五島市の名産品といえば、誰もが思い浮かべるのがかんころ餅。
長崎市から五島市へやってきた川辺さん親子が、かんころ餅作りの体験ができるお店を探したところ、ありました!真鳥餅店です。
真鳥餅店の工場があるのは、三尾野町。2018年5月にできたばかりとあって、きれいな工場には、体験室があり、かんころ餅作りが体験できるようになっています。
川辺さん親子を迎えてくれたのは、眞鳥紅美子さん、工場長の谷口吉信さん、チーフの泉美都歩さんです。
体験室の中で、眞鳥さんが見せてくれたのが、茹かんころ。五島でできるさつまいもを薄く輪切りにし、茹でて乾燥させたものです。
五島市三尾野町にある真鳥餅店の工場。体験室が設けられています。
川辺さん親子を迎えてくれた(左から)眞鳥さん、谷口さん、泉さん。
さつまいもを薄く輪切りにし茹でて乾燥させた「茹かんころ」
かんころ餅は茹かんころと餅米を蒸して搗いて作ります。
「茹かんころと餅が蒸しあがったよ」と工場長。
見るとホカホカの蒸しあがった餅とかんころが蒸し袋の中にあります。
「このまま食べてもおいしそうね?」とお母さん。
そうなんです。でももっとおいしくするために約5分、機械にかけて搗きあげます。
工場長が機械を止めて蓋を開けると、中にはネットリしたかんころ餅ができています。
蒸しあがったばかりの茹かんころと餅米は、このまま食べてもおいしそう!
約5分、機械で搗きあげます。
中にはネットリしたかんころ餅ができています。
工場長とチーフが計量と成形のお手本を見せます。
真鳥餅店の板状の商品1本の重量は約200グラムです。工場長が機械の容器の中から片手で掬った塊を丸めて計量、そしてテーブルの上に置きます。すると素早くチーフが片手でコロコロと伸ばしてアッと言う間に板状に。最後に容器に入れて最終の形にします。
さすが、というしかない速さです。
「かんころ餅は、手早くやらないとベタベタしてきます。だからスピートが大事ですね」と工場長。
さあ、颯真くん、まずは成形をやってみよう。
工場長が丸めて計量したかんころ餅を受け取ると、片手でコロコロ転がし、球から板状に。その手つきが意外とさまになっています。
「オッ、上手だわ」と眞鳥さん。褒められちゃいました。
最後は容器に入れてきれいな形にしてOK!
工場長とチーフが計量と成形のお手本を見せます。
颯真くんが、成形にトライ!意外とさまになっているね。
最後は容器に入れてきれいな形にしてOK!
何本か作って並べるとまるで商品のような出来栄え。でもちょっと割れているのがあるような・・。
成形の次は、
「今度は計量をやってみる?」
工場長に聞かれた颯真くん、もちろん、やるよね!
工場長が1本の重さは約200グラムといっていましたが、お手本の重さは、計量するとズバリ200グラム!スゴイなあ。
まるで商品のような出来栄え!でも割れているのがあるような・・
計量にもチャレンジしてみよう、颯真くん!
工場長はズバリ200グラム!スゴイなあ〜。
颯真くんが、丸めて計りますが、1回目、300グラム、ダメ!2回目230グラム、ダメ!3回目、まだ多いよ!
そのうち、手がベタベタになってきました。
「ホラ、時間が経つとベタベタしてくるよ」と工場長。
颯真くんは、やっと5回目で規定の重量に達しました。
計量がOKになったらお母さんがコロコロ転がして成形。親子のコンビネーションで完成です。
せっかくだから試食させてもらいましょう。お姉ちゃんが試食用に一口大のかんころ餅を作ります。
できたてのかんころ餅の味は?
「うまし!」と颯真くん。お母さん、お姉ちゃんも「うまし!」と笑顔です。
まさに、ご当地(五島地)ならではのかんころ餅作り体験でした。
作ったかんころ餅はお持ち帰りできるのも嬉しいですね。
真鳥餅店の皆さん、ありがとうございました!
文・写真 取材ディレクター 中尾知徳
颯真くんの計量は、何度もやり直し。なかなか難しい!
お姉ちゃんが試食用のかんころ餅を作ります。
お姉ちゃんも「うまし!」の一言!
掲載日:
2019/07/31
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〒853-0014 長崎県五島市三尾野町1160-4(本社工場)