三方を海に囲まれ美しい海岸線で知られている長崎県西海市。北部には大島・寺島・蛎浦島（かきのうらじま）が浮かび、公園がたくさん作られています。どんな公園があるのかな？ドライブしながら西海市の公園巡りをしてみましょう。

スタートは虚空蔵山公園（こくうぞうざんこうえん）です。この公園は標高307メートルの虚空蔵山の山頂に作られたもの。山頂にある展望台は城壁のような石垣で作られています。この石垣は江戸時代にイノシシの侵入を防ぐために作られた「猪垣」をモチーフにしています。展望台からは針尾無線塔やハウステンボスが見え、天気が良いと五島列島、平戸島、佐世保港まで一望できます。

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  虚空蔵山公園の展望台は「猪垣」をモチーフにして作られました。

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  展望台から見える針尾無線塔

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  虚空蔵山から見える朝日

次の公園は、大島大橋公園。大島大橋は正確には西海市本土と寺島の間に架けられています。寺島は大島のすぐ東側にある島。そしてこの大橋の寺島側のたもとに作られたのが大島大橋公園です。
公園の広い敷地は、芝生で覆われています。園内には観光案内所やレストハウスがあり、また使用許可を取ればデイキャンプを楽しむこともできます。その他、春にはお花見スポットとしても人気。
また、2020年には、公園内の展望デッキがリニューアルされ、このデッキから全長1095メートル、高さ126メートルの美しい大島大橋を目の前に眺めることができます。

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  大島大橋公園では橋を眺めながらゆっくりした時間が過ごせます。

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  公園の敷地は、芝生で覆われています。

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  展望デッキからは、全長1095メートル、高さ126メートルの美しい大橋が良く見えます。

大島大橋公園を後に、大島の中央付近にある百合ヶ岳公園に進みましょう。この公園には、展望台、青少年キャンプ場、野外音楽堂など施設が充実しています。展望台は標高194メートルの百合ヶ岳の頂上に作られていて、遠くには五島列島や平戸島など西海国立公園の美しい風景が見渡せます。このため、長崎観光百選の一つに選ばれています。
キャンプ場はフリーサイトで、かまどや水道が整備されています。ただし直火は禁止。その代りバーベキューが楽しめるようになっています。

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  百合ヶ岳公園の展望台

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  展望台から見下ろした公園の様子

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  展望台からは西海国立公園の美しい風景が展望できます。

大島を後に蛎浦島に進みます。橋を越えて400メートルほど行った所にあるのが「とんぼ公園」。
道路の反対側はとんぼ海浜公園になっていて美しい砂浜が広がっています。
とんぼ公園は、その名前の通り、とんぼが生息している所です。生育しているとんぼの種類は約30種。園内は湿地帯になっていますが、遊歩道が作られているので、気軽に歩きながらとんぼを観察することができます。
とんぼの中には絶滅が危惧されている「ベッコウトンボ」もいます。このとんぼを観察できるのは４〜５月。その他にも季節ごとにさまざまなとんぼを見ることができます。

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  湿地帯のとんぼ公園には遊歩道が作られているので歩きながらとんぼの観察ができます。

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  https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Bekkohtombo0905.jpg
  絶滅が危惧されているベッコウトンボ

公園巡りのドライブもいよいよ終わり。最後は崎戸島の西の突端にある「北緯33度線展望台」です。展望台は円形になっていて360度のパノラマが楽しめます。フォトフレーム型のモニュメントがあり、「映える」写真が撮れると話題です。特にここから見える夕日は別格。日本三大夕日の一つと言われています。展望台のすぐ隣に立っているのは、旧日本海軍の施設で、これも遺跡として保存されています。また、北側にある御床島には潮が引くと歩いて渡ることができます。

三方を海に囲まれたくさんの島のある西海市北部の公園巡りいかがでしたか。展望台からの美しい眺めや雄大な大橋の景観、そして珍しいとんぼの観察などいろいろな体験ができますね。ぜひ出かけて新しい発見をしてください。

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  崎戸島の西端にある北緯33度線展望台

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  展望台ではフォトフレーム型のモニュメントが人気

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  この展望台からは美しい夕日が見え、日本三大夕日に選ばれています。

文：Setsuko Truong
メルボルン在住のフリーランスライター。旅とアートが趣味で日本国内・海外あちこち旅してきました。長崎は好きな町の一つ！そんな長崎の魅力をお伝えしたいと思います。

掲載日： 2020/06/11
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