九州では、初詣には三ヶ所の神社をたずねる三社参りを、という方が多いと聞きます。
今回は諫早市で有名な神社を3つ紹介します。この3つの神社は歩いていける距離なので神社巡りをしながら散歩するのに最適です。高城神社 諫早神社 御館山稲荷神社の順で散歩コースを紹介します。
高城神社
諫早神社
御館山稲荷神社
まず最初にやってきたのは、諫早公園の隣にある高城神社。
高城神社は明治15年に建設された比較的に新しい神社で、諫早家初代竜造寺家晴公が祭られています。昭和32年の諫早大水害により被害を受けたため現在の場所に再築されました。
境内には井戸がありますが、神社より先にこの場所に掘られた物で、西郷軍の首を洗い家晴公に差し出したとの言い伝えから西郷井戸と呼ばれています。本殿に向かう参道には砂利が敷き詰められていて、一歩一歩踏みしめて歩くと心が落ち着いてくるようです。
西郷井戸。現在は閉ざされている。
独特な手水舎
高城神社を出て、本名川沿いに15分ほど歩くと、諫早神社に到着します。
諫早神社は神亀5年(728年)に聖武天皇の勅願で基菩薩が祠を祀ったのが始まりと伝えられています。
もとは九州総守護の神々を祀る「四面宮(しめんぐう)」という神仏習合の神社でした。この神社は諫早の氏神様として代々の領主の西郷家、龍造寺家、諫早家からも篤く信仰され今でも「お四面さん(おしめんさん)」の愛称で親しまれ続けています。
古い手水舎で年月を感じます。
諫早神社のおすすめはクスノキです。
諫早神社の境内には長崎県の天然記念物に指定されているクスノキが6本あります。一番大きなクスノキは高さ約25mで神木として崇敬されています。
春になると葉っぱも青々と生い茂り天然の日傘としても人気です。歩き疲れたら、木陰で一休み。
とても大きなクスノキ
ゴールは御館山頂上にある御館山稲荷神社!!
稲荷神社と言えば朱色の鳥居が特徴ですが、御館山稲荷神社でも参道の鳥居や本田などの柱はほとんどが朱色です。
御館山稲荷神社をお勧めするポイントは山の上にあるという点です、参道は急で上ることは大変ですが親子で助け合いながら登れば子供にとってはとてもいい思い出になります。車でも登れるので坂道を上りたくない人は車で登ってみてはいかがでしょうか。御館山稲荷神社の境内から見る諫早の景色は絶景で眺めるポイントしては最適で疲れた体にはとても風が気持ちよく達成感間違いなしです。
最近は神社を訪れる人が減ってきているように感じます。神社は独特な静寂を感じてみたり、その土地の歴史を知ることができたりとても楽しいところです。気軽に立ち寄ってはいかがでしょうか。
文・写真 西村恵汰(長崎ウエスレヤン大学経済政策学科3年)
参道に並ぶ朱色の鳥居
朱色の手水舎
諫早の土地を一望できます!!
掲載日:
2018/10/09
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
諫早神社/〒854-0061 長崎県諫早市宇都町1-12
高城神社/〒854-0016 長崎県諫早市高城町1-5
御館山稲荷神社/〒854-0072 長崎県諫早市宇都町61-1