今回の冒険の舞台は、西海市西海町横瀬郷。山瀧正久さん所有の田んぼで田植え体験です。参加するのは馬渡さん親子。4歳の悠空くんは、泥んこ遊びができると聞いて、楽しみにしています。
さて、田んぼにやってくると、そこは遠くに海を眺める素敵な場所。天気も良くて絶好の田植え日和です。
山瀧さんから、まず、稲の苗を見せてもらいます。田植えはほとんど機械で植えているため、苗はケースで育てられています。
手で植えるために必要な苗を山瀧さんから受け取ります。
田んぼにやってきました。遠くに海がみえる素敵な場所です。
山瀧さんから稲の苗を見せてもらいます。
ケースで育てられた苗です。
いよいよ田んぼの中へ。お父さん、お母さんに続いて、悠空くんが・・、というわけにはいきません。お父さんにしがみついて田んぼの中に入ろうとしないのです。汚れるのが嫌なのかな?いまにも泣きそうな顔に。
仕方がないのでとりあえず山瀧さんがお父さんとお母さんに植え方を教えます。
「稲は“分(ぶん)けつ”といって、根の部分が増えて成長します。だから、3本とか4本程度でOKです。植える深さは、土に根が隠れるくらい。足跡とかあったら土をならしてから植えてください」と山瀧さん。
悠空くんがお父さんにしがみついて、田んぼに入ろうとしません。
悠空くんが今にも泣きそうな顔に。どうしたのかな?
山瀧さんが植え方を教えます。
山瀧さんが田んぼの上に張ったひもには15センチメートルぐらいの等間隔に印がつけられています。その印をめどに苗を植えます。
お父さんは、田植えは子どもの頃に1度やったことがあるかも、という程度ですから、ほとんど初心者。恐る恐る苗を植えて、「こんな感じで良かったかな?」とお父さん。
すかさず山瀧さんから声が飛びます。
「大丈夫ですよ!」
それじゃ、そろそろ悠空くんも、と思ったのですが、やっぱり田んぼの中に入ることができません。
仕方なくお父さんが抱えて、まるでアクロバットのような体勢に!これじゃ、無理だよね。
ひもにつけた等間隔の印に合わせて植えていきます。
恐る恐る植えていくお父さん。「こんな感じで良かったかな?」
悠空くんも植えようよ。でも、足をつけられなくてこの通り!
棒をつかんだり、山瀧さんが手をつないだり…。でも、どうしても田んぼに入れない悠空くんは、遂に泣き出してしまいました。
植えたい!でも田んぼに入れない!悠空くんの気持ちを察した山瀧さんは、方法を考えました。
「それじゃ、この土手から植えようか?それなら大丈夫だよね?」
こくりと頷いた悠空くんは、土手から手を伸ばして苗をそっと泥水の中へ。しっかりと土に植えることができました。
「ヨシッ、植えた!」と山瀧さんも嬉しそう。
悠空くんは、2回、3回と手が汚れるのも構わず土手から植えていきます。
遂に泣き出した悠空くん。どうしよう?
山瀧さんのアドバイスで土手から田植えを。
やった!悠空くん、植えたね!
田植えが終わったら、俄然、悠空くんは元気になりました。家から持ってきた網で田んぼの生き物を捕まえようと意気込みますが、なかなか思うようになりません。そこに、強力な援軍が登場!山瀧さんのお孫さん、同じ4歳の正馬くんが田んぼを縦横無尽に動き回り、カエルやイモリを捕まえて悠空くんにプレゼントしてくれました。良かったね!
今回、馬渡さん親子が田植え体験したところは、秋に稲刈りをすることができるそうです。
「植えたところはしっかりとキープしておきますからね」と山瀧さん。これは秋が楽しみですね。
山瀧さんは、田んぼの近くにある海の駅 船番所の代表を務めています。船番所では、田植え体験以外にもタケノコ掘りやイモ掘り、みかん狩りなど、自然の中でできるさまざまな農業体験を企画しています。ぜひ、参加してみてください。
文・写真 取材ディレクター 中尾知徳
山瀧さんのお孫さん、正馬くんからイモリをもらいました。
イモリってこんな姿をしているんだね。
山瀧さんはいろいろな農業体験を企画されています。
掲載日:
2019/07/10
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〒851-3509 長崎県西海市西海町横瀬郷3550-3