冒険家族、前川さん親子がやってきたのは、雲仙市国見町の「神代小路(こうじろくうじ)」。
かつて佐賀藩の領地であった歴史ある地区で、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。
その中心となるのが、鍋島邸。
両側に長さ30メートルの石塀がある大きな長屋門前で今回のガイドさんと待ち合わせなのですが・・・
~ここは神代、ある、ある、あるよ鍋島邸〜
三線を弾き、歌っている不思議な人を発見!
こちらが、名物ガイド「鍋島三線弾兵衛 正雲」こと、今村さんです。
前川さん親子は、ちょっと呆気に取られていましたが、すぐに笑顔に!
雲仙市国町神代小路は、かつて佐賀藩の領地であった歴史ある地区です。
集合場所は両側に長さ30メートルの石塀がある鍋島邸の長屋門。
名物ガイド「鍋島三線弾兵衛 正雲」こと、今村さんです。
早速、国指定重要文化財、鍋島邸へ。
鍋島邸は、「鍋島家」の陣屋跡に建てられ、幕末から明治・大正にかけて建てられた伝統建築物が混在しています。
鍋島邸といえば有名なのが緋寒桜(ヒカンザクラ)!
毎年2月中旬ぐらいから見頃と聞いていたのですが、残念!今年は寒さが厳しく全く咲いていません。
「満開だとこんな感じで、本当にキレイなんですよ」と今村さんが写真を見せてくれます。
それでは、邸の中に入ってみましょう。
細長い池を囲むように廊下がつながっています。
今村さんからクイズです。
「池は火事になった時の防火槽にもなりました。また別の目的もあったんだけどわかるかな?」
何だろうね?
今村さんは三線を弾き、歌いながら答えます。
~エアコン〜
夏の暑さ対策に、風が吹くと涼しくなるエアコンの役目を果たしていたんだそうです。
※注意:邸宅内は撮影禁止です。今回は特別に許可をいただきました。
早速、国指定重要文化財、鍋島邸に入ります。
有名な緋寒桜!毎年2月中旬ぐらいから見頃だそうです。
細長い池を囲むように廊下がつながっています。
ガラス窓にも特徴があります。
「ガラスが波打っているでしょう?約100年前に機械式で製造したガラスを使っています。とっても珍しいんですよ。」
顔を近づけて見てみると、確かにガラスが波打っています。
客間の廊下からは庭が見えます。
「着座式の枯山水の庭園です。座った時に庭が良く見えるように設計されています」
次に客間の座敷に座ってみましょう。
「どう?何かわかるかな?」
子どもたちが畳に座って考えます。
「柔らかい?」
「そうだね!お客様をおもてなしするために柔らかい畳になっています」
「気持ちいい!」
解説があるといろいろなことがわかりますね。
機械式で製造した初期のガラス。波打っているのがわかります。
枯山水の庭園。座った時に庭が良く見えるように設計されています。
客間の座敷はお客様のために柔らかい畳になっています。
座敷には、緋寒桜の咲く頃に行われるイベントに合わせた貴重なお雛様の展示もあります。
「約100年前の七段飾りです」
座敷を出た廊下の壁を今村さんが指差します。
「昔の鉄砲があります。城の壁に作った円形や四角、三角の窓から撃っていた大挾間銃(おおはざまじゅう)、そして槍(やり)ですね」
まだまだお宝は続きます。
「お殿様が佐賀に行く時に使っていた籠(かご)です」
ウワア〜、本物の籠なんて見たことがないね。
座敷には貴重なお雛様の展示もあります。
今村さんが指差した廊下の壁には、昔の鉄砲や槍があります。
お殿様が佐賀に行く時に使っていた籠です。
邸から外に出て建物を一周します。
外から見ると、また邸の大きさを実感します。
庭には大きな灯籠や飛び石もあります。
「さあ、こちらにどうぞ」
今村さんが手招きします。
庭の上の方に登ります。
開けた場所から見えるのは・・・
鍋島邸、さらに神代の街並み、島原の眉山や雲仙普賢岳も見ることができます。
素敵な眺めです。
専門ガイドの今村さんのおかげで鍋島邸の魅力をたくさん教えてもらいました。
次回は、神代小路の街並みを散策しますよ。
文・写真 取材ディレクター 中尾知徳 緋寒桜写真提供:(一社)雲仙観光局
庭には大きな灯籠や飛び石もあります。
庭の上の方に登ります。開けた場所から見えるのは・・・
鍋島邸、神代の街並み、さらに島原の眉山(まゆやま)や雲仙普賢岳が見えます。
掲載日:
2025/03/12
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