「長崎の歴史を感じられる公園」
それが長崎くんちで有名な長崎市の諏訪神社にある「長崎公園」です。公園内には、日本最古の噴水や日本庭園、長崎の偉人の石像など長崎の歴史を感じられる建造物や自然がたくさん!親子で長崎の歴史を感じて学ぶにはピッタリの場所です。
また、公園内には無料で入れる「どうぶつひろば」もあって、小さなお子様連れも楽しめちゃう!
今回は、長崎最古の公園、長崎公園の見所や楽しみ方を実際に訪れた私たち親子の体験を元にご紹介します!
公園入口には諏訪神社の大きな鳥居がドーンとお出迎え!
どうぶつひろばのすぐ近くにはグラウンドとアスレチック広場があります。
めずらしい動物が無料で観られるよ!
諏訪神社本殿の向かって左にある鳥居をくぐれば長崎公園です。まず美しい日本庭園が右手に見えます。
この日本庭園の見どころは三つ。
一つ目は、池の中央部にある噴水。この噴水は石碑によると明治11年出版の「長崎諏方御社之図」を元に復元されたもので、公園の装飾用噴水として日本で最も古いものなのだそうです。
二つ目は、日本庭園の池で飼われている鯉や亀、鳩などの生き物たち。鯉は人懐っこくて、エサをやるとすぐに近寄ってきます。近くのお食事処「月見茶屋」で100円で鯉のえさが買えるので、お子様と一緒に鯉のエサやり体験してみてはいかがでしょうか?
三つ目の見どころは、紅葉です。私たちが行ったのは、2018年9月中旬でしたが、もうすでにもみじの葉が赤く色づき始めていました。長崎公園の紅葉シーズンは例年11月下旬~12月上旬と言われているので、ベストなタイミングを狙ってぜひ訪れてみてください!
日本最古の噴水。風情がありますね。
池には鯉や亀が優雅に泳いでいます。人懐こくてエサをやるとすぐに寄ってきます。
鯉のエサは隣にある「月見茶屋」で手に入りますよ。1袋100円。
そして、ぜひ立ち寄っていただきたいのがこの日本庭園の向いにあるお食事処「月見茶屋」。
創業明治18年のうどんがおいしいお店です。こちらのお店の名物が「ぼた餅」。甘さ控えめで1個すぐにペロッと食べてしまいます。
レトロな昭和の雰囲気が漂う店内は、休みの日ともなれば、大勢の人でごった返しています。おススメなのが外にあるテラス席。長崎の街並みや広い敷地が見渡せて解放感抜群!
そんなテラス席で今回、私たちがオーダーしたのが「ざるそば」。一人前500円とお手頃価格が嬉しい!7歳の娘はそのおいしさに「足りない!」を連呼しておりました。
何度も訪れたくなる懐かしいたたずまいのお店です。
諏訪神社の鳥居から入ってすぐのお店。
昭和の趣が楽しめる店内。
テラス席は開放的。涼しい風が気持ち良かったです。
月見茶屋で食事を満喫した私たちがお店を出ると、諏訪神社の方からなにやら活気ある笛の音や楽し気な声が聞えてきます。
近づいてみると、な、なんと諏訪神社で執り行われる長崎くんちの神事「流鏑馬(やぶさめ)」の体験会が催されているではありませんか。(※取材日2018年9月23日)近づいてみると、どうやら子ども達も参加できる様子。
こんな貴重な体験、滅多にないチャンス!と娘2人に「するよね?ね?」と返事もろくに聞かずに参加決定。
体験できるのは、馬のえさやり(1回100円)と馬に乗って的に矢を打つやぶさめ(1回500円)の2種類でした。5歳の次女が馬のえさやり、7歳の長女がやぶさめを体験することになり、いざチャレンジ!
馬へのえさやりは柵がなくて予想以上に馬の顔が近くて次女より私がビビッてしまいました。
長女が体験するやぶさめは、敷地内をぐるっと回った後、馬が止まり、長女が弓を放つのですが・・・。何度やっても的をかすりもしない・・・。しかし、関係者の方々が何度も何度も矢を放つチャンスを下さり、10本目にようやく当たりました!
