新型コロナウイルスの感染の広がりで、友達と一緒に遊んだり、山や海に出かけて思いっきり体を動かしたりができない毎日。いつか、マスクを外して走り回ることができる日のために、今のうちに「冒険」の準備をしておきましょう!
やってきたのは、長崎市立図書館。入り口にあるカウンターを抜け、左手が「こどもとしょかん」で、子ども向けの本が約7万冊あります。ずらっと並ぶ本棚は、「日本絵本」、「外国絵本」、「物語」、「調べものに使う本」などに分けられています。さっそく、冒険の本を探したいけれど・・・どうやって探したらいいのかな。
長崎市立図書館の入り口。今は、桜がキレイ。
「こどもとしょかん」。テーブルもいすも子ども用に作られています。
7万冊の本がずらり。どの本から読もうか、まよっちゃうね。
「冒険の本はどこにありますか?」図書館の司書さんに聞いてみました。
「たくさん本があるのだけれど・・・オススメはね・・・」とまず、紹介してくれたのが、
『いえでをしたくなったので』(リーゼル・モーク・スコーペン/文 ドリス・バーン/絵 松井るり子/訳 ほるぷ出版)。
家出をしたくなった4人のきょうだいが、洞窟の中、木の上、浜辺と次々にいろんなところに引越しをするお話です。最後はどこに行き着くのかと、ドキドキするんだそうですよ。
本を読んでいても、冒険しているようにドキドキするとは、面白そう!
さらに、冒険の物語、として教えてくれたのが
『ふらいぱんじいさん』(神沢利子/作 堀内誠一/絵 あかね書房)と、
『小さなバイキングビッケ』(ルーネル ヨンソン/作 エーヴェット カールソン/絵 石渡利康/訳 評論社)。
『ふらいぱんじいさん』は、大好きな目玉焼きを焼けなくなってしまった「ふらいぱんじいさん」が、ジャングルや砂漠、広い海を冒険して、新しい役目をさがす旅に出る物語です。フライパンが旅をするなんて、どんな風に進んでいくのでしょうか!カラフルな絵もとっても素敵な本ですよ。
そして、ビッケ!1000年ほど昔、スウェーデンやノルウェーの海岸にはバイキングとよばれるおそろしい男たちが住んでいました。そんな男たちにまじって力ではなく知恵で戦った、小さなバイキングのゆかいで楽しい冒険物語です。
ビッケの冒険を応援しているうちに、わたしも冒険してみたくなったら・・・と司書さんが紹介してくれたのが、「冒険」体験のおともになるような本です。
まずは、『冒険図鑑 野外で生活するために』(さとうち藍/文 松岡達英/絵 福音館書店)。
この図鑑では「食べる」「寝る」「遊ぶ」など項目ごとに、野外生活を過ごすコツがわかりやすくまとめられています。冒険に出発するときには、さまざまな準備をして、楽しく過ごせるようにしたいものです。
そして、もう1冊。
外の世界にもっとワクワクしたり、心ときめいたりしたいと思ったら、
『見つけよう!探検ブック 遊びながら自然の不思議を解明!』(露木和男/監修 河南好美/イラスト えほんの杜)。
「自然に関する35のミッション」が書かれていて、「きっと、チャレンジしたくなりますよ」ですって。
長崎市立図書館の司書さんが紹介してくれた「冒険」にまつわる本。
『いえでをしたくなったので』は、絵も素敵。どこに、いえで、するんだろう。
次の冒険のために、こんな図鑑やガイドブックもチェックしておきたいね。
さらに、司書さんは色んな図書館の楽しみ方を教えてくれました!
「図書館では、絵本や紙芝居を楽しめる『おはなし会』などのイベントもしているんですよ。それに、図書館に置いてあるのは本だけではないんです。紙芝居や、音楽のCD、映画やアニメのDVDも借りることができます。自分で探せないときには気軽に図書館の人に『こんな本を探しています』とか『こんな本が読みたいです』と聞いてみてくださいね」
図書館って、本がたくさんあって、静かにしなくちゃ、ってちょっと心配してしまうけど、実はワクワク・ドキドキ・ハラハラする冒険がいっぱい隠れていることが分かりましたよ!本棚を眺めてみると、虫たちの本、洞窟探検の本、キャンプの本・・・読んでみたい本がいっぱい!これは行ってみなくちゃ!
「小さい子向けのおはなし会」のようす。お姉さんたちが本を読んでくれます。
いつかは行ってみたい!洞窟探検の本もあったよ!
分からないことがあったら、図書館の人に聞いてみてね!
文:冒険する長崎プロジェクト事務局
掲載日:
2022/03/30
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
長崎市興善町1-1