佐世保市烏帽子町の「えぼし高原ホースパーク」は、乗馬が趣味だった理事長の森廣さんが、個人的に作った乗馬施設。その後、NPO法人を設立し、自然や動物とのふれあいを通して、子どもたちの健全育成を主な目的として運営しています。
今回は、森さんと副理事長の森山明美さんが、3人の子どもたちに乗馬を指導します。背丈がそんなに高くないポニーなら、3歳から乗馬体験できるんだって。さて、みんなの初めての乗馬体験、ウマくいくでしょうか?
子どもたちは、早速、お馬さんたちがいる方へ駆けつけます。
乗馬に使わせていただくポニー。目が可愛い〜。
理事長の森さんと森山さんです。
乗馬体験の前に、乗せてもらうお馬さんのお世話をします。まず、足を一本ずつ持ち上げて『テッピ』と呼ばれる道具で蹄(ひづめ)の底に詰まったものを掻き出します。お兄ちゃんの真己くんと倫也くんは、簡単に作業をこなしますが、「簡単そうに見えて、簡単じゃない」と妹の采子ちゃん。
次は、ブラッシングです。森山さんが「ブラッシングは抜けた毛を取るだけじゃなくて、血行を良くするためにするの。だから力を込めてね」と言います。采子ちゃんが力を込めてブラッシングすると、お馬さんも気持ちよさそうに、目がトロンとしてきました。
乗せてもらうお馬さんのお世話をします。
「テッピ」で蹄の底に詰まったものを掻き出します。
采子ちゃん、ブラッシングは力を込めてするんだよ。
お馬さんに鞍(くら)をつけて、乗りましょう。「誰が最初に乗るのかな?」、森山さんが言うと「オレ、オレ!」と倫也くん、采子ちゃんも手を挙げます。倫也くんは「クリス」に、采子ちゃんは「タモ」に乗ることになりました。鐙(あぶみ)に足をかけてヨイショ!さすがに、二人とも緊張しています。でも、「背中は真っ直ぐ!胸を張って!そうそう」、森山さんたちに引かれて馬場を回って練習しているうちに、緊張も解けてきたようです。笑顔が溢れるようになりました。
さあ、柵の外へ出かけます。お父さんとお母さん、それに長男の真己くんも一緒に歩きます。
最初は緊張していた采子ちゃん。でも、森山さんたちの引き馬だから安心だね。
倫也くんも、笑顔があふれるようになりました。
みんなで柵の外へでかけよう。
お馬さんの背中から見る風景は、いつもと違って見えます。やっぱり、気持ちいいよね。しばらくすると森の中へ入って行きます。わあ〜、ツリーハウスがあるよ!
森を抜けて林道に入ると、蹄の音があたりに響きます。森山さんが「采子ちゃん、手を挙げて!それからお馬さんのお尻をポンポンして褒めてあげて」。采子ちゃんは、嬉しそうにお馬さんのお尻をポンポンとたたきます。
「最初は怖かったけど、途中からお姫様気分になれた!」と采子ちゃん。倫也くんもすっかり慣れて、みんなに手を振る余裕も出てきました。
森の中に入って木立を抜けて歩くとツリーハウスが見えてきます。
森を抜けて林道へ。手を挙げて、それからお馬さんのお尻をポンポン。
倫也くんもすっかり慣れて、みんなに手を振る余裕も出てきました。
ホースパークから約500mの距離にある木場山展望所が折り返し地点。ここからは、長男の真己くんにバトンタッチ。ゆっくりと来た道を帰ります。
馬場に帰ってきたら、お馬さんにありがとう!というわけで、お礼代わりに人参のえさやりです。お馬さんたちは、いっぱい人参を食べてくれました。
「えぼし高原ホースパーク」には、ポニーだけでなく、サラブレッドや中型馬もいます。「せっかくだから、サラブレッドのお世話をしてみようか」と森山さん。厩舎から出てきたサラブレッドの「アーサー」は。ポニーと違って、やっぱり大きい! お母さんも一緒に、みんなでブラッシングしてあげました。真己くんは「アーサー」の背中にも乗せてもらって、大興奮。
「こんな場所が佐世保にあったなんて知りませんでした。また、みんなで来たいですね」とお母さん。
「えぼし高原ホースパーク」では、乗馬体験だけではなく、スケッチ大会や自然や動物を通した野外ワークショップ、それに食育のワークショップなども行っているそうですからね。きっと、楽しい思い出ができると思いますよ。
文・写真 中尾知徳
帰りは真己くんも体験しました。
ありがとう!のお礼は、やっぱり人参だね。
サラブレッドもいます。真己くんが背中に乗りました。
掲載日:
2018/07/04
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