広大な緑に囲まれた「ながさき県民の森」は、豊かな長崎の森を知るための施設が点在し、1年中、楽しめます。
夏は川遊びで取材に伺いましたが、今回はまた別の体験ができるということで、内田さん親子がやってきました。
管理事務所がある森林館に入ると大きな杉の切り株にビックリ!
「今日はウッドバーニングのイベントに参加していただいてありがとうございます!」
迎えてくれたのは浦 由紀さんです。
屋根の形が独特な「ながさき県民の森」の森林館です。
森林館に入ると大きな切り株にビックリ!
笑顔で迎えてくれたのは浦 由紀さんです。
体験教室には、すでにウッドバーニングの材料が机の上に並んでいます。ハガキの大きさの薄いひのきの板、トレーシングペーパー、サンドペーパーなど。見慣れないペン型のものは電熱ペンです。ウッドバーニングは、焦がし絵のことで、この電熱ペンで焦がしながら絵を描きます。
「ウッドバーニングで今日はグリーティングカードを作りますよ」
まず、デザインを選びます。
悩みながら樹くんは、トンボを、取材に行ったのが12月だったので、お父さんはクリスマスツリーを選びました。
ウッドバーニングの材料がテーブルの上に並んでいます。
浦さんからグリーティングカードの作り方の説明を聞きます。
どんなデザインにしようかな?樹くんはトンボを選びました。
美月ちゃんとお母さんは星と教会のデザインを選びました。
「さあ、ひのきのハガキを手にとってください。ちょっとザラザラしているでしょう?サンドペーパーで端を、それから表面と裏面を磨いてください」
ザッ、ザッと木を磨く音が響きます。
ちなみにこのひのきは、ながさき県民の森からでた間伐材を利用したものだそうです。
磨くたびにひのきのいい香りが漂ってきます。
ツルツルになるまで磨いたら終了です。
美月ちゃんとお母さんは星と教会のデザインを選びました。
お父さんはツリーのデザインを選びました。
サンドペーパーで端や表面を磨きます。
次に選んだデザインの上にトレーシングペーパーを置き、鉛筆で外側の線をなぞります。
「色がついているところは塗らなくていいからね。外側の線だけをなぞってね」
みんな一生懸命鉛筆を動かします。
トレーシングペーパーに写し取ると、今度は、ハガキの上に複写紙を置き、その上にトレーシングペーパーを置き、鉛筆でなぞります。
するとハガキの上にデザインが写されました。
「線が濃すぎるとよくないので消しゴムできれいにします」
みんなゴシゴシと消しゴムを使って濃さを同じにします。
デザインをトレーシングペーパーに写し取ります。
美月ちゃんも丁寧に星と教会のデザインを写し取ります。
ひのきのハガキの上に複写紙を置き、その上にトレーシングペーパーを置き、なぞります。
ここで電熱ペンの登場です。
「電熱ペンは先っぽが熱くなっています。火傷しないように気をつけて線をなぞって焦がしてください」
線に沿って電熱ペンを動かします。
でも、電熱ペンを使うのは初めてとあってみんな慎重です。
「できるだけ同じ力でスーッと線を引くようにするときれいになるからね」
やっている間に少しずつコツがつかめたのか、線が滑らかになってきたようです。
「濃淡をつけるには何度もなぞる、ペンを動かすスピードを変えるなど、いろんな方法がありますよ。好きな方法でやってみてね」
樹くんは、とんぼの胴体部分をペンで何度もなぞって濃淡がある模様を描いています。
焦げるたびにひのきのいい匂いが漂います。
電熱ペンの作業を10分ほどしたところで、完成。インテリアにいいかも。みんな部屋に飾るのかな?
「このグリーテイングカードは、切手を貼ると郵送できます。おじいちゃんやおばあちゃんへ送ってもいいと思いますよ」と浦さん。
ヘエ〜、郵送できるんだ。これはおもしろいね。
今回はありもののデザインを利用しましたが、オリジナルのデザインでもOK!また、チャレンジしてね。
文・写真 取材ディレクター 中尾知徳
電熱ペンの出番!火傷しないよう気をつけて!
胴体部分の濃淡はペンで何度もなぞることで表現します。
完成したグリーティングカード。インテリアにピッタリ!
掲載日:
2020/01/22
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
〒851-2421 長崎県長崎市神浦北大中尾693-2