西彼杵郡長与町にあるステンドグラスギャラリー&スタジオ「scavo(スカヴォ)」。中村さん親子が鉄筋コンクリートのオシャレな建物に入ると、ステンドグラスの作品がいっぱい!迎えてくれたのは柴田初枝さんです。
「今日は、キャットミラーとナイトライトを作ってもらいますね」
凌太くんはナイトライトを、春花ちゃんはキャットミラーを選びました。
作業をするテーブルの上には、材料が並べてあります。
「それぞれのガラスをハンダ付けして組み立てるんですが、ガラス片はハンダがつきません。それで、まず、ガラス片に銅のテープを貼ってもらいます」
中村さん親子がやってきたのは、長与町の「scavo」です。
迎えてくれたのは講師の柴田初枝さんです。
ステンドグラスの作品に囲まれて体験ができます。
ナイトライトは6つのガラスを組み合わせなくてはいけません。凌太くんは、銅のテープをガラス片に巻き付けます。全体に巻き付けると今度は木のヘラを使ってギュッ、ギュッと押し込みます。
キャットミラーを選んだ春夏ちゃんも同じようにガラス片に銅のテープを手で巻いたら、木のヘラで押し込みます。難しいところはお母さんがフォローしながら進めます。
凌太くんはナイトライトのガラス片に銅のテープを巻きます。
銅のテープを巻いたらヘラで押し込みます。
春花ちゃんはキャットミラーのガラス片に銅のテープを巻きます。
銅のテープを巻き終えるとハンダゴテを使っての作業に入ります。角度をつけたボードの上に二つのガラス片を置き、柴田さんが綿棒に含ませたフラッグスと呼ばれるハンダのなじみを良くするための液体を接着面に塗った後、ハンダ付けをします。ここでは上と下だけを仮止め。同じように2回繰り返します。仮止めが終わったらすべてのガラス片を柴田さんが持ちさらに仮止め。
「うまいねー!」と柴田さんが褒めます。
春花ちゃんもハンダゴテを使っての作業に入ります。キャットミラーは形が複雑なので、ずれないようにピンを使って全体をダンボールに固定します。
柴田さんが両手を使ってハンダ付けを指導。
「ハンダゴテは180度にもなるので火傷しないように気をつけてね」
二つのガラス片の上下の部分をハンダ付けして仮止めします。
柴田さんに手伝ってもらってすべての仮止めをします。
春花ちゃんは初めてのハンダ付け。柴田さんがフォローします。
緊張しつつ春花ちゃんが一人でハンダ付け。ジューツ、ジューッと音とともに煙が立ち上ります。
途中、ミラーの上にハンダがポタリ!
「アッ!」と春花ちゃん。
「大丈夫!ハンダはミラーにつかないから」と柴田さん。
それを聞いて春花ちゃんも安心!じっくり時間をかけて進みます。
凌太くんは、側面のハンダ付けに移ります。側面が平行になる台の上で、ハンダ付け。銅色のテープが銀色に変わっていきます。
ハンダ付けが終わったら、カッパーパティーナと呼ばれる液で腐食させて色を変えます。液を塗ると銀色のハンダがみるみるうちに金色(銅色)に。不思議ですね。
「さあ、もっとキレイにしますよ」
汚れを落とすために柴田さんが水洗いします。
緊張しつつ春花ちゃんが一人でハンダ付け。
凌太くんは側面をハンダ付けします。
汚れを落とすために柴田さんが水洗いします。
柴田さんが水洗いしたら布で磨きます。
ナイトライトはくすんだ色合いがクリアに、キャットミラーもキラキラとしてきました。
ナイトライトはコンセントをつけて電気を通すと・・
「オーッ!」と歓声と拍手が巻き起こりました。キレイだね!
完成品を手に凌太くんと春花ちゃんが笑顔です。
「ハンダゴテは学校で使ったことがあるけどやり方が違っていたので、ちょっと難しかったです」と凌太くん。
「楽しかったし、キャットミラーがカワイイ!」と春花ちゃん。
春花ちゃんはこの後、柴田さんにステンドグラスのことをいろいろ聞いてましたよ。
「scavo」では、1日体験講習のほか、月2回の通常教室も開催。店内の展示作品の販売やウィンドパネル、各種ランプの受注製作もされているそうです。
ぜひ、一度、親子で訪ねられてはいかがでしょうか?
文・写真 取材ディレクター 中尾知徳
水洗いしたら、布で丁寧にみがきます。
キャットミラーとナイトライトのできあがり!
ステンドグラス作り体験、楽しかったね!
掲載日:
2019/12/11
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〒851-2127 長崎県西彼杵郡長与町高田郷727-3