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豊かな自然の公園!歴史のある教会!日本本土最西端の地を訪れてみよう!

長崎県佐世保市小佐々町(こさざちょう)地区は日本本土で最も西にあるところです。以前は北松浦郡に属す町でしたが、2006年から佐世保市に編入されました。小佐々町地区は西側の海に北九十九島の島々が点々と広がる風光明媚(ふうこうめいび)な所です。西海国立公園の一部にもなっている小佐々町地区と、その周辺にはいったいどんなものがあるのでしょうか。早速探索してみましょう! 

冷水岳公園(ひやみずだけこうえん)は、標高323メートルの冷水岳に作られた公園です。この公園には展望台があって、晴れた日にそこに登ると、北九十九島や平戸島までの風景が一望できます。公園内にはたくさんのつつじが植えられているので、春になると美しい花が緑の芝生によく映え、きれいな光景を造り出してくれます。山頂には野外ステージや芝生の広場、また遊具が整備されています。また公園には「冷水岳ふるさと物産館」があるので、地元の特産品などが購入できます。

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    緑の芝生が美しい冷水岳公園

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    冷水岳公園展望台からの眺め

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    冷水岳ふるさと物産館

神崎鼻公園(こうざきばなこうえん)は、小佐々町地区の中でも最西端にある公園です。公園内には「日本本土最西端」を示すシンボル塔が建てられています。その眼下には青く美しい海が広がり、五島列島や平戸島がはるか彼方に見えます。
園内にはその他、日本の地図を形取った直径11メートルのモニュメントも作られています。きれいに整備された芝生のおかげでゆったりとした雰囲気が漂うこの公園は、地域住民の憩いの場にもなっているんですよ。佐世保市では神崎鼻公園を訪れた人に「日本本土最西端訪問証明書」を発行しています。

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    日本本土最西端の碑

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    日本地図を形どったモニュメント

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    きれいに整備された公園内の芝生

小佐々町地区にある神崎教会(こうざききょうかい)は、元々、1930年、ゴシック様式の教会としては長崎県で最初に建てられたものでした。ところが、長い間に建物が老朽化し、管理が困難になったため取り壊され、駐車場となり、その横の敷地に新しい教会が作られました。この建設工事は2002年に始まり2005年に完成し現在に至っています。現在の教会はモダンな外観が特徴です。建物の中は漁師の町である神崎にふさわしいように天井が船底のようにデザインされています。

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    2005年に完成した現在の神崎天主堂

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    天主堂の建物のそばに建てられたモニュメント

小佐々町地区には、これまで紹介した見どころの他にも「大悲観公園」「西川内橋(太鼓橋)」「佐世保小佐々郷土館」などがあります。大悲観公園には大きな「大悲観」という文字が彫られた高さ20メートルの大砂岩があり、公園のシンボルになっています。江戸時代の1830年に建てられたものですが、大悲観が何を意味するのかはよく分かっていません。ただ周辺の岩には弘法法師の名前も刻まれているので仏教と深いかかわりを持った所だと考えられています。今ではソフトボール場、テニスコート、草スキー場、遊具を備えた場所として整備されています。
通称「太鼓橋」と呼ばれる西川内橋は、1920年に八幡崎新田の堤防に架けられたものです。きれいなアーチ型をしていることから太鼓橋と呼ばれています。
佐世保小佐々町郷土館は昔の小佐々町の歴史と文化に関する資料を展示している場所です。漁業の町として栄えた小佐々町でよく使われていた、まき網漁法や赤ウニやマダイの養殖業についての資料や、縄文時代から奈良時代にかけての生活の様子を示す古田遺跡から出土した資料などが展示されています。

