長崎県の北部に位置する松浦市では、「ほんなもん体験」というプログラムを実施しています。「ほんなもん」は方言で「ほんもの」の意味。ありのままの自然や暮らしの中で農林漁業を中心とする体験プログラムや民泊体験を通して、「ほんもの」の体験型観光を提供するというもので、関西を始め全国から修学旅行生が訪れるほど、大人気だそうです。
今回は、元寇で知られる伊万里湾に浮かぶ鷹島で堤さん親子がタコツボ漁を体験します。阿翁浦(あおううら)漁港で迎えてくれた案内人は、タコツボ漁の達人、西吉秀敏船長です。
伊万里湾に浮かぶ鷹島が今回の冒険の舞台です。
案内人の西吉秀敏船長です。
さあ、準備万端、船に乗り込みます。
長靴に雨合羽、さらにライフジャケットを着込んだ堤さん親子は、西吉船長の船で阿翁浦漁港を出発。11月の撮影の日はまさに秋晴れで、風が気持ち良い!テンションも上がります。
約10分でタコツボ漁の漁場に到着。西吉船長の指示に従って、早速、タコツボを仕掛けていたロープをお父さんが中心となって引き上げます。1本のロープには、10メートルごとにタコツボが仕掛けられています。
西吉船長の船で阿翁浦漁港を出発!
秋晴れの海は、風が気持ち良い〜。
沖合の漁場に到着、早速タコツボを仕掛けていたロープを引き上げます。
タコツボは四角い箱状のものとツボ状のものがあり、海水が入っていることもあって、引き上げるのに大変な力が必要です。最初のツボを引き上げると船長から声がかかります。「入ってる?」、すると、子どもたちが「入ってない!」と答えます。残念!次、行こう!
ところがなかなかタコにお目にかかれません。西吉船長から「頑張れ!」と声が飛びます。実はタコツボ漁の期間は春から夏がベストらしく、11月のこの時期はちょっと難しいかも、と聞いていたのですが、せっかく来たのだから、ぜひ、タコを獲って欲しいー、そんな船長の気持ちが伝わってきます。
本当にツボ状のタコツボです。
海水も入っていて、引き上げるのには力が必要です。
タコツボは増えますが、タコにはなかなかお目にかかれません。
引き上げを開始して10個目を過ぎたときです。萌夏ちゃんが「入ってない!」といったタコツボをお父さんが念のために中を確かめると・・、「アッ、入ってる!?」と叫びました。萌夏ちゃんと優真くんが慌てて見ると、確かにタコがいます。「入ってる!」「入ってるよ!」と船の上は大騒ぎ。西吉船長も大喜びで、思わず萌夏ちゃんとがっちり握手しました。
でもどうやってこのタコを出すのかな?と思っていると、船長が萌夏ちゃんに塩をかけるよう指示。するとタコがツボから這い出してきました。「ウワア〜!!」とこれまた大騒ぎです。
お父さんが発見!「アッ、入ってる!」
萌夏ちゃんがツボに入ったタコに塩をかけます。
タコがツボから這い出してきました。
出てきたタコをお父さんが萌夏ちゃんに渡します。萌夏ちゃんは初めてのタコつかみ体験。タコの吸盤が腕にからみつき絶叫しています。それを優真くんが笑って見ています。
最終的に2匹のタコをゲット。引き上げ作業が終わると、今度はタコツボを船長の指示に従って海の中に順々に投げ込みます。これで、タコツボ漁体験を終了。「ほんなもん」の感動を味わうことができました。都合で来れなかったお母さんにも見せたかったね。
松浦市では、タコツボ漁体験以外にも定置網漁体験、また農業体験などもあるそうです。ぜひ、体験してみてはいかがですか?
文・写真 中尾知徳
お父さんから萌夏ちゃんへ、タコを手渡し。
タコ獲ったよ!カメラに向かってVサイン!
感動体験!お母さんにも見せたかったね。
掲載日:
2018/12/05
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