長崎県の雲仙温泉郷は、雲仙普賢岳の南西標高約700メートルの所にあります。温泉保養地としては日本で初めて国立公園に指定されました。温泉郷では、もちろん温泉につかってゆっくりすることができますが、それだけではなく、いろいろな体験ができるので、ぜひ出かけて楽しい時間を過ごしましょう!
雲仙温泉郷の中心は、「雲仙地獄」です。温泉郷の古湯と新湯の間にあります。地獄という呼び方は少し怖い気もしますが、地面の中から高温の温泉と蒸気が噴き出す様子が地獄のように見えるのでそのように名付けられました。この地獄エリアには「雲仙地獄茶屋」があり、ここでは、足を地面において地熱を体感できる「雲仙地獄足蒸し」があります。それから足を温泉に付けて楽しめる「足湯広場」や指の温泉浴を楽しむ「指の湯」もあります。この指湯は「雲仙いわき旅館」の玄関脇に置かれているもの。保健所の認可も取った世界一小さい公衆浴場なのです。
©雲仙温泉観光協会
地熱体感スポットでは足蒸し体験ができます。
©雲仙温泉観光協会
温泉に足を付けて足湯を楽しみましょう。
©雲仙温泉観光協会
雲仙いわき旅館の玄関脇に設置された世界一小さい公衆浴場「指の湯」
温泉郷にあるビードロ美術館は、ビードロ品や陶磁器のコレクションを展示する美術館。ビードロとは、ポルトガル語でガラスのことです。この美術館には9つの展示室があり、常設展と特別展が行われています。実際に展示されているガラスの作品は、吹きガラス、ボヘミアンガラス、アンティークガラスなど。
また、ビードロ美術館ではガラスアートの体験コーナーがあって、ガラスのストラップ、キーホルダー、アクセサリーなど、自分でしかできないオリジナルの作品を作ることができるんですよ。
©雲仙温泉観光協会
ビードロ美術館には9つの展示室があります。
©雲仙温泉観光協会
美術館の中にはガラスアートや陶磁器などの作品が展示されています。
©雲仙温泉観光協会
ガラスを使ったガラスアートを体験してみよう!
雲仙温泉郷では焼物を鑑賞したり購入したり、更には陶芸体験をすることもできます。この焼物は雲仙焼と呼ばれています。普通、焼物を作る時には釉薬というものを塗ってから窯にいれて焼きます。雲仙焼では、この釉薬に普賢岳の火山灰を使っているのが特徴。元々は、霊山として崇められていた雲仙岳に僧侶などが住むようになり、生活の中で使う仏具や湯呑などの器を作るようになったのが雲仙焼きの始まりだと言われています。その焼物が正式に「雲仙焼」と言われるようになったのは、昭和の初め。埼玉県の茶人、繁田百鑒斎(はんだひゃっかんさい)が雲仙エリアを訪れ窯を開いてからでした。今では雲仙温泉郷に繁田百鑒斎の子孫である石川家の親子3人が窯元を開いています。この窯元で自分だけの雲仙焼きを作ってみましょう。
©雲仙温泉観光協会
雲仙温泉郷にある雲仙焼窯元の外観
©雲仙温泉観光協会
窯元の中にはいろいろな焼物が展示販売されています。
©雲仙温泉観光協会
雲仙焼の窯元で焼物の体験をしてみよう。
雲仙の名物の一つに湯せんべいがあります。このせんべいは、明治の初めごろに、当時の島原藩主、松平公が「温泉は体に良い」と言ったことから作られたと言われています。この湯せんべいを作る時には、普通せんべいを作る時に使う小麦粉、卵、砂糖の他に、温泉水を加えるのが特徴になっています。もちろん出来上がった湯せんべいを買って食べたり、お土産に持ち帰ることができますが、手焼き体験をしてみるのはどうでしょう。湯せんべいの手焼きは、雲仙温泉郷で唯一手焼きの湯せんべいを作っている遠江屋で体験できます。一見簡単そうに見える作業ですが、せんべいを焼く金型が3キロと重く、それをひっくり返しながら焼くので、見た目ほど簡単ではないのです。ぜひ挑戦してみてください。
©雲仙温泉観光協会
雲仙温泉で唯一手焼きの湯せんべいを作っている遠江屋
©雲仙温泉観光協会
遠江屋では湯せんべいの手焼き体験ができます。
「おもちゃ博物館」は名前の通りおもちゃを展示している博物館。でももしかしたら、子どもよりも大人の方が喜ぶ博物館かもしれません。(もちろん子どもでも十分楽しめます!)博物館の1階では昭和の駄菓子屋さんを再現。思わずレトロの世界にタイムスリップしてしまいます。建物には2階もあって、ここには、昔お父さんやお母さんたちが遊んだおもちゃがならんでいます。では実際にとんなものが並んでいるのかと言うと、くじ引きのお菓子、日光写真、セルロイドのお面、メンコ、リカちゃん人形、ステッカーなど、今では普通のお店では売っていないようなものにお目にかかれます。
さあ、雲仙温泉郷いかがでしたか。温泉ならではの地熱の体験や、ビードロ制作体験と雲仙焼のアート体験、そして湯せんべいの手焼きに、最後はおもちゃ博物館。なんだか楽しい時間が過ごせそうですね。あったかい温泉につかってのんびりする前やした後に、雲仙温泉郷ならではのユニークな体験をしてみましょう。
©雲仙温泉観光協会
昔懐かしいおもちゃが並ぶ、おもちゃ博物館
©雲仙温泉観光協会
駄菓子がずらり!大人のほうが楽しんでるかも?
©雲仙温泉観光協会
家族で一緒に遊べるおもちゃが手に入るよ!
掲載日:
2020/03/24
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
【雲仙地獄茶屋】〒854-0621 長崎県雲仙市小浜町雲仙320
【ビードロ美術館】〒854-0621 雲仙市小浜町雲仙320
【雲仙焼窯元】〒854-0621 雲仙市小浜町雲仙304
【遠江屋】〒854-0621 長崎県雲仙市小浜町雲仙317
【おもちゃ博物館】〒854-0621 雲仙市小浜町雲仙310