日本各地に鍾乳洞はありますが、長崎県には珍しい鍾乳洞があるって知っていましたか?西海市西海町にある七ツ釜鍾乳洞がそれです。
日本の鍾乳洞の大部分は、2億5千年前の古生代後期の石灰岩層に形成されたものですが、七ツ釜鍾乳洞は、約3千年前の比較的浅い海の石灰藻球(石灰質を大量に含んだ藻類などの化石)を含み、堆積した石灰質砂岩が水に侵食されることで形成されています。つまり材質と生成年代が新しいことが希少価値の高い鍾乳洞なんです。
昭和11年には、国指定天然記念物となっています。
というわけで、今回の冒険は、鍾乳洞探検です。
庭園を矢印の方向に歩いていきます。
さあ、出発!今回は西海市観光協会の松尾さんにガイドしていただきました。
鍾乳洞の中に入るとまったく違う世界が広がります。
七ツ釜鍾乳洞では35か所の洞穴が発見されていますが、今回入るのは、清水洞。全部で1600m以上の長さがあり、そのうちの320mが観光コースになっています。
野口さん一家は、鍾乳洞に入る前からワクワク、ドキドキ。一歩中に入ると、そこは、暗くさらにゴツゴツとした岩壁に囲まれた別世界。探検気分が高まります。
ところどころ灯りがあるため、真っ暗ではありませんが、それでも、注意して進まないといけません。取材陣も機材をあっちこっちにぶっつけながら、進みます。
その名も「新世界」に到着!とっても広い!
さらに進みます。先頭はお兄ちゃんの颯真くん。
化石があったり、おもしろい形のものがあったり。
お兄ちゃんの颯真くんを先頭にしばらく進むと階段を上った先に、パッと広い空間が目の前に広がります。その名も「新世界」です。鍾乳洞の中では、一番広い空間で、洞窟の中を流れる水の音がこだましています。「新世界」に置かれた温度計は、12度を指していました。洞内は一年中15度前後に保たれているそうです。
誰が名付けたのか、親子地蔵だそうです。
陽真くんも興味津々です。
さらに進むと、案内役の松尾さんが「上を見てください」といいます。何だろう?そこには、人の形に似た鐘乳石が見えます。「親子地蔵」と名付けられています。そういえば、親子に似ています。陽真くんも興味津々。「大きい真ん中が親だよ」お父さんとの会話も弾みます。
おもしろいなと思ったら、素手で触って、体感できるのも、この鍾乳洞の魅力です。
お母さんも不思議さを実感します。
地底探検ツアーの看板を見つけました。
天井から滴り落ちた成分からできたコブは、1cm伸びるのに300年から500年かかるそうです。お母さんも、子どもたちと一緒に、不思議な世界を実感します。
コースの終わりに地底探検ツアーの看板を発見!普段は一般公開されていないけれど、予約すれば、もっと楽しい探検ができるんだって。(小学4年生以上で2名以上のグループが対象)
子どもたちがもう少し大きくなったら行くといいね。
松尾さんのガイドもあって、ゆっくりと約1時間、親子で鍾乳洞の魅力を満喫した野口さん一家。きっと帰りのドライブも、話が弾むんじゃないかな。
文・写真 中尾知徳
掲載日:
2018/05/09
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