南島原市では、民家に泊まって農業や漁業を体験する「農林漁業体験民泊」が盛ん。全国から年間1万人を超す方が参加されています。
今回お世話になるのは、加津佐町の「日盛館(にっせいかん)」。太田正彦・香代子さんご夫妻が、野菜の収穫や牛の餌やりなどを体験させてくれます。
この日を楽しみにしていた平野さん親子が、冒険カーでやってきました。挨拶したあと、早速、家の前の畑に向かいます。
平野さん親子が冒険カーで「日盛館」にやってきました。
今回お世話になった「日盛館」の太田正彦・香代子さん。
早速、家の前の畑に出かけます。
取材に伺ったのは7月末。畑には、ナスビがたくさんなっています。
亜琉人くんと亜依騎くんは、待ちきれずに駆け出して乱暴にハサミでナスビを切ろうとしています。すかさずお父さんから叱られます。「ダメ!優しくしなきゃ!」。それを見ていた太田さんがニコニコしながら、優しく切りかたを教えます。「簡単だからね。ヘタの上からこうやって切るんだよ」それから、みんなでパッチン、パッチン。楽しい声とハサミの音が畑に響きます。
立派なナスビがなっています。
太田さんが切りかたを教えます。
亜琉人くんがナスビを収穫。嬉しそう〜。
亜里子ちゃんと亜依騎くんもナスビを探すのに夢中です。できるだけ大きなものを収穫しなきゃね。
ナスビの次はオクラの収穫です。太田さんの指導を受けて、切りかたを覚えます。でも、オクラってとんがった方を上にしてついているんだね。畑に来ないと一生知らないままだったかも。
これもパッチン、パッチンと切っていきます。
亜里子ちゃんは大きなナスビを収穫!
オクラの収穫方法を太田さんが指導。
オクラってこんな形でついているんだね。
オクラは、産毛があって肌に触れると痒くなるんだって。案の定、みんな「ちょっと痒いね」と言い始めます。でも、それより収穫が楽しそう。痒くなりそうな人は手袋をしようね。
30分くらいでナスビとオクラでバケツがいっぱいになりました。
オクラを穫った亜琉人くん、思わず笑顔が弾けます!
痒くなるのがちょっと嫌だけど・・大きいオクラだね。
ナスビとオクラをいっぱい収穫。穫れたてだから新鮮でおいしそう!
野菜の収穫体験を終えると、畑から山の方へ車で移動します。「何があるのかな?」
やがて建物の前に到着。「さあ、どうぞ」と太田さんが招き入れます。中に入ると、牛だ〜!!太田さんは黒毛和牛の肥育(ひいく)もしているんです。
「牛に餌をあげようか?」子どもたちが恐る恐る餌を牛の前に出すと、牛たちが柵の中から首を出して餌を食べ始めます。突然、太田さんが牛の首を持って口を開けます。子どもたちは、ビックリ!「牛は上の前歯がないんだよ」。へえー、そうなんだ。
おとなしい牛の顔に触った亜里子ちゃん、「ふわふわしとった!」と興奮気味です!
普段できない体験は、子どもたちにとって感動の宝箱でした。
文・写真 中尾知徳
牛舎には黒毛和牛がいっぱい。餌をあげよう。
牛には上の前歯がないって初めて知ったよ。
牛にさわれた!「毛がふわふわしとった」と亜里子ちゃん。
掲載日:
2018/08/29
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