無事、生還した長女は一言、「もう~怖かった~。」
しかし、帰宅後に長女に今日一番楽しかったことを聞くと、「やぶさめ、ドキドキしたけど面白かった。」とのこと。親子で貴重な体験ができました!
このやぶさめ体験会は「長崎諏訪流鏑馬(ながさきすわやぶさめ)奉賛会」という団体の方々によって企画・運営されています。
年に2~3回、不定期であぐりの丘、諫早神社、諏訪神社を巡り開催されているそうなので、もし気になる方は「長崎諏訪流鏑馬」で検索、またはFacebook(https://ja-jp.facebook.com/nagasaki.yabusame/)をチェックしてみてくださいね!
馬のえさやりとやぶさめ体験会の受付。
7歳の長女、馬に乗っていざ出陣!
何度も何度もチャレンジさせてもらい、10回目にようやく的に的中!
やぶさめ体験の興奮冷めやらぬ私たちが次に向かったのが「どうぶつひろば」。
月見茶屋そばの階段を降りたところにあります。
約1,000平方メートルの広場では、インドクジャク、ミーアキャットなどめずらしい動物たちが見られるのになんと入場は無料!ヤギやうさぎ、小鳥など子どもたちに親しみのある小動物もたくさん飼育されています。
このどうぶつひろばの魅力はえさやり体験が充実していること!ニホンザル、ヤギ、ミーアキャットの檻の前には無人のエサ販売所があり、3か所どれも100円で購入できます。
うちの2人の娘たち、ニホンザルとミーアキャットにエサを与えたのですが・・・。
ミーアキャットのエサがグロテスクすぎる!!
「ミルワーム」という甲虫の幼虫を乾燥させたものがエサなんですが、いや~、素手で触るのはなかなか勇気がいるビジュアルでした。
しかし、この干からびた幼虫を食べるミーアキャットはなんとも愛らしく、5歳の次女はハマって「もう1回やりたい!」とねだっていました。
入り口ゲートでは実際に飼われている動物たちのオブジェがお出迎え。※アライグマは現在いません。
えさが穴から堕ちてくるのをひたすら待つ子どものミーアキャット。その姿がかわいい!
こちらが衝撃のエサ。乾燥させたミルワーム。うちの娘2人はこれを素手でやっていました・・・。
長崎公園にはこの他にも「丸馬場」と言われる広いグラウンドと、その奥には「ゆうぐひろば」というアスレチック遊具があります。
この広場には、1600年代活躍した長崎のキリシタン大名「長崎甚左衛門(ながさきじんざえもん)」の石像やその他多くの記念碑や石像が祀られています。
小学生以上位のお子様連れの方なら周囲の石像や記念碑を一緒に眺めて長崎の歴史に触れるのもいいかもしれませんね。
※2018年9月現在、入り口の石門は工事中の為封鎖されています。危険ですのでお子様が入らないようご注意ください。
こちらは「長崎甚左衛門」というキリシタン大名の石像。見上げる位大きいです。
グラウンドの奥にはアスレチック遊具とトイレがあり、小さなお子様連れも楽しめます
石門は工事中(2018年9月現在)。丸馬場へはどうぶつひろば前の入口からのみ入れます。
長崎公園は、長崎駅から路面電車と徒歩で約15分とアクセスがよく、散策スポットとして地元の人々にも親しまれている場所です。
長崎くんちの前には、やぶさめの練習風景を見られたり、運が良ければ体験会に参加したりと長崎の伝統行事の様子を垣間見る事もできますよ。
また、秋の紅葉シーズンは日本庭園の木々が赤く染まりお散歩におススメ!ぜひ家族連れで行ってみてくださいね!
文・写真 加藤真澄(長崎市南部在住10年目の主婦ライター)
閑静な雰囲気が心を癒してくれます。
秋は紅葉がとってもキレイです。
掲載日:
2018/10/02
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
〒850-0006 長崎市上西山町19-8