広大な緑に囲まれた「ながさき県民の森」は、豊かな長崎の森を知るための施設が点在し、1年中楽しめます。
内田さん親子がやってきたのはキャンプ場。ここで竹を使ったパン作りを教えてもらうんです。
「ながさき県民の森」には、竹もいっぱい生えていることから、有効利用の一つとしてパン作りが生まれたんですって。
「今日は竹の中にパン生地を入れて焼く竹筒パン、もう一つは竹にパン生地を巻きつけて焼く山賊パンの2種類を作ります」と所長の田中隆行さん。
教えてくれる先生は、そとめベーカリーの中野朋子さんです。
「今日は寒いのでパン生地を先に作ってきました。それじゃ、竹筒パン用にパン生地を包丁で切りましょう」
お兄ちゃんの樹くんが包丁でパン生地を切り分けます。
キャンプ場にやってきた内田さん親子。
竹パンの材料です。竹はもちろん「ながさき県民の森」産です。
パン生地を樹くんが切り分けます。
次に竹筒の中に油を塗ります。これはパンが焼けた後、取り出しやすくするためだそうです。
「たっぷり塗ってね!」
次にパン生地を丸めます。
「餃子をつくるみたいに、最後は上の方を絞るのがポイントですよ」と中野さん。
みんなで一個ずつ丸めます。
「そうそう、樹くん、上手だね!」
丸めたら竹筒の中に入れて竹の蓋をし、針金でしっかりと縛ります。
ここからしばらく発酵タイムです。
竹筒の中に油をたっぷり塗ります。
パン生地を丸めます。最後は上の方を絞るのがポイント!
丸めたパン生地を竹筒の中に入れ、竹の蓋をして針金でしっかりと縛ります。
「さあ、山賊パンにいきますよ。美月ちゃんとお母さん、パン生地を伸ばしてください」
美月ちゃんがギュッ、ギュッと平たく伸ばします。
気温が低いせいか、伸ばしてもまたもとに戻ってしまいます。
「頑張って!」
お母さんも手伝いながら紐状に伸ばします。
細めの竹筒の外側に油を塗ったらパン生地を巻きつけます。
グルグルと巻きつけたら、終了。こちらもしばらく発酵させます。
発酵が終わったら炭火の上で竹筒パンと山賊パンを焼きます。
ちなみにこの炭も「ながさき県民の森」産。カシの間伐材でできた良質の炭です。
美月ちゃんとお母さんが山賊パン用のパン生地を伸ばします。
パン生地を紐状に伸ばしたら竹筒に巻きつけます。
発酵が終わったら炭火の上で竹筒パンと山賊パンを焼きます。
山賊パンは少しずつ色がついていくので焼けているのがわかりますが、みかけに騙されてはいけません。
「焦げているように見えても中は生焼けの場合があるから、じっくり回転させながら焼いてね」と田中所長。
竹筒パンは青いままで中がよくわかりません。これは経験と勘で判断するのでしょうか?
「まだ大丈夫!竹筒が真っ黒になるくらいでちょうどいい感じになりますよ」
所長さんの指示にしたがって待ちます。
山賊パンが結構、焼けてきました。
「もうそろそろいいでしょう。1本先に外しましょう!」
中野さんが竹からパンを外し、内田さん親子に渡します。
「熱いから気をつけて食べてね!」
熱いのを我慢しながら口に放り込んだ樹くん、「熱い!おいしい!」
美月ちゃんとお母さんも「おいしい!」
パンを焼くのは経験と勘が必要?所長さんの指示に従います。
山賊パンが結構、焼けてきました。もう食べられるかな?
「熱い!おいしい!」と樹くん。美月ちゃんとお母さんも「おいしい!」
竹筒パンもいただきましょう。
竹の蓋を外すと湯気と一緒にパンが姿を現しました。
「うわあ〜!」と美月ちゃん。
口に入れるとちょっと生っぽい。開けるのが早かったかな・・・。
「でも、おいしい!」
しばらくして開けた2本目は、焦げ目もしっかりついて、中もふんわり!
「こっちは大成功だね」と中野さんも絶賛です。
みんなおかわりの連続で、山賊パンと竹筒パンはあっという間になくなってしまいました。
竹でパンを作るおもしろさに加えて、キャンプ場というロケーションがおいしさをグーンとアップしたのかもしれません。まだ始めたばかりとあっていろいろ試行錯誤しているそうですが、美味豪快な「竹でパン作り」は、人気の体験メニューになりそうです。
蓋を開けると、湯気と一緒にパンが姿を現しました!
2本目は焦げ目もしっかりついて、中はふんわり!
みんなおかわりの連続で、あっという間になくなりました!
文・写真 取材ディレクター 中尾知徳
掲載日:
2020/01/29
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