今回の冒険の舞台は、「諫早市本明川」。
本明川沿いにたくさん転がっている石で「石積みアート」にチャレンジします!
石積みアートとは、ロックバランシングとも言い、自然の中にある石を積み上げて作るアートです。
大小さまざまな形の石が絶妙なバランスで積まれている様子は、とてもSNS映えしそう!
ロックバランシングアーティストの池西大輔さんによると、作品作りにおいては「いかに不自然で、いかに美しく」作るかということが大事なんだそう。その言葉の通り、自然の中にそびえたつ石の様子は周りの風景から際立っていて、見る者の目を奪うような美しさです。池西さんは他にも、ロックバランシングから学んだことがあると言います。
「石は私達人間と同じで2つとして同じモノがない存在。その石が何千年、何万年、何億年かけて『今』ここにある。どんな旅をしてきて、そしてこれからどんな旅をするかを想像します。そういうところにも魅力を感じます。」
5年以上石と向き合い続けてきた池西さん。
そんな池西さんを魅了してやまない石積みアートに今回、初挑戦したいと思います。
©ロックバランシングアーティスト 池西大輔
こちらが「石積みアート」作品
©ロックバランシングアーティスト 池西大輔
絶妙なバランスです!
©ロックバランシングアーティスト 池西大輔
石積みアートの存在を知ってから、いつかやりたいと常々思っていたのですが、ふと「わりと身近な川辺でも体験できるのでは?」と思い立ち、今日は諫早市を流れる本明川にやってきました。
本明川は、諫早の名所のひとつ「眼鏡橋」のすぐそば。
対岸まで渡っていける飛び石があります。
積めそうな石がたくさん!
石がゴロゴロ落ちている川で、さっそく「石積みアート」を始めました。
土台となる平らな岩を決めたら、石の中からバランスがとれそうなものを探して、試しに積み上げていきます。すると……
とりあえず無心で積んでみる。
小さい石を真ん中に挟んでみる。
色んな形の石を組み合わせるとカッコイイような気がしてきた!
思っていたより高く積み上げることができました!
今回、河原ということで川に洗われた石はまるっこく、角ばった石より積みにくいと感じましたが初めてにも関わらず、積むこと自体はできるようになりました。
これはハマりそうな予感がします!
コツをつかんで楽しくなった私たち親子はここで脱線を始めます。
「両側から石を積んで橋を作れたらすごくない?」
両側から石を積む!?できるのか??
お!意外と…
できたー!完成!!
なんと!ものの30分で石積みアートの小さい橋までできてしまいました。
短い時間でしたが、初めての石積みアートは想像していたよりもとっつきやすく、夢中になって積み上げていくと、最終的になんとか作品の形にまで持っていくことができました。
実際にやってみて感じたのは、安定して積める石をそのまま積んでいくより、形やバランスを見ながら、難しくても自分なりの「カッコイイ」に挑戦する方が楽しそう!ということ。
やり方を模索しながら、ひとつひとつここでいいのか確認しながら積み上げていく…
なんだか人生の楽しみ方を学んでいるようで、石積みアートの奥深さを垣間見ました。
そして帰る道すがら、気づけば(積む前に石の表面を触って、ざらついた面を確認したらいいのかな?)とか(バランスを保つための重心は真ん中なのだろうか)とか一生懸命考えている私。
すっかり石積みアートに魅了されてしまい、次は石積みで名所「眼鏡橋」を作りたいと意気込んでいます。
子どもも大人も夢中になれる石積みアート、ぜひ体験してみてください。
ただし、川の石は持ち帰らず、帰る時には積んだ石も必ず崩してもとの状態に戻しましょう。
また、川のそばは危険をともないます。必ず保護者の方と一緒に、周りに注意して遊びましょうね。
鮮やかな色の花も咲いていました。
ん?あれは…
鷺(サギ)だ!
写真提供:ロックバランシングアーティスト 池西大輔氏
文・写真:木端みの
長崎県諫早市在住のフリーライター・イラストレーター。
諫早のマスコットキャラ・うないさん推しで、うないさんと一緒に写った写真を大切にとっています!
掲載日:
2021/08/02
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
長崎県諫早市