佐世保市の西側、佐世保湾と五島灘を隔てている俵ヶ浦半島の真ん中あたりにある展望公園「展海峰」。
西海国立公園に指定されている九十九島を広く見渡せる公園として1981年に整備されました。
佐世保市街地から車で約40分。山道をぐんぐん登っていくと、広い駐車場を完備した公園が見えてきます。
標高166mの展望台からは、九十九島から佐世保市内まで180度を見渡せ、島の間を行く遊覧船もよく見えるので、観光客だけでなく、写真愛好家も多く訪れます。
208の島があるとされている九十九島。展海峰からは南九十九島がよく見えます
佐世保市街地。佐世保港に寄港している豪華客船が見られることも。
ひとつ、ふたつ、みっつ・・・。思わず島を数えてしまいます。
九十九島の眺めは年中楽しめますが、園内の花壇は季節ごとに彩りを変えます。
秋には、色とりどりのコスモスがにぎやかに咲きそろい、大勢の客で賑わいます。まるで花のじゅうたんのような花壇は夢の世界です。
取材した時には8分〜9分咲きくらいでしたが、毎年10月中旬から下旬が見頃です。
撮影:2018年10月13日。
8分〜9分咲きというところ。
珍しい色のコスモスも。
ピンク、白、紫・・・色とりどりの花が咲き乱れます。
九十九島の美しさは、フランス・ヴァンヌに本部を置くNGO「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟認定されるほどですが、眺めるだけにはとどまりません。
チンドン屋やサーカスなどでよく演奏される「美しき天然」は、佐世保女学校の音楽教師だった田中穂積が九十九島の風景を教材にしようと1902年に作曲した曲です。展望台のすぐ横に田中穂積の銅像が設置されています。
また、西海国立公園指定50周年には阿久悠作詞、羽田健太郎作曲で「九十九詩人」という記念曲が制作されました。空の青さ、海の青さ、島々の美しさが詠み込まれた曲です。
豊かな自然は、豊かな食も生み出しています。園内にある「半島キッチン ツッテホッテ」は、直売所とイートインスペースをかねたお店で、地元の海の幸と、山の幸を手軽に味わうことができます。
「美しき天然」の作曲者・田中穂積の銅像
「九十九詩人」の歌碑。作曲した羽田健太郎さんは実際に九十九島でボートやヨットを楽しんだそう。
店名の由来は「魚を釣って」と「山の幸を掘って」。2018年4月オープン。
夕焼けの名所としても人気が高い展海峰。春は菜の花の黄色いじゅうたんが広がり、訪れた時間や季節によって違う表情を見せてくれます。
心を癒してくれる雄大な景色を眺めに、出かけてみてはいかがでしょうか?
写真提供(一部) 佐世保観光コンベンション協会・佐世保市
夕焼けと島影のコントラストは最高!
佐世保観光コンベンション協会提供
春は菜の花が咲き誇ります。©SASEBO
青い海と青い空、そして山や島の緑は心癒される風景。
掲載日:
2018/10/30
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