長崎市琴海の戸根川沿いに上流へ車で走っていくと、パッと視界が開け、棚田が広がっています。ここが「清流と棚田の里」。電機メーカーの社員だった吉川栄二さんが、退職後、お父さんの棚田があった場所に、子どもたちが自然の中で遊べるよう、コツコツと手作りで作り上げたそうです。
まぶしい緑の中、川のせせらぎが心地よく、訪れた時期は田植えが始まったばかりで、まだ稲が植わっていない田んぼには水が張ってありました。
遊具は5歳児が対象ということですが、他にも家族みんなで楽しめるところがありそう!
それでは、吉川さんにいろいろ案内してもらいましょう。
迎えてくれたのは、吉川栄二さん。手作りでいろいろな施設を作ってきたそうです。
自慢の棚田が目の前に広がっています。
戸根川の清流がすぐそばに流れています。
「それじゃ、川に行きましょうか」と吉川さん。水は本当に透き通っていてキレイ!お兄ちゃんの琉唯くんは、急いで靴を脱いで川へ・・。ところが一歩足を入れて、「キャー!!」、すぐに引っ込めました。そう、川の水は夏でも身を切るように冷たいんです。でも、萌唯ちゃんは、平然と川の中へ。お父さんに手を引かれて笑顔で歩き回っています。琉唯くんも、なんとか、川へ入ります。冷たさが気になるお母さんは、「萌唯ちゃん、もう上がったら」と声をかけますが、なかなか川から上がろうとしません。川遊びが相当気に入ったみたいです。
川の水は身を切るような冷たさ!
琉唯くんは、おっかなびっくり。妹の萌唯ちゃんに先を越されちゃった。
萌唯ちゃんは、川からなかなか上がろうとしません。
川遊びを堪能したら、次は空中スライダーです。これも、萌唯ちゃんが先に挑戦。高さ3m、長さ15mを怖がることなくスーッと滑っていきます。琉唯くんも、負けじと空中を滑っていきます。「もう一回」「もう一回」と二人とも何度も楽しみました。
萌唯ちゃんが、まず挑戦。全然、怖がっていません。
笑顔で空中へ。気持ちいいね。
琉唯くんも、挑戦。怖くなんかないね。
ここには、釣り堀もあります。餌をつけて竿から糸を垂らすと、ハヤが寄ってきます。でも、餌だけ取られることもしばしばで、なかなか釣れません。「釣りは根気だからね」と吉川さん。せわしなく竿を動かさないように、じっと我慢。
魚釣りの後は、自然の木を利用して作られたツリータワーに登ります。約10m、大人が見上げるほどの高さにもひるむことなく、琉唯くんと萌唯ちゃんが、吉川さんやお父さんと一緒に登っていきます。ツリータワーの上からは、絶景が広がっています。
吉川さんは、ツリータワーをそのうちツリーハウスにしたいとか。
釣り堀で魚を釣ろう。うまく釣れるかな?
戸根川に生息するハヤがいっぱい泳いでいる。
ツリータワーはすごく高いよ。二人とも怖くないのかな?
琉唯くんが吉川さんに何か言いたそう。お母さんが「琉唯、大きな声で言わないと!」。すると、琉唯くんが、思い切って言いました。「どろんこ遊びしたい!」。吉川さんはニッコリ笑って、「そうか、それじゃ、田んぼで遊ぼうか?」と田んぼに入ることを許してくれました。
子どもたちは大はしゃぎ!うまく歩けなくて何度もコケては、大笑い。泥だらけになって遊ぶ姿を、大人たちも嬉しそうに見つめています。
「最近は、子育てで一人悩んでいるお母さんが多いんですよ。子どもたちを自由に遊ばせて、ここで少しでも元気になってもらえれば嬉しいですね」と吉川さん。
茶摘み、田植え、稲刈り、焚き火など、四季折々、自然の中で普段できない遊びができる「清流と棚田の里」へ、出かけてみませんか?
文・写真 中尾知徳
水を張った田んぼでどろんこ遊びだ。
足の裏に不思議な感触。とにかく楽しい〜。
コケちゃっても大丈夫。どんどん汚しちゃおう。
掲載日:
2018/06/20
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〒851-3103 長崎県長崎市琴海戸根町2258