冒険県 冒険する長崎プロジェクト ワクワクを探しに出かけよう。

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冒険 244

木から変身!炭焼きをやってみよう!

今回の冒険者
パパ:辻 政光さん / ママ:千恵さん
真美ちゃん(5歳)
パパ:井上 公介さん / ママ:可奈子さん
惺太くん(5歳)

広大な緑に囲まれた「ながさき県民の森」では、森を舞台にした数多くの体験メニューがあり、毎年冬に開催されるのが「炭焼き体験」です。
今回、参加するのは辻さん親子と井上さん親子。炭焼きってどんな風にするのか興味津々です。
キャンプ場管理棟で待っていたのは炭焼きのベテラン職人、尾崎雄二さんです。
尾崎さんに連れられて歩く事数分、炭焼き窯が見えてきました。

  • キャンプ場管理棟で迎えてくれたのは、炭焼きのベテラン職人、尾崎雄二さん

  • 尾崎さんに連れられて歩いて行くと、炭焼き窯が見えてきました。

  • これが炭焼き窯!石と土でできています。

「炭焼きの原木(原料)は、園内の支障木(危険や通行の支障などになる木)を伐採したものを使います。目の前にあるのが、樫の木。これを切って長さを揃えます」
炭焼きの樹種に決まりはありませんが、「ながさき県民の森」では樫の木だけを使用しているとのこと。
職員さんがチェンソーで樫の木を切る実演をします。
その音のすごいこと。思わず真美ちゃんは耳を手で塞ぎます。
あっという間に丸太が1メートルぐらいの長さに切り揃えられました。
「さあ、窯の中に原木を入れましょう。中は狭いから気をつけてね」
惺太くんと真美ちゃんも原木を1本ずつ持ちますが、結構重い!両手でしっかりと持って窯の入口に向かいます。

  • 樫の木をチェンソーを使って切り分け、炭焼きの原木とします。

  • 長さと太さを揃えた原木です。

  • 重いけど大丈夫?原木を持って窯の入口へ!

窯の入口は狭く、ちょうど子どもが一人入れるくらい。中はライトがないと真っ暗です。
尾崎さんの指示に従って、小枝などを敷いた上に原木を立てかけます。
「根元を上にして、倒れないようにちょっとだけ斜めにして。そうそう!」
惺太くんに続いて真美ちゃんも上手に並べます。
「楽しい!」と真美ちゃん。
お父さんやお母さんも順番に原木を並べていきます。
ある程度、並べたら、窯の中に余分な空間が出来ないようにして、火のとおりを出来るだけ均一にするため、上の隙間にも細めの原木を詰めていきます。子ども達も必死に手を伸ばして詰めました。

  • 窯の入口は狭く、ちょうど子ども一人が入れるくらい。

  • 尾崎さんの指示に従って惺太くんが原木を立てかけます。

  • 真美ちゃんも上手に並べます。「楽しい!」

少しお手伝いしましたが、まだまだ半分といったところ。窯の中いっぱいにするにはまだ半日かかります。
もう一つの窯では、壁の補修作業のお手伝い。
土で作った壁は乾燥するとひび割れてくるので、水に溶かした土を刷毛を使って塗っていきます。
「上だけじゃなくて下の方まで塗ってね」
惺太くんは、ノリノリで塗っていきます。子どもってこういうのが楽しいんですよね。

さあ、次は、いよいよ火入れ体験です。
子どもたちが集めてきた枯れ木の枝と葉っぱ、また木片を窯口に入れます。

  • 原木を並べたけれど・・・、いっぱいにするにはまだ半日かかります。

  • 窯の壁の補修作業。水に溶かした土を刷毛を使って塗っていきます。

  • さあ、火入れ!燃えそうな枯れ木の枝と葉っぱを集めて尾崎さんに渡します。

尾崎さんがライターで火をつけると、パチパチと音を立てて勢いよく炎が燃え上がります。
お父さん達は大きな木を投げ込みます。
「まず窯の中を乾燥させるのに1日。それから煙の温度が76度を保つようになれば、中の原木に火がついたと判断できます。そうしたら小さな空気穴を開けて窯口を塞ぎます。2日ぐらいして煙が見えなくなったら火を止め、煙突を取り除いて穴を石と土で塞ぎます。さらに2日ぐらいして窯の中の火が消え、窯が冷えたら、炭を取り出す・・・、だいたい1週間くらいかかりますね」
「ヘエ〜、知らないことばかりですね」とお父さん、お母さん。
ここで炭焼き体験は終了です。
尾崎さんが既にできあがった炭と樫の木を見せます。
「どう?」
炭を手にした惺太くんは「軽い!3分の1ぐらい!」とつぶやきます。
ホント、不思議だね。木を燃やして軽くなった炭がまた燃えるんだもの。

「ながさき県民の森」でできた炭は火力が強く、火持ちが良いのが自慢!園内のキャンプ場でバーベキューなどに利用されています。
その品質の良さは以前、「竹でパン作り体験」をしたときに実感!
皆さんも、ぜひ、一度使ってみてください

  • パチパチと音を立てて勢いよく炎が燃え上がります。

  • お父さん達が大きな木を投げ込みます。

  • 原木とできあがった炭を比べると・・・、「軽い!」と惺太くん。

文・写真 取材ディレクター 中尾知徳

掲載日: 2020/03/04
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。

インフォメーション

スポット名
ながさき県民の森
TEL
0959-24-0181 または 0959-24-1660(キャンプ場管理棟)
住所
〒851-2421長崎県長崎市神浦北大中尾693-2

〒851-2421長崎県長崎市神浦北大中尾693-2

※お出かけの際には事前に位置をお調べすることをお勧めいたします。
駐車場情報
あり
営業時間
9:00〜17:00
炭焼き体験 要予約
*2019年度は終了。例年1月~2月に作業見学・体験を実施しています。
定休日
12月29日〜1月3日
対象年齢
要相談
料金
無料
アクセス
JR長崎駅から車で約50分
公式サイト
http://kenminnomori.sakura.ne.jp/index.php
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アクティビティタグ

この記事は KTNテレビ長崎「冒険県 冒険する長崎 プロジェクト」(毎週水曜日 20:54〜21:00)で 2020/3/4に放送されたものです。Youtube チャンネルでも配信中!
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