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    「大悲観」の文字が刻まれた岩

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    太鼓橋と呼ばれている西川内橋

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    佐世保小佐々郷土館

小佐々町地区の周辺にもいくつかの見どころがあります。その一つが隣の吉井地区にある「ポットホール公園」。1991年にオープンしたこの河川公園には円筒形の大小無数の穴が開いた岩盤が形成されています。その円筒形の穴がちょうどお鍋のような形をしているので「ポットホール」と呼ばれているのです。この穴は、速いスピードで流れる川の水が岩盤に激しく当たり、長い年月を掛けて岩を侵食してできたものです。ポットホール公園では自然の偉大な力が造り出した芸術を鑑賞してください。
もう一つの見どころは「世知原・吉井サイクリングロード」です。隣の吉井町からさらにその隣の世知町までの延長6.7キロメートルに渡って線路の跡地を利用して作られた自転車専用道路。元々の線路はこの付近にあった炭鉱から採取した石炭を輸送するためのものでした。きれいに整備されたサイクリングロードを自転車で走りながら昔に思いを馳せてみましょう。

佐世保市小佐々町地区は2005年の国勢調査によると人口6,982人の、決して大きいとは言えない地域です。でも、冷水岳公園、神崎鼻公園、大悲観公園など公園が多く、歴史のある教会もあります。その他にも見所の多い所ですが、何といっても一番大きな特徴は「日本本土最西端」の場所であることです。ぜひ訪ねて探索してみたいですね。そして訪ねた時には日本本土最西端の証明書をもらうのを忘れないでくださいね。

文:Setsuko Truong
メルボルン在住のフリーランスライター。旅とアートが趣味で日本国内・海外あちこち旅してきました。長崎は好きな町の一つ!そんな長崎の魅力をお伝えしたいと思います。

写真撮影・掲載に当たっては大司教区の許可をいただいています。

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    自然が作った景観が素晴らしいポットホール公園

  • ©長崎県観光連盟
    昔の線路を活用してサイクリングロードに

掲載日: 2019/04/04
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。

インフォメーション

スポット名
小佐々町一帯
TEL
住所
【冷水岳公園】〒857-0414 長崎県佐世保市小佐々町町矢岳1618番地12
【神崎鼻公園】〒857-0413 長崎県佐世保市小佐々町楠泊免354番地1
【神崎教会】〒857-0414 長崎県佐世保市小佐々町矢岳87-4
【大悲観公園】〒857-0402 長崎県佐世保市小佐々町小坂免34番地1
【小佐々郷土館】〒857-0412 長崎県佐世保市小佐々町町西川内143番地5
【ポットホール公園】〒859-6325 長崎県佐世保市吉井町前岳免158-1

【冷水岳公園】〒857-0414 長崎県佐世保市小佐々町町矢岳1618番地12

【神崎鼻公園】〒857-0413 長崎県佐世保市小佐々町楠泊免354番地1

【神崎教会】〒857-0414 長崎県佐世保市小佐々町矢岳87-4

【大悲観公園】〒857-0402 長崎県佐世保市小佐々町小坂免34番地1

【小佐々郷土館】〒857-0412 長崎県佐世保市小佐々町町西川内143番地5

【ポットホール公園】〒859-6325 長崎県佐世保市吉井町前岳免158-1

※お出かけの際には事前に位置をお調べすることをお勧めいたします。
駐車場情報
あり
*「世知原・吉井サイクリングロード」には駐車場はございません。
営業時間
なし
*「小佐々郷土館」は9:00〜17:00
定休日
なし
*「小佐々郷土館」は12月29日〜1月3日
対象年齢
全年齢
料金
無料
アクセス
公式サイト
【冷水岳公園】 https://www.sasebo99.com/spot/650/
【神崎鼻公園・神崎教会】 https://www.city.sasebo.lg.jp/tosiseibi/kouenk/kouzakibana.html
【大悲観公園】 https://www.city.sasebo.lg.jp/tosiseibi/kouenk/kouzakibana.html
【小佐々郷土館】 http://www.city.sasebo.lg.jp/benrimap/shisetsu/kyoiku/290.html
【ポットホール公園】 https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/655/
【世知原・吉井サイクリングロード】 http://www.shokokai-nagasaki.or.jp/sasehoku/kankou/yoshii.html
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