長崎市の大浦天主堂のそばにある瑠璃庵は、手作りガラスの展示・販売の他、ガラス作り体験ができます。
吹きガラスは、実際に溶けたガラスを使ってオリジナルのグラスを作ることができ、万華鏡は小さい子どもでも楽しく作れます。どちらも世界に一つだけの作品が作れるとあって大人気!
指導してくれるのは竹田礼人さん。まさに手取り足取り、優しく指導してくれます。
まず、由唯ちゃんが吹きガラスに挑戦。
「とにかくガラスは熱いからね。吹き棹(ふきざお)を吹くときは決して吸わないように!それから黒くなっているところもやけどするから触らないようね!」
それもそのはず、溶けたガラスの温度は1,100度!気をつけなくちゃ。
竹田さんが吹き棹で炉(ろ)の中から溶けたガラスを巻き取り、好きな色ガラスをつけたら炉の中へ戻します。そして、再び溶けたガラスを取り出し由唯ちゃんに渡します。
「最初は弱く、ガラスが固まってきたら強く吹いて!」
緊張している由唯ちゃんが吹き棹を回しながら一生懸命に吹きます。
職人の竹田礼人さんです。
炉(ろ)の中は1,100度。100キログラムの溶けたガラスが入っています。
回しながら吹き棹(ふきざお)を吹きます。
ガラスが少しずつ膨らんでいきます。ガラスはすぐ冷えるので、手早く作業するのがポイント!竹田さんがガラスを炉の中に入れ、ガラスを付け足し取り出すと、今度は、ぬれた新聞紙の上で転がしながら形を整えます。左手は常に回転させないといけないので、これが結構難しい!
もう一度、炉の中へ入れてガラスを取り出し、さらに膨らませます。
これで自分の思う大きさになったらOK!
ガラスに空気が入り、少しずつ膨らんでいきます。
ぬれた新聞紙の上で転がし、成型。左手は常に動かしておかないとダメ!
どんどん膨らんで、自分の思うような大きさになったらOK!
小さい穴に火ばさみを入れてガラスの口を広げていきます。さらに全体を調整して終わりです。できた作品は徐冷炉の中で約1日ゆっくりと冷まします。
続いて彩妃ちゃんが挑戦!彩妃ちゃんも吹き棹を吹く練習をしてから、由唯ちゃんと同じように作業を進めます。
「そうそう!いいよ」
緊張をほぐす竹田さんの声が響きます。
火ばさみを使って口を広げます。
彩妃ちゃんも吹き棹を使って空気を吹き込みます。
ガラスを炉に入れ、溶けたガラスを付け足します。
彩妃ちゃんの作品は、ガラスの巻き模様が特徴。竹田さんとは違う職人さんが、炉から取り出した溶けたガラスを回転させている彩妃ちゃんのガラスに近づけます。するときれいなガラスの模様が巻きついていきます。あとは火ばさみと木のへらなどを使い、口を広げます。
由唯ちゃんの作品とは違った作品ができました。これも徐冷炉の中で約1日ゆっくりと冷まします。できあがりが楽しみだね。
(体験翌日の15時以降に受け取りに行くか、宅配便で送ってもらいます。)
彩妃ちゃんの作品は巻き模様が特徴。きれいだね!
火ばさみと木のへらを使って口を広げます。
できあがり!後はゆっくりと冷ますだけです。
完成した作品はどちらも見事な出来映え!
今度は理帆ちゃんが万華鏡作りに挑戦です。3枚の鏡を三角形に貼り合わせて「三面鏡」を作り、テープで固めます。できあがったら筒の中へ入れていきます。丸い透明なケースの中に好きなガラスを入れ、一旦ケースを閉めて見えかたをチェック!よければ、筒に紙を巻き上げて完成!こちらも世界に一つだけの万華鏡ができました。万華鏡はそのまま持ち帰りができるのが嬉しいですね。
瑠璃庵では、ステンドグラスやカラフルな硝子ビーズを組み合わせてオリジナルのペンダントを作るフュージングなどの体験ができます。ぜひ、体験してみてください。
文・写真 中尾知徳
完成した作品!見事な出来映えです!
理帆ちゃんは、万華鏡を作りました。
世界に一つだけの万華鏡、できたよ!
掲載日:
2019/02/20
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