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冒険 366

カルデラを作る?がまだすドームを探検しよう!

今回の冒険者
パパ:宮川 拓也さん / ママ:紀子さん
恵奈ちゃん(11歳)

今回の冒険家族、宮川さん親子がやってきたのは、島原市平成町の「がまだすドーム」です。
1990年11月より約5年にも及んだ雲仙普賢岳噴火の記憶を風化させることなく後世に残そうとできた施設で、2018年4月にリニューアルしています。
宮川さん親子を迎えてくれたのは、営業・広報主任の林昌平さん。
「それでは、常設展示から行きましょう」
常設展示でリアルな島原半島のジオラマを発見!平成噴火ジオラママッピングは、火砕流や土石流の被害がどれくらいの範囲に及んだのかをプロジェクションマッピングで表現しています。火砕流や土石流が流れ下る様子がよくわかります。
次は雲仙岳スカイウォークです。
「オ、オーッ!」
円形の映像ゾーンに入った宮川さん親子が思わず声をあげます。雲仙岳周辺をドローンで撮影し、溶岩ドームなどを空中散歩するような体験をすることができます。

  • 宮川さん親子がやってきたのは島原市平成町の「がまだすドーム」です。

  • 宮川さん親子を迎えてくれたのは、営業・広報主任の林昌平さんです。

  • 常設展示の雲仙岳スカイウォークは、空中散歩するような感覚!

「がまだすドーム」では、展示施設だけでなく科学や火山、ジオパーク、防災などに関する実験や体験プログラムを「ワンダーラボ」で実施しています。
指導するのは教育普及担当・学芸員の東山陽次さん。今回は「地形の不思議!カルデラ実験」というワークショップに参加します。
カルデラって阿蘇山が有名だよね。
「火山の中で大きく丸くくぼんだ場所をカルデラと言います。スペイン語で鍋のことですね。カルデラは地下に溜まったマグマが噴火して地上から溶岩となって流れ出ると、山体に亀裂ができて陥没し、断層ができます。これがカルデラができる仕組みですね。今日は皆さんと一緒にカルデラがどうやってできるのかを実験しましょう」
カルデラを作る実験だって?楽しみだね。

  • 2階のワンダーラボでは実験や体験プログラムを実施しています。

  • 教育普及担当・学芸員の東山さんがカルデラについて説明します。

  • カルデラができる仕組みも勉強したら、カルデラを作る実験をします。

まずは、火山の土台を作っていきます。
「机の上に材料があります。まず、紙皿に穴を開けてください」マグマが流れ出る穴を作ります。
恵奈ちゃんがキリを使って紙皿の真ん中に穴を開けます。
「開きましたか?それじゃ、銀紙でリングを作りますよ」
1枚の銀紙を折り曲げて10センチから15センチのリングを作ります。これが、マグマだまりになります。
ティッシュペーパーを紐状にして紙皿の下から穴に通し、5センチくらい見えるようにしたら、紙皿を三脚台にセロテープで固定します。
リングは水飴をつけて紙皿の真ん中に隙間がないように固定します。

  • キリを使って紙皿の真ん中に穴を開けます。

  • 銀紙を折り曲げて10センチ〜15センチのリングを作ります。

  • ティッシュペーパーを通した紙皿に水飴をつけたリングを固定します。

「できた人は、こちらに来てください」
東山さんから、マグマに見立てた、赤い食紅を入れた練乳の入ったコップを受け取ります。
山の土に見立てたココアをリングの周りに壁のように乗せます。
そして、食紅で赤くした練乳をリングの中に投入します。トロリとした練乳がリングの中に入る様子に恵奈ちゃんは「おもしろい!」とつぶやきます。
こし器を使ってココアを振りかけます。するとココアが山のようになっていきます。
まるで料理教室みたい。

  • ココアをリングの周りに壁のように乗せます。

  • 食紅で赤くした練乳をリングの中に投入します。

  • ココアをこし器を使って振りかけます。山のようになっていきます。

「さあ、ティッシュペーパーを抜いてください」噴火してマグマが外に流れ出す様子を再現します。
恵奈ちゃんがティッシュペーパーを抜くと赤い練乳がスーッと落ちていきます。
「オーッ!」と今度はお父さん、お母さんも一緒に声をあげます。
見ていると少しずつ少しずつココアの山の頂上周りが崩落していきます。
恵奈ちゃんのを見た東山さんが、「きれいなカルデラができましたね!」と褒めてくれました。
今回の実験に参加した他の家族の作品も見てみると形がさまざまです。
「マグマ(練乳)がどうなるかで別の形になるんですよ」と東山さん。
なるほどなあ〜と思っていると、東山さんが「それではマグマを食べてみましょう!」と提案します。
東山さんが料理実験と言っていたのがわかりました。
恵奈ちゃんがスプーンでココアの山を崩し、赤い練乳の入ったコップに入れます。そのコップにお湯を入れてよくかきまぜて、いただきます!
「おいしい!」と恵奈ちゃんが笑顔に。よっぽどおいしかったのか、もういっぱいおかわりしちゃいました。
がまだすドームに来たのは初めてだった宮川さん親子は、この後も館内をじっくりと巡りましたが、「がまだすドーム」は自然の脅威と災害の教訓を刻み込みながら、いろいろなことを楽しく学ぶことができる施設であることを実感したようです。

文・写真 取材ディレクター 中尾知徳

  • ティッシュペーパーを抜くと赤い練乳が落ちていきます。

  • 山の頂上周りが崩落して、きれいなカルデラができました。

  • 料理実験だから飲んじゃおう!「おいしい」と恵奈ちゃん!

掲載日: 2021/02/10
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。

インフォメーション

スポット名
がまだすドーム
TEL
0957-65-5555
住所
〒855-0879 長崎県島原市平成町1-1

〒855-0879 長崎県島原市平成町1-1

※お出かけの際には事前に位置をお調べすることをお勧めいたします。
駐車場情報
あり
営業時間
9:00〜18:00 入館17:00まで
定休日
年中無休 メンテナンス休館あり
対象年齢
全年齢
料金
●常設展示 大人1,050円、中高生740円、小学生530円 小学生未満無料
 *団体割引あり
●ワンダーラボ 個人500円
 *団体割引あり
 *実験の内容は開催日により異なります
アクセス
島原鉄道島原港駅から車で約10分
公式サイト
https://www.udmh.or.jp/
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アクティビティタグ

この記事は KTNテレビ長崎「冒険県 冒険する長崎 プロジェクト」(毎週水曜日 20:54〜21:00)で 2021/2/10に放送されたものです。Youtube チャンネルでも配信中!
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