今回の冒険の舞台は、南島原市深江町。創業60年の歴史がある「しきしま蒲鉾」です。「しきしま蒲鉾」は、長崎の新鮮な魚と雲仙山麓の水を使って、毎日、かまぼこを始めとする商品を作り続けています。「しきしま蒲鉾」では、工場見学ができるとともにかまぼこ体験工房を設置。いろいろな体験ができるようになっています。石井さん一家が選んだのは、「焼ちくわ」と「魚(ぎょ)そうめん」のコースです。
「しきしま蒲鉾」工場の横からは、平成新山が見えます。
「しきしま蒲鉾」の工場・店舗です。
「かまぼこ体験工房」では、いろいろな体験コースが選べます。
体験を指導するのは社長の敷島広太さん。「焼ちくわ」の材料は、スケトウダラという魚のすり身で、工場でその日のうちに作ったものです。敷島さんがまずお手本を示します。長方形に整えたすり身を、つけ包丁で竹の棒に巻きつけて形を作ります。「つけ包丁は、あまり横にならないようにね。すり身の厚さを均一にするんだよ」と敷島さん。あっという間にきれいな形ができました。ちなみに、このつけ包丁は刃がないので小さい子どもでも安心です。
指導してくれるのは社長の敷島広太さん。
つけ包丁を使って、竹の棒にすり身を巻きつけます。
あっという間にきれいな形ができました。
それでは、琳愛ちゃんから挑戦です。慎重につけ包丁を動かしながら竹の棒にすり身を巻きつけます。「上手!上手!」と敷島さんからお褒めの言葉を受けてニッコリ。続いて空武くんが・・と思ったら、左利きで、敷島さんが思案顔。ところがその場にいた工場長が左利きだったので、空武くんの手を取って一緒にすり身の巻きつけを体験。問題なく指導を受けられました。
空武くんは、「おもしろかった!」と一言。
琳愛ちゃんがつけ包丁を使って竹の棒にすり身を巻きつけます。
敷島さんから「上手!上手」の声がかかります。
左利きの空武くんは、同じ左利きの工場長と一緒に体験です。
形ができたら、ちくわを焼く専用の機械に竹の棒をかけます。スイッチを入れると棒がクルリクルリと回るのがおもしろい!すり身は膨らみながら、次第に色づき、香ばしい香りが漂います。
おいしく焼けるかな?みんな、興味津々です。
こうして10分ほどかけて、じっくりと焼き上げれば、「焼ちくわ」の完成です。
形ができたら専用の焼き機械にかけます。
クルリクルリと回転する様子がおもしろいね!
焼き色がついて膨らんだ焼ちくわです。
ちくわを焼いている間に「魚そうめん」を作ります。すり身はいろんな形にできるので変幻自在。琳愛ちゃんと空武くんが特製の絞り器にすり身を入れ、お湯を沸かしておいた鍋の中にニューっと押し出します。お湯の中で白い色の糸のように広がる様子は、まさにそうめんを湯がいているよう。1分ほどしたら、すくってお湯から出します。氷水で締めるのは、おばあちゃんにおまかせ。
さあ、試食タイムです。「魚そうめん」は、食感がプリプリ!ほんのりお魚の味がします。「焼ちくわ」は、「皮がパリパリして、おいしい!」と琳愛ちゃん。
今回は、「焼ちくわ」と「魚そうめん」のコースでしたが、「めで鯛かまぼこ」や「揚げかまぼこ」など、いろいろな体験ができるそうです。ぜひ、体験してみてください。
*通常、魚そうめんは、その場でいただけます。他のものは、お持ち帰りできます。
文・写真 中尾知徳
特製の絞り器ですり身をお湯の中に押し出します。
お湯から出したら、おばあちゃんが氷水で締めます。
「焼ちくわ」も「魚そうめん」も、おいしいね。
掲載日:
2018/10/24
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