「長崎県立世知原少年自然の家」は標高377メートル、周辺には畑や水田がひろがる自然豊かな佐世保市世知原町の山間にあります。
宿泊施設や遊具で遊ぶことができる森、キャンプ場などもあり、いろんな楽しみ方ができます。
さて、今回は体験メニューの中でも人気の「佐々川の沢登り」に挑戦します。挑戦するのは長崎市からやってきた貝嶋さん親子です。
沢登りはA、B、Cの3コースがあり、貝嶋さん親子が選んだのは幼稚園児から小学校5年生ぐらいを対象にしたBコース。約4キロメートル(少年自然の家から往復の距離)あります。
川に入る森の入り口で迎えてくれたのは、指導主任の前田一郎さん。
「この前降った雨の影響で、水量が多くなっています。気をつけていきましょう!」
この日のために沢登り用の靴と服を用意していた逢香ちゃんと英香ちゃんは張り切っています。
1分ほど歩くと木々の間から佐々川が見えてきました。
「さあ、ザブザブ進みますよ!」と前田さん。
子どもたちが浅瀬の水の中に足をつけ、進みます。
佐世保市世知原町にある「長崎県立世知原少年自然の家」です。
貝嶋さん親子を迎えてくれた指導主任の前田一郎さん。
佐々川の沢登り。浅瀬の水の中をザブザブ!
岩が目の前にあると、足をかけ、水の流れに逆らって登ります。小学生の逢香ちゃんは大喜びで登りますが、4歳の英香ちゃんは…、と心配しましたが、怖いそぶりも見せず笑顔で岩を登っていきます。スゴいなー!
岩を登ると、今度は、腰ぐらいまでの深さがあります。逢香ちゃんは余裕でザブザブと進みます。
水は冷たいけれど、チョー、気持ちいい〜!
でも、全身ずぶ濡れになったよ。
怖くなんかないよ。4歳の英香ちゃんも楽しそう!
小学生の逢香ちゃんは大喜びで沢登り!
中、腰ぐらいまで深さがある場所もザブザブと進みます。
木々の緑の中、川のせせらぎを聞きながらどんどん登っていきます。
「ホラ、カエルがいるよ!」と前田さんが指差します。
川の生き物に逢えるのも楽しみの一つです。
「キャーッ!」
逢香ちゃんが悲鳴をあげます。
どうしたの?
「カニが・・!」
どうやら逢香ちゃんは、カニが苦手のよう。
前田さんが捕まえたのは小さなカニです。可愛いのになあ〜。
それにしてもこのコース、まだ先が長そうです。
ウン?逢香ちゃんの様子が変です。
「寒い!」と震えています。
どうやらずぶ濡れになって体力も相当奪われたみたい。
「もうちょっと頑張ろう!1/3の出口があるからね」と前田さん。
緑の中、川のせせらぎを聞きながら進みます。
川の生き物に逢えるのも楽しみの一つです。
逢香ちゃんが苦手なカニ。可愛いのに!
何とか沢登りを進めると、「沢1/3」と文字が書かれた石が目に入りました。この地点で約500メートル登ってきたことになります。
「ハイ、よく頑張りました!これで1/3です。まだまだ先がありますよ」と前田さん。
寒そうな逢香ちゃんを見て前田さんもリタイアを考えましたが、お父さんと話をしてもう一つ先の「沢2/3」まで頑張ることに。
ちょっと休憩して落ち着いた逢香ちゃんも「頑張るぞ!オーッ!」と気勢を上げて進みます。
途中、大きな岩が。前田さんに励まされ、逢香ちゃんは急流の岩に立ち向かいます。
やっとのことで登ったのはいいのですが、逢香ちゃんの震えがひどくなってきました。これ以上は無理かな〜。
まだまだ先はありますが、ここでリタイア。無理をしないことも大切です。
でも、初めての沢登り、楽しかったね。
前田さんに励まされ、大きな岩を登ります。
足をかけて一気に登ります。でも、結構、体力を使うんだよね。
残念、ここでリタイア!でも初めての沢登り、楽しかったね。
沢登りでお腹がもうペコペコです。
そこで、少年自然の家に戻り、キャンプ場にある炊飯場にGO!
ここでは指導主事の橋口徹さんの指導で、飯ごうを使ってご飯を炊き、カレーライスをいただくことに。
薪で火をおこしたり、料理したり、親子みんなで協力して作りました。
初めて飯ごうで炊いたご飯をつまみ食いした逢香ちゃん、「ウマイ!」だって。もちろん、カレーライスも親子みんなでおいしくいただきました。
自然を相手にした体験は、やはりしっかりとした指導員さんがいると安心です。「長崎県立少年自然の家」では、登山、ハイキングなどの他に、「親子キャンプ」「お泊まり体験隊」などの活動も行なっています。
ぜひ、相談されてみてはいかがでしょうか?
文・写真 取材ディレクター 中尾知徳
炊飯場で飯ごうのご飯とカレーを作るぞ。
飯ごうで炊いたご飯。これはおいしいに決まってるね。
親子で食べるカレーライスは最高です!
掲載日:
2019/08/28
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