長崎には、その昔、長崎海軍伝習所が置かれていました。そこでは、オランダから贈られた幕府初となる木造蒸気船の「観光丸」を使用し、操縦はもちろん、最新の造船・医学・語学など、さまざまな知識・技術を学ぶことができました。
その長崎海軍伝習所にちなみ、世界に羽ばたく人間になって欲しいと、小学生を対象に開催されているのが「出島少年伝習所」です。
2022年度、最後の開催日、石本さん親子が出島にやってきました。
早速、受付!
伝習生となる結愛ちゃんは、オリジナルのTシャツと缶バッジを受け取りました。
この後、出島シアターでオープニングセレモニーです。
今回、お手伝いいただく日本ボーイスカウト長崎県連盟の皆さんによるパフォーマンスもありました。
石本さん親子が「出島少年伝習所」を体験する「出島」にやってきました。
受付で結愛ちゃんは、オリジナルTシャツと缶バッジを受け取りました。
日本ボーイスカウト長崎県連盟の皆さんによるパフォーマンス!
続いて、出島運営管理事務所の高井良肇所長から、「出島少年伝習所に参加していただきありがとうございます。仲間のみんなと交流を深めながら楽しく学んでください」と挨拶がありました。
そして、いよいよ「シーボルトからの挑戦状」の発表です。
「ここに謎の暗号のかけらがあります。今から出島を回って3つのミッションをクリアして、この謎を解いてください」
参加した子どもたちは紅組と白組に分かれて、最初の指令を受け取ります。
白組に入った結愛ちゃんは、サポートしてくれるお侍さんやボーイスカウトの皆さんと一緒にミニ出島へ。
お侍さんが解説します。
「ここはミニ出島です。出島は1636年にできた人工の島なんです。開国になるまでの218年間オランダが貿易のために使っていた所です」
出島運営管理事務所の高井良肇所長による挨拶もありました
謎を解く3つのミッションをクリアするよう発表が!
白組の結愛ちゃんは、ミニ出島へ。出島の歴史を学びます。
出島の歴史を学んだ後、最初のミッションです。
ボーイスカウトのメンバーが、紅白の旗を持って手旗信号について説明します。
「昔は、行き交う船の通信手段として手旗信号を行いました。それじゃ、SOSをやってみますね」
SOSを手旗信号で表現すると、参加者もSOSを真似てみます。
続いて、ミッション!
「手旗信号を一文字ずつやっていきます。皆さんは手元の手旗信号表を見て、それが何の文字か当ててください」
ボーイスカウトの方が、ある言葉を手旗信号で表現します。
「さあ、わかるかな?わかった人の所に私がいきますので、コッソリ教えてください!」
しばらく考えていた結愛ちゃんが、ピンと来ました!
ボーイスカウトの耳に、コッソリと・・・。
「正解!」
結愛ちゃん、やるじゃない!
手旗信号のミッションをクリアしたら、二つ目の指令を受け取ります。
次に行く場所は、銅蔵です。
「銅は、江戸時代、日本の重要な輸出品でした」とお侍さん。
棒型の銅の見本を持った結愛ちゃんは、「ちょっと重い!」
手旗信号をやってみよう!SOSのSはこんな感じ!
最初のミッションをクリアしたら、次に行く場所は銅蔵です。
銅は重要な輸出品でした。見本を持った結愛ちゃん、「ちょっと重い!」
銅蔵でのミッションは、モールス信号です。
ボーイスカウトのメンバーが、プリントをかざします。
「モールス信号には英文と和文があります。和文モールスの表を元に、解読してください、最初の文字は?」。
ここでも結愛ちゃん、大活躍!
ボーイスカウトのメンバーを呼んで、ヒソヒソ・・・。
「正解!」
オーッ、やるね〜。
他の文字もみんなで協力して解読し、ミッションをクリア!
指令を受けて、次に向かったのは、カピタン部屋です。
「カピタン部屋は、英語でいうキャプテン、日本語だと商館長の部屋ということになります。住居としてだけでなく、日本の役人や大名などを接待する場所でもありました」
ここでのミッションは、ロープワーク。
プリントに記された結び方をみようみまねでマスターします。
3つのミッションをクリアして、謎の暗号のかけらの一部をゲットできました。
2つ目のミッション、モースル信号を解読します。
指令を受けて向かったのはカピタン部屋です。
ロープワークをマスターして、3つのミッションをクリアしました。
最後に向かったのは、一番船船頭蔵です。
ここで紅組、白組が手に入れた謎のかけらを最初のスタート地点の謎のかけらと合わせると、
謎が解けました!
どうやら「観光丸へ向かへ」という指示のようです。
「みんなで大きな声で『開門!』と叫んでお侍さんに門を開けてもらいましょう!いいですか?」
子どもたちが「開門!」と叫びます。
お侍さんがいつもは閉じられている西側の門を開けてくれました。
さあ、大波止の観光丸へ向かいましょう!
「出島少年伝習所」はまだまだ続きますよ〜。
文・写真 取材ディレクター 中尾知徳
最後に向かったのは一番船船頭蔵です。
紅組、白組の協力で謎を解くことができました。
大波止の観光丸へ向かいます。「出島少年伝習所」はまだまだ続きますよ〜。
掲載日:
2023/03/15
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
〒851-2108 長崎県長崎市出島町6-1