今回、冒険の舞台となるのは、長崎港の出入口で重要な場所に位置する伊王島灯台です。
海の安全を守る上でなくてはならない灯台。でも意外と灯台のことは知らないですよね?
そこで、11月1日の灯台の日にちなんで、海と日本プロジェクト「伊王島灯台キャンプ」が開催され、小学校5・6年生、21名が参加しました。
海をバックに六角形の白い灯台が見えてくると、
「カッコいい!」
「周りに何もないね!」などと声が上がります。
近づくと思っていたより大きいのでビックリです。
地上からてっぺんまで11メートルあるそうです。
「伊王島灯台キャンプ」に参加した子どもたちがやってきました。
白い六角形の伊王島灯台が見えてきました。
近づくと思っていたより大きいのにビックリ!
子どもたちを待っていたのは、長崎海上保安部交通課 航行安全/安全対策係長の白石 康さんと南 光太郎さん。
「今日は伊王島灯台のことをいろいろ知ってくださいね」
南さんから灯台の概要を記したペーパーをもらって灯台の中に入ります。
「江戸時代、イギリス・アメリカ・フランス・オランダの4カ国と結んだ江戸条約によって日本に灯台を8カ所設置することが決まりました。伊王島灯台はそのうちの一つとなります。明治4年に本点灯しました」
子どもたちを待っていたのは、長崎海上保安部の白石さんと南さんです。
南さんから灯台の概要を記したペーパーをもらって灯台の中に入ります。
白石さんから伊王島灯台のことを聞きます。
伊王島灯台の歴史から、灯りの種類、届く距離など、白石さんが話すことを子どもたちは熱心にノートやペーパーに書き留めています。
「灯台の灯りは、周りの明るさをセンサーが感知して自動的についたり、消えたりするんだよ」と壁際にある機械を指差します。
機械化が進んでいるんだね。
また、万が一、停電になっても大丈夫なよう蓄電器も用意されているんだって。
説明が終わったらクイズに挑戦!
「伊王島灯台は白色の灯台ですが、全国には赤白または黒白の横縞模様になっている灯台もある。マルかバツか?マルと思う人は手をあげて」
全員手を上げます。
「正解!」
3問のクイズにみんな正解です。
白石さんの話を聞いて、子どもたちは熱心に書き留めています。
「センサーが感知して自動的についたり、消えたりするんだよ」と白石さん。
最後は、白石さんが出すクイズに挑戦します。
記念にスタンプを押して、灯台探検は終了です。
みんな灯台が海の安全を守っていることを肌で感じることができたみたい。
コロナウイルス対策のために灯器があるところには入れないため、カメラだけ特別に入らせていただきました。
伊王島灯台は、30秒に4閃光と決まっていて、白い光を発しています。届く距離は、20.5海里(1海里=1,852メートル、約38キロ)だそうですから、とにかく強烈な光です。
「直接、光源を見ないでくださいね」と白石さんから注意されます。
迫力ある灯器を子どもたちが見られないのは本当に残念です。
さて、子どもたちは、灯台の下にある伊王島灯台記念館に向かいます。
記念館は吏員退息所(いわゆる官舎)として建設されたもので当時の面影を残しています。
記念にスタンプを押して、灯台探検は終了です。
光が届く距離は20.5海里(約38キロ)だそう!強烈な光を出す灯器は迫力満点!
子どもたちは、伊王島灯台記念館に向かいます。
中には伊王島灯台の歴史を紹介する貴重な資料が展示されています。
子どもたちがビックリしたのが巨大な閃光レンズ!
伊王島灯台で使われていたものとは違うものの、係員の方が電源を入れるとゆっくりと回転する閃光レンズを目の当たりにして驚きの声が上がります。
夕暮れとともに伊王島灯台が点灯。白い光がハッキリとわかるようになりました。
子どもたちは、灯台の近くにテントを張って夜の灯台も観察しましたよ。
伊王島灯台を勉強した子どもたちは、
「灯台に興味を持つことができた」
「灯台が海の安全の役に立っていることがわかって良かった」などの声が聞かれました。
こうした機会がもっと増えるといいですね。
伊王島灯台の周辺は、公園として整備され、展望台やコーヒーやお茶が楽しめるカフェもあります。
子どもたちに人気だったのが、灯台が見えるブランコ!映えスポットとしてオススメです。
文・写真 取材ディレクター 中尾知徳
伊王島灯台の歴史を紹介する貴重な資料が展示されています。
回転する巨大な閃光レンズを目の当たりにして驚きの声が上がります。
夕暮れとともに点灯、白い光がハッキリとわかります。
掲載日:
2020/11/25
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