長崎水辺の森公園のすぐそばにある「長崎シビックホール」。
NPO法人インフィーニティーが運営しているこの場所は、様々な人と出会え、子どもたちが自ら“遊び”を発見することができるところです。長崎水辺の森公園の近くにあるメットライフ生命ビルの1階にあり、外からも館内の様子が見えるため、この場所が気になっていた方もいるのではないでしょうか。
今回はそんな長崎シビックホールへ行ってきました!
こちらが受付。初めての方は登録手続きが必要です。
館内入口にあるちいさなおうち。
おうちの中にはミニチュアやぬいぐるみが所狭しと並びます。
館内で遊ぶには、受付での登録が必要です。
はじめての方も簡単な手続きのみで登録ができますよ。
受付を済ませたら、いよいよ館内へ!
入ってすぐの左手側には、大きな絵本が並んでいます。小さい子どもたちだと自分で運ぶのもひと苦労なほどの大きさですが、なかなか見かけないサイズの絵本に子どもたちはきっと釘付け。このスペース以外にも館内にはたくさんの本があります。
入って右側のスペースには食事コーナーもあるので、遊び疲れておなかがすいても安心。おやつやお弁当を持ってきて、日当たりの良い席でのんびりと食事を楽しんでくださいね。
大きな絵本がズラリ!
こちらのぐりとぐらは手袋を再利用してつくったそう。
お昼ごはんを食べたり、おやつを食べることができる食事スペース。
先へ進むと、畳敷きの読書スペースがあります。
赤ちゃんがごろごろしたり、子どもたちが絵本を読むのにも最適なこのスペース。
ここにごろんと寝転がると、上には積み木で作ったモビールが見えます。
風に吹かれてゆらゆらと動くモビールを見ていると、心が穏やかになりますよ。
子どもだけでなく、大人も一緒にごろんと寝転がってリラックスできる空間です。
そして、窓際にはソファがひとつ。「大人の目線から見ればただのソファですが、子どもの目線から見るとそこはまるで外へ続くトンネルなんですよ」とスタッフの方が教えてくれました。
スタッフの愛情を感じる仕掛けです。
ごろごろしながら好きなだけ本を読めます。
ゆらゆらと動くモビール。
子どもの目線から見ると、まるで外へ続くトンネル。
さらに奥へ進むと、そこにはおままごとのコーナーがあります。
子どもたちに一番人気だというこちらのスペース。男の子も女の子も上手におままごとをして遊ぶようで、「子どもたちはお父さんお母さんをよく見ているよ」とボランティアの方がおっしゃっていました。
そして、ここには子どもたちの遊び心をくすぐる乗り物が。なんとこちらの乗り物は、おじいちゃん世代のボランティア・通称「Gメン」の手作りだそう。
長崎シビックホールにはたくさんのボランティアがいて、取材に訪れた日も、おばあちゃん世代のボランティア・通称「ばあばボラ」が遊ぶ子どもたちを優しく見守っていました。
一番人気だというおままごとコーナー。
なんとこちらはGメンたちの手作りだそう。
全面ガラス張りの館内は、屋外で遊んでいるような明るさです。
2階へ上がると、広々としたフリースペースがあります。
ここでは子育て支援を目的としたイベントを数多く開催しているそう。
ピアノやエレクトーンもあり、有名アーティストのコンサートを開いたり、時にはアフリカからマサイ族の方が来てコンサートを行ったこともあるそう。興味がある方は、長崎シビックホールのホームページやFacebookを要チェックです。
取材した日は2019年9月15日、16日に全館を貸し切って開催される「ながさKids☆Town」の準備真っ只中。「ながさKids☆Town」は、子どもたちがこの街の市民になり、仕事をして、給料をもらい、税金を払ったり、時には市長選挙が行われる本気のごっこ遊びだそう。毎回2日間開催されるそうですが、1日目に見つかった問題点を子どもたちが自ら考え解決し、2日目にはさらに良い街になってゆくそうです。
取材に訪れた日は土曜日だったこともあり、開館直後からたくさんの人が遊びに来ていました。館内に入ると、ばあばボラが元気よくあいさつをして出迎えてくれるので子どもたちもニコニコ。遊ぶ子どもたちを少し離れたところから見守るばあばボラは“縁側の役割”として、子どもたちだけでなく、お父さんお母さんにも安心感を与えてくれます。まるでおばあちゃんの家に遊びに来たような、穏やかな時間が流れていました。
また、長崎シビックホールでは子育て相談も行っており、時には心療内科などと連携をとって、利用者のサポートをしているそう。子育て中のご家族をみんなで見守り、みんなでサポートしてくれます。いざというときに頼れる人がいるということは、とても心強いですね。
子どもが自ら考え成長し、大人も笑顔になりホッと出来る長崎シビックホール。ぜひ行ってみてください。
文・写真:結子 生まれは長崎。育ちも長崎。大好きな長崎のワクワクをお届けします。
2階は広々としたフリースペース。
木のぬくもりを感じるおもちゃから、ボードゲームまでズラリ。
こどものこどもによるこどものためのまち「ながさKids Town」は市民募集中!。
掲載日:
2019/09/19
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
長崎県長崎市常盤町1-1 メットライフ生命長崎ビル1F