長崎市下黒崎町にある「長崎ガラス細工ころころ」は、ガラス細工の体験ができる工房です。
片山さん親子を迎えてくれたのは、ガラス細工作家の平江奈緒美さん。海を眺められる工房の中には、色とりどりの作品が並べてあり、ガラス細工の世界に引き込まれます。
「今日はガラス細工のとんぼ玉作りを楽しんでもらいます。キーホルダーや髪留めなどが選べるけど桃歌ちゃんは何が作りたい?」
もじもじしながら何もいえない桃歌ちゃんにお母さんが助け舟。
「何でもいいんだって、はっきりいっていいのよ」
しばらく考えた桃歌ちゃん、「髪留めがいい」と答えます。
やってきたのは長崎下黒崎町の「長崎ガラス細工ころころ」です。
片山さん親子を迎えてくれたのは、平江奈緒美さんです。
工房の窓からは海が一望できる素敵なロケーション!
「それじゃ、メインとなる大きい玉を一つ。周りに小さい玉を二つ作ります。色はどうする?」
桃歌ちゃんは、細長いガラス棒の中からオレンジ色の棒を大きい玉に、小さい玉は黄色と緑にしました。
「大きい玉には模様もいれようか?赤色と青色でいいかな?」
桃歌ちゃんはうなずきます。
ガラス棒を溶かすにはバーナーを使います。
「バーナーの炎は600度くらいあります。そのままガラス棒を当てるとパリンと割れちゃうからね。最初はバーナーの上の方で温めます」
平江さんがガラス棒を握った桃歌ちゃんの手をバーナーの炎の上に持って行きます。
それから、ガラス棒を回転させながら徐々に炎の温度の高い部分に近づけていきます。
すると、ガラス棒の先がドロン!
桃歌ちゃんがとんぼ玉に使うガラス棒を選びます。
バーナーの炎の温度は約600度!割れないよう上の方から温めます。
ガラス棒を回転させながら炎の中に入れます。
どんどん溶けていくのがおもしろい!
次は、芯棒に溶けたガラスを巻きつけます。
「クルン、クルン、そうそう!」
途中、金型で形を整えながら丸くしていきます。
「そう、上手、上手!」
でも桃歌ちゃんは、必死のようで声が全くでません。
きれいな丸になったら、模様をつけます。
根元に赤色のガラス棒をくっつけ、溶かしながら先端の方に一本の線を描くように伸ばします。
「グルングルンと回転させるよ!そうそう!」
芯棒に溶けたガラスを巻きつけます。
芯棒を回転させながら丸くします。
赤色のガラス棒を溶かしながら根元から先端の方に伸ばします。
赤色の模様に続いて青色の模様をつけます。
丸い形が崩れないように、模様をつけたら炎に当てながらグルングルンと回し続けます。
模様もつけて、大きい玉は完成。
続いて、大きい玉の周りにつける小さい玉作り。同じようにガラス棒を溶かしながら芯棒に巻きつけ丸くします。
これでバーナーを使う作業は終了。
芯棒を除冷材の中に15分ほど入れてゆっくり冷やします。
集中していた桃歌ちゃんもホッと一息。笑顔がこぼれます。
青色のガラス棒を溶かしながら2本目の模様をつけます。
大きい玉の周りにつける小さい玉2個も作ります。
芯棒を除冷剤の中で約15分、冷やします。
お父さんとお母さんは、ベネチアングラスを使ったキーホルダーを作っています。
「センスがないから〜」とお母さんは何度もガラスのパーツを入れ替えて試行錯誤しています。
桃歌ちゃんがお母さんの作業を見ている間に冷却も終わりました。
除冷剤の中から芯棒を取り出し、玉を抜いて水で洗います。
ゴムヒモに玉を通せば、完成!
「きれい!」
お母さんに髪に留めてもらって、桃歌ちゃんは大満足!
お父さんとお母さんのキーホルダーは、平江さんが仕上げて後日いただくことになりました。
「長崎ガラス細工ころころ」では、とんぼ玉作り体験やベネチアングラスを使ったアクセサリー作り以外にも、いろいろな体験ができます。また、平江さんが制作したさまざまなガラス細工は販売されています。もちろん見るだけでも本当に楽しいですよ!
文・写真 取材ディレクター 中尾知徳
お母さん、お父さんはベネチアンガラスを使ったキーホルダー作りです。
お母さんにできあがったとんぼ玉の髪留めをつけてもらいます。
後日届いたキーホルダー!こちらもステキですね。
追記:2021年3月に長崎市千歳町に移転しています。
掲載日:
2020/01/15
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