南島原市といえば島原手延べそうめんの産地として有名ですね。江戸時代、島原・天草一揆の後、移住してきた人々の中にいた小豆島出身の方がそうめん作りの技術を伝えたことから広がったといわれています。
現在、島原半島には350軒もの製造所があるそうですが、今回訪れた「麺商 ふるせ」では、そうめんの長い歴史や製法などを広く知ってもらうために手延べ体験を行っています。
指導と説明をしていただくのは、社長の古瀬智裕さんです。
国道沿いに建つ、白壁が印象的な「麺商 ふるせ」
今回お世話になった社長の古瀬智裕さん。
まず、ビデオで「島原手延べそうめん」を説明します。
「島原手延べそうめん」は、幾つもの工程を経て作られます。体験できるのは、麺を延ばす大引きの作業です。古瀬さんが麺のついた棒を莉未ちゃんとお父さんに渡し、引っ張るように言います。でも、プツンと切れそうで、莉未ちゃんはなかなか引張れません。「もっと、もっと引っ張って!そうそう!」。莉未ちゃんが思い切って引っ張るとグンと麺が伸びます。島原手延べそうめんはコシがあるので、少しくらい強く引っ張っても大丈夫!麺の太さ1.3mm以下、長さ約2mまで伸ばせばOK。
次は「箸わけ」作業です。お母さんと莉穂ちゃんが長い箸を使ってくっついた麺を離していきます。「莉穂ちゃん一人でやってごらん!」古瀬さんから言葉をかけられて箸で麺を離す莉穂ちゃん。「もっと大きく離して!」。莉穂ちゃんも思い切って箸を動かせるようになりました。
麺のついた棒をお父さんと莉未ちゃんで引っ張ります。
お母さんと莉穂ちゃんが、箸でくっついた麺を離します。
一人で大丈夫?思い切って箸を大きく動かします。
選手交代、今度は莉未ちゃんが箸を動かします。特に端っこの方は念入りに動かします。麺がさわさわと揺れています。下から覗くと1本、1本が本当にキレイです。「箸わけ」はこれで終了。
通常は、この段階から乾燥させ、裁断となりますが、「麺商 ふるせ」では、自分たちで作ったばかりの生麺を試食することができるんです。
莉未ちゃんと交代、古瀬さんに励まされ麺を離します。
端っこの方まで、くっついた麺をちゃんと離します。
思わず下から眺めて、「キレイ!」
製造工場でしか味わえないできたての生麺をいただきましょう。何といっても今まで食べたことがないモチモチっとした食感にビックリ!「おいしいね!」莉未ちゃん、莉穂ちゃん、もちろん、お父さん、お母さんも、感激の味です。
製造所でしか食べられないできたての生麺
みんなで作ったそうめんの生麺をいただきます。
今まで食べたことのない感激の味!
試食の後、特別にそうめん工場を古瀬さんに案内してもらいました。工場の中は機械が活躍しています。また、職人さんがキビキビと働いています。今まで見たことのない光景に家族みんな感心しきりです。
自分たちが食べているそうめんがこんなに手間暇かけて作られているなんて・・。そうめんを食べるたびに思い出すんじゃないかな。いい体験になったね。
文・写真 中尾知徳
特別に古瀬さんに工場案内をしてもらいました。
そうめんが縦に伸ばされている!不思議だね。
ずっと見てても飽きないね。
掲載日:
2018/08/22
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