JR佐世保駅から車で北へおよそ30分、吉井町にある「御橋観音」。秋は紅葉が、春は桜が楽しめ、名勝「平戸八景」のひとつにも選ばれています。
およそ1200年の歴史がある御橋観音寺は、ぼけ封じのご利益のある寺としても知られ、民間信仰の霊地として代々、地元の人々に守られてきました。
この寺に伝わる御詠歌は「はるばると 登りて見れば天かける 二条の橋を拝む極楽」。天かける二条の橋とは??ぜひ見てみたい!
石橋山 御橋観音寺の本堂。立派です。
ぼけ封じのお守り
秋は紅葉の名所です。
(2018年11月21日撮影)
本堂左手脇の石畳の道を奥へ進んでいくと、健康と長寿を見守るぼけ封じ観音や、不動妙王などたくさんの仏像が祀られています。
また、周辺には国の天然記念物に指定されているシダの群生地が広がり、しっとりとした穏やかな雰囲気。
取材した2018年11月21日には、紅葉が色づき始めたころで、紅葉狩りのお客さんがたくさんいらっしゃいました。例年、紅葉は12月上旬くらいまで楽しめるそうです。
ぼけ封じの観音様。「苦しまず極楽の蓮の花の上にボックリと生まれ変わる」というご利益があるとか。
境内の岩の上にはたくさんの仏像が。周辺は緑に囲まれています。
ゆっくりと紅葉を楽しめる境内の石畳。
さらに奥に進んでいくと、洞窟の入り口のような場所にたどり着きます。見上げると約20メートルの高さに石の橋が2本かかっています。これが御詠歌にあった「二条の橋」です。
長さ約30メートル、太さ4メートルほどの立派な橋が並んでいて、まるで人が架けた橋のようですが、実は海食洞の天井が抜け落ちて橋のようになった自然の岩なのだそうです。山の中腹なのに、はるか昔、周辺は海だったのだなあと思うと、とても不思議で神秘的な感じがしました。
写真には写りきれないほど壮大で荘厳な雰囲気だったので、ぜひ実物を見に行ってください!
見上げる先に石の橋が!
木々の隙間から見える橋。まるで宙に浮かんでいるよう!
橋に守られているのか、橋を守っているのか、橋のすぐ下には立派な石像もいらっしゃいました。
御橋観音のすぐ隣には「牧の岳公園」があります。ローラー滑り台やジャングルジム、ターザンロープなど子ども達が大喜びしそうな遊具がたくさん!
トイレや飲み物の自動販売機、東屋もあるので、お弁当を持っていけば、一日中楽しめそうですね。
また御橋観音周辺は九州自然歩道のコースでもあるので、山歩きを楽しみたい方にもおすすめ。
自然の不思議と雄大さを感じられる場所です。
文・写真 冒険する長崎プロジェクト事務局
隣接する牧の岳公園。わあ!楽しそうだぞ!
ジャングルジムにターザンロープ。さてどれから遊ぼうかな。
本当に自然がいっぱい!九州自然歩道のコースなのです。
掲載日:
2018/12/04
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
〒859-6305 佐世保市吉井町直谷94