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「春の風景」シリーズ 島原半島の花めぐりに出かけよう!

四季折々で様々な表情を見せる日本の風景。3月から4月ごろからは花の美しい季節になりますね。そんな春の風景を、これまでに撮った写真で追いながら、長崎県の花の美しいスポットを3回に渡って紹介したいと思います。今回は島原半島です。

島原市の桜の名所と言えば、まず挙がってくるのが「島原城」です。この城は、松倉重政が1618年から約7年をかけて構築したものです。明治時代に解体され、1964年に天守閣が復元されました。お堀端には約250本の桜が植えられていて、毎年3月末になると「島原城桜まつり」が開催されます。威風堂々としたお城を背景に咲き誇る桜は大変美しく、春の思い出を残す写真撮影には欠かせないスポットだと言えるでしょう。
このイベント期間中、御馬見所では「春のお茶会」が開かれ、また、観光復興記念館では「皿山人形浄瑠璃」が上演されます。桜の観賞と併せて参加してみるのはどうでしょう。

  • ©長崎県観光連盟
    島原城と桜

  • ©長崎県観光連盟
    毎年3月下旬に「島原城桜まつり」が開かれます。

  • ©島原観光ビューロー
    イベント期間中に楽しめる「お茶会」

島原城の近くで桜を楽しめるもう一つのスポットが「島原武家屋敷」です。この周辺にはかつて約700軒の武家屋敷が建っていました。現在では下ノ丁地区の町並みだけしか残っていませんが、「武家屋敷町並み保存地区」として当時の町の様子が保存されています。道路の中央に作られた水路はかつて生活用水として大事な役割を果たしていました。
春になると、昔の情緒が漂うこの地区でも桜が満開になり、美しい風景を造り出してくれます。また、島原城桜まつりの期間中、武家屋敷の一つ「篠塚邸」ではお茶会が開かれます。

  • ©長崎県観光連盟
    武家屋敷の町並みに桜が良く映えます。

  • ©長崎県観光連盟
    昔ながらの水路が今でも残っています。

  • ©長崎県観光連盟
    お茶会が開かれる篠塚邸

しまばら火張山花公園(しまばらひばるやまはなこうえん)は雲仙普賢岳の噴火によって災害を受けながら無事復興したことを象徴する意味で2012年に作られました。(以前は「しまばら芝桜公園」の名前で知られていました。)

毎年3月下旬になると桜や菜の花が咲き、4月中旬からは芝桜やツツジが、そして5月になると500万本ものポピーが一帯を埋め尽くします。この時期、公園では「春の花まつり」が開催され、同時に「島原物産市」が開かれます。雄大な平成新山を背景に、数々の美しい花が咲き誇る春の風景を楽しんでみるのはどうでしょうか。

  • ©島原観光ビューロー
    平成新山を背景に咲き誇る菜の花と桜

  • ©島原観光ビューロー
    4月中旬ごろから満開となるツツジ

  • ©島原観光ビューロー
    5月にはポピーの花が一帯を埋め尽くします。

南島原市にある福島農園は桃の農園として知られています。以前は葉タバコと肉牛を育てる農家でしたが、1990年に起こった雲仙普賢岳の噴火によってこの農園はすべて焼き払われてしまいました。その後復興して現在のような桃農園として再スタートしたのです。
園内にはビニールハウスが作られていて、桃はその中で育てられています。春になると、桃の木に花が一斉に咲き、その様子はちょうど「桃のトンネル」のよう!
福島農園では、毎年2月下旬から3月上旬にかけて、この桃のトンネルを一般に公開しています。すてきな桃のトンネルの下でピクニックもできるようになっているんですよ!ぜひ出かけてみてください。

  • ©長崎県観光連盟
    ハウス内に作られた福島農園の桃のトンネル

  • ©長崎県観光連盟
    2月下旬から3月上旬にかけて鑑賞できる桃の花

島原半島春の風景、最後は雲仙市の橘神社です。この神社は1937年、明治時代に日露戦争で活躍した橘周太(たちばなしゅうた)中佐の功績と人望厚い性格を讃えるために建てられた神社です。
敷地内には約1000本の桜が植えられており、春になると参道に沿って美しい桜のトンネルが現れます。

