大村市のドライブスポット、野岳湖の近くにある「古民家風体験工房 のだけ村」。代表の野口敏幸さんが、「昔の暮らしを今の子どもたちに伝え残すことができないか」と考え、実家にあった古い農機具や生活用品を展示したり、利用できる施設として2016年にオープンしました。今は、ハンドメイドの雑貨店などもあります。
「のだけ村」では、いろんな竹細工を作ることができます。外のテーブルに陳列してあった竹細工の見本を見て、「こんなものも作れるの?」と永田さん一家はびっくり。
さあ、今日は、どんな竹細工を作りましょうか?
「古民家風体験工房 のだけ村」に到着。
古い農機具などが展示してあります。今では珍しいものばかり。
代表の野口さんとスタッフの平松さんが竹細工作りを指導します。
瞬くんが選んだのはカタツムリです。「太さの違う竹を3つ選んで、2cmの長さに切ってください」と野口さん。お父さんがノコギリを使って竹を輪切りにします。普段あんまりノコギリを使うことはないけれど、手際よく切っていくお父さんの姿に子どもたちは尊敬の眼差しです。輪切りにした竹は、角にヤスリをかけます。お父さんが3個の輪切りを作ったら、ここから、瞬くんと一緒に接着剤でくっつけていきます。まず、3つの輪切りを1セットの部材にして、さらに竹の丸い形を生かした胴体部分に接着剤でくっつけます。最後に棒を2本、目のように刺して、カタツムリのできあがり。
お父さんが、ノコギリで竹を輪切りにします。
お父さんと瞬くんが一緒に、輪切りにした竹を接着剤でくっつけます。
胴体と目をつけると、ほら、カタツムリのできあがり。
お母さんも負けてはいません。麗ちゃんと蘭ちゃんのために、カエルの3兄弟作りに挑戦します。「今度は竹の節を利用します。節の両側を切って下さい」とスタッフの平松さん。お母さんは慣れないノコギリを使ってやっと3個の材料を用意できました。次に、節の中の部分を赤い絵の具で塗っていきます。最初は麗ちゃんと、次に蘭ちゃんと一緒に作業しました。3つ塗り終わったらニスを塗って乾燥させます。
乾燥したら節から突き出した枝の部分に目を貼り付け、カエルの3兄弟のできあがり。コミカルな表情にお父さんが「瞬、麗、蘭の3兄妹だね」と笑います。
お母さんも慣れないノコギリを使って材料を作ります。
節の中の部分を赤い絵の具で塗っていきます。
コミカルなカエル3兄弟のできあがりです。
竹細工作りがおもしろくなったのか、お父さんも積極的にスタッフの平松さんに教えてもらっています。ゴムを利用して玉を飛ばす竹鉄砲を瞬くんと一緒に作ります。「ソレッ!」作った竹鉄砲から玉が飛んでいきます。瞬くん以上にお父さんが楽しそうです。瞬くんは、竹鉄砲を持って庭を走り回るようになりました。
ゴムを利用した竹鉄砲を作ろう。
「うまく飛ぶかな?」とお父さんも楽しそう。
瞬くんは竹鉄砲を持って庭を走り回ります。
水鉄砲で水を掛け合ってキャーキャー言ったり、竹とんぼを飛ばしたり、竹細工を使った遊びに、子どもたちが飽きることはありません。
「お父さんが、ちょっとだけ教えてあげればいいんですよ、作り方も遊び方も」と平松さん。遊びまわる子どもたちを見ながらお父さんもうなずきます。
「のだけ村」では、竹細工以外にかご作りや自由工作が楽しめるほか、昔ながらのかまどを利用した料理体験、もちつきなども人気だそうです。また、隣接するハンドメイド雑貨店「ル・ジュネ」では、大人も楽しめるワークショップとして、パッチワークやペーパークイリング、友禅型染めなどもできるそうです。
「また、ぜひ、お世話になります!」とお父さんとお母さん。子どもたちも楽しんだみたいだけど、大人のほうが「のだけ村」の魅力にハマったようですね。
文・写真 中尾知徳
水が飛んだ!水鉄砲だよ。
子どもたちは、竹細工の遊びに飽きることがありません。
みんなで作った竹細工です。
掲載日:
2018/07/18
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
〒856-0002 長崎県大村市東野岳町1774