秋風に誘われて、コスモスを見に行こうと島原・火張山花公園にドライブしてきました。島原中央道路の島原ICから2~3分ほど山道を上がると左手に駐車場があり、その先にコスモス畑が広がっています。
この公園、元は雲仙普賢岳災害で指定された砂防指定地に10年前の2012年につくられたもので、以前は「しまばら芝桜公園」と呼ばれていました。災害からの復興の象徴として、また、全国各地から寄せられた支援への感謝の思いとして、行政と地域の皆さんが作る「NPO法人芝桜公園をつくる会」がおよそ10ヘクタールの公園を整備してきたとのことです。
遠くにお山・雲仙、平成新山を望む公園には、なんと1000万本のコスモスの花が広がっています!広さ3ヘクタール!ただただ、「うわー」「すごーい」「きれいねー」というばかりです。10月から11月がちょうど、見ごろとのことで、薄いピンクや白、そして濃いピンクの花が咲き乱れています・・・本当に美しい。
一面のコスモス畑
遠くに平成新山、溶岩ドームが見えます。写真、撮るなら朝がいいかも
公園内は遊歩道が設けられていて、みなさん、時折、写真を撮りながら思い思いに散策。和やかな雰囲気が流れてました。
「ひばりやま」という名称は、200年ほど前の噴火時にこの折橋地区で「火の見張り」をしていたことからそう呼ばれているとのことで、遠くにお山・雲仙を見ながら、普賢岳災害や復興の歳月、あわせて清らかな水や温泉などの恵み・・・を思い浮かべました。
災害でご苦労された地域ですが、今ではこんなに美しい花々を見ることができ、秋のコスモス以外にも火張山花公園では、春は桜や菜の花、芝桜、ツツジ、ポピーと次々に楽しめます。そして、このコスモスも、11月5日、6日(2022年)には「切り花体験」のイベントを開いて、切ってしまうとのこと。また、次の季節の花の準備が始まるそうで、それまでは公園も閉鎖。ポピーや菜の花が咲くころにまた、ドライブに行きたいなー。
コスモス畑の遊歩道。歩きやすく、子どもは走り回ってました
スマホを置いて写真が撮れる台!こうした小さな気遣いがあちらこちらに
秋らしさを感じながらコスモス畑を後にし、公園駐車場から別方向へと坂道を下っていくと・・・なんと!こちらは6万本のヒマワリ!!!うわぉ!
遅咲きのヒマワリとのことで、コスモスと同じ10月から11月初めまで楽しめるのだとか。高さが1.5メートルほどなので、大人の背の高さだと遠くまで見渡すことができて、黄色い花畑、そしてやはり遠くにお山・雲仙を望むことができます。
秋だねーとしんみり、していたのが、何だか急に走り出したくなるヒマワリ畑(実際、子どもたちは走り回ってました)。これは、元気、もらえるー!
広がるヒマワリ畑。こちらも圧巻!すごーい
秋のヒマワリ。まだ日差しがまぶしい長崎、元気もらえたー
普賢岳災害の砂防施設。花々の美しさとあわせて、災害についても知らなければ・・・
コスモス畑にヒマワリ畑、と歩き回って、何が嬉しいか、ってあちらこちらに設けられているフォトスポット。ベンチがあったり、三脚が置かれていて、そこに上ると一面の写真を撮れたり、中には「どこでもドア」!?を思わせるオブジェもあって、きれいな風景写真や子どもたちのかわいい写真を撮ることができること。NPO法人の会長さんが手作りで、一つ一つ作ってくださっているそうです。もう、これは、うれしかったーテンション、上がったー。いっぱい写真、撮っちゃったよ。午後からは雲仙側が逆光になってしまうから、お山をきれいに写したいときには朝、行くのがオススメかも。
そして、歩いて回るのはちょっと大変、という方には園内に無料のカートが走っていて、おじいちゃんやおばあちゃんたちを乗せて、ぐるっと回ってくれる。フォトスポットではカートを停めて、運転手さんが写真を撮ってくれている・・・そんな光景を見て、こちらもほっこり。心が温かくなる一日を過ごすことができましたー。次は春の花畑、楽しみだー。
これ、テンション上がるーとってもステキ☆
園内をのんびり回るカート。誰もが楽しめる、そんな気遣いがうれしい
春にまた、行くよ、その時には大きくなってるかな、子ヤギさん
文・写真:長崎はな
長崎生まれ。長崎で好きなものは、お刺身、一口餃子、対馬のはちみつ、佐世保バーガー、島原のかんざらし、諫早のうなぎ、チリンチリンアイス・・・。旅好き、食いしん坊が長崎県内をめぐります!
掲載日:
2022/10/28
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
島原市上折橋町1465-2 砂防締切堤防内