平成新山など雄大な山々がそびえ立つ島原半島で、桜、菜の花、ツツジ、ポピー、桃の花など春の風景を楽しめるスポットを5ヵ所紹介しました。この時期、各所で花まつりなど華やかなイベントも開かれます。2021年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、開催状況は例年とは異なるかもしれません。時期が近づいたら公式サイトで詳細を確認してから出かけてみてください。

  • ©長崎県観光連盟
    雲仙市の橘神社

  • ©長崎県観光連盟
    明治時代に活躍した橘周太中佐が祀られています。

  • ©長崎県観光連盟
    春には、参道に沿って植えられた桜が満開になります。

写真提供:長崎県観光連盟、島原観光ビューロー
文:Setsuko Truong
メルボルン在住のフリーランスライター。旅とアートが趣味で日本国内・海外あちこち旅してきました。長崎は好きな町の一つ!そんな長崎の魅力をお伝えしたいと思います。

掲載日: 2021/02/09
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。

インフォメーション

スポット名
島原城 / 島原武家屋敷 / しまばら火張山花公園 / 福島農園 / 橘神社
TEL
【島原城】0957-62-4766
【島原武家屋敷】0957-63-1111(島原産業部しまばら観光おもてなし課、観光・ジオパーク班)
【しまばら火張山花公園】0957-62-3986(島原観光ビューロー)
【福島農園】0957-72-4178
【橘神社】0957-37-2538
住所
【島原城】〒855-0036 長崎県島原市城内1丁目1183-1
【島原武家屋敷】〒855-0052 長崎県島原市下の丁
【しまばら火張山花公園】〒855-0076 長崎県島原市上折橋町1465-2(砂防締切堤防内)
【福島農園】〒859-1505 長崎県南島原市深江町戊3397-1
【橘神社】〒854-0406 長崎県雲仙市千々石町己529

【島原城】〒855-0036 長崎県島原市城内1丁目1183-1

【島原武家屋敷】〒855-0052 長崎県島原市下の丁

【しまばら火張山花公園】〒855-0076 長崎県島原市上折橋町1465-2(砂防締切堤防内)

【福島農園】〒859-1505 長崎県南島原市深江町戊3397-1

【橘神社】〒854-0406 長崎県雲仙市千々石町己529

※お出かけの際には事前に位置をお調べすることをお勧めいたします。
駐車場情報
【島原城】あり(有料)
【島原武家屋敷】なし
【しまばら火張山花公園】あり
【福島農園】あり
【橘神社】あり
営業時間
【島原城】9:00~17:30
【島原武家屋敷】9:00~17:00
【しまばら火張山花公園】9:00~17:00
【福島農園】9:00~16:30
【橘神社】 -
定休日
【島原城】無休
【島原武家屋敷】無休
【しまばら火張山花公園】無休(雨天時休園)
【福島農園】※桃の開花の時期に開放。例年2月上旬~3月中旬ごろ
【橘神社】無休
対象年齢
全年齢
料金
【島原城】入場料:大人 550円、小・中・高生 280円(天守閣・観光復興記念館・西望記念館、三館共通入館料)
【島原武家屋敷】無料
【しまばら火張山花公園】大人 300円(環境保全・維持管理協力金)※高校生以下無料
【福島農園】無料
【橘神社】無料
アクセス
【島原城】JR島原駅から車で約5分
【島原武家屋敷】JR島原駅から車で約5分
【しまばら火張山花公園】JR島原駅から車で約10分
【福島農園】JR島原駅から車で約15分
【橘神社】JR島原駅から車で約1時間
公式サイト
島原城 http://shimabarajou.com/
島原武家屋敷 https://www.city.shimabara.lg.jp/page935.html
しまばら火張山花公園 https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/60681
福島農園 http://www.fuku8happy.com/
橘神社 https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/514
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