無人島、と聞くと、なぜかときめいてしまうのは、私だけでしょうか?昔はトム・ソーヤの物語、今では海外ドラマでも度々舞台になる無人島ですが、なんと、長崎県には生活体験をすることができる無人島があるということで行ってきました!
大村湾に浮かぶ無人島・田島は、大村藩の時代は、西海橋のある瀬戸から入ってくる船の見張り番が住んでいたそうです。白い灯台がシンボルの島は全周およそ3.2km。全体の面積は東京ドームよりひと回り大きい 6.4haほどの小さな島なので、歩いても1時間ほどで島を1周することができます。数字の“3”のような形も特徴的です。30年前までは2家族が住んでいたそうで、島には今でも、古いお家や収穫ができる田んぼや畑などが残り、懐かしい風景に出会えます。
冒険を応援してくれるのはヤギや犬、猫などの動物たち。
古いお家の中には、昔の生活が感じられるものがいっぱい。
島の南側には島の守り神「八大龍王」が祀られていました。
青い海では海水浴やフィッシング、カヤックなどのマリンスポーツが味わえる他、島のシンボルともいえる白い灯台の近くから森の中へとターザン気分ですべり渡るジップライン、地上11mほどの場所に作られたツリーハウス、さらに、魔女の家・ターザンの家など、冒険気分を味わえる施設がたくさん!岡さん一家だけでなく、取材陣もついつい童心にかえって大きな声をあげて興奮してしまいました。
一年中、楽しめるフィッシング
スリルいっぱいのジップライン
不思議な形をしたターザンの家・魔女の家
ひと通り島の探検を終えたところで、管理人さんに案内され、古い家屋の裏庭に移動。
電気もガスもない田島で、いよいよ子どもたちが今日最大のミッションである火起こしにチャレンジです。
「火起こしはマッチでしますか?それとも……」、管理人さんに聞かれて迷った末に、子どもたちには昔ながらの火起こしに挑戦してもらうことになりました。
火起こしの手法はいろいろあるそうですが、今回はマイギリ式。使用する道具は管理人さんが準備してくれます。
マイギリ式というのは棒の下のほうに取り付けた丸い車の回転力をうまく使って、それでできた摩擦熱を利用して火をおこす方法。火おこしの道具としては古くから使われたといわれているそうです。
早速、管理人さんの指導を受けてお兄ちゃんの希実くんがチャレンジするものの、簡単そうに見えてこれがとっても難しい!ひものついた横棒をなかなか安定して動かせません。それでも、何度かやっているうちにスムーズな上下運動ができるようになり、白い煙がムクムクと出てきました!しかし、火種になるには至らず、弟の志実くんにバトンタッチ!なかなか煙を上げることができません。見ているお母さんも、応援に力が入ります。パワーをためたお兄ちゃんが再度トライし、火きり棒を懸命に回していると赤い火種が…!管理人さんが、すぐさまこれを取り出して枯れ草に移し、フーフーと息を吹きかけたところで火がつきました!大成功です!始めてから20分ぐらいかかったでしょうか?拍手と歓声が広がります。
せっかくなので子どもたちが頑張って付けてくれた火を使って、バーベキューをすることにしました。希実くん・志実くんも美味しさが倍増したんじゃないかな?
お兄ちゃんがトライするも、なかなかうまくいきません
やっとできた火種を枯れ草に移し、火がつきました
ついた火を使って、バーベキュー。おいしさが違います
「火起こし」体験を通して、ただおもしろいだけでなく自分たちで火を起こすことがどんなに大変かを子どもたちは知ったようです。もちろん、子どもだけでなく大人も丸一日楽しめる田島。潮風と緑、そしてアクティビィティを楽しめる素敵な場所でした。「はじめて」がいっぱい詰まった冒険スポットとして、オススメです。
文・写真 中尾知徳
掲載日:
2018/04/18
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