100円が必要です）。
おいしい水を守ってくれるカエル。おいしい水を飲んでカエル（帰る）よー。

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  健康や幸福を願う文字が刻まれたものの。このカエルには「楽」、ユーモラスなモニュメントです。

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  水量豊富。冷たい湧き水でした。

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  ずらりとカエル。一つ一つを見ているだけで楽しいよ。

さらに「カエル石やカエル岩はないかな？」と探していると･･･壱岐から「“大鬼のデイが鯨をすくい捕るために踏ん張ってできた足跡”と地元で伝わる“人気の景勝地「鬼の足跡」”がある牧崎公園に、カエルに見える石がありますよ！」と新たな情報が！

壱岐と言えば、「サル岩」がよく知られていますが･･･さらに動物に見える岩があるとは―これは要チェック！
壱岐市観光連盟のスタッフの方によると、「いつからあるかは不明なのですが、ここ数年、カエルに見える！とＳＮＳにアップする人が増え、じわじわと認知度がアップしています。しかも！近くにはゴリラ岩もありますよ！」とのこと。
実際に、写真をいただいてみると･･･！！！これは、確かにカエルに見える！今にもぴょーんと飛び跳ねそうです。一緒に写真も撮ってみたい！と思わせるロケーションですね。
壱岐にはサルに続いて、カエルもゴリラもあるのか･･･

こんな身近に見える岩の形が動物に見えるよーというのは、カエルに限らずもっとありそうです。皆さんの周りには、そんな風景はありますか？ぜひ、探してみてね。

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  ©（一社）壱岐市観光連盟
  美しい壱岐の海。カエル探しとあわせてこれからのシーズンは特に行きたーい。

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  ©（一社）壱岐市観光連盟
  カエル石。ぜひ探してみて！

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  ©（一社）壱岐市観光連盟
  カエル石の近くには「ゴリラ岩」も。自然が作った形なんですよね。すごい！

写真提供：（一社）長崎県観光連盟、（一社）壱岐観光連盟
文：「冒険する長崎プロジェクト」事務局

掲載日： 2022/07/01
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