雨の季節―遊びに連れて行くところに困る頃です。
天気に関係なく、子どもたちが楽しめるところ・・・たーくさんっの本がある「ミライon図書館」に行ってみましょう!
ミライon図書館は、2019年にオープン。長崎県と大村市が共同で運営する図書館で、JR大村駅のすぐ近くにあります。現在と、過去について多く知ることで、「ミライの自分のためのスイッチをONできる場所になってほしい」と名付けられた図書館。
建物は、大村湾の海岸線をイメージしたというゆるやかなカーブを描く形をしていて、館内に入ると天井や本棚に長崎県産の木材がふんだんに使われています。
全館でおよそ202万冊もの本を収めることができるとのことで、これは九州では最大規模、全国的にもとても多い数なんですって。今は131万冊の本や雑誌が館内にはあるそうで、これだけの本があると、きっと読みたい本、探している本、があるよね。
©ミライon図書館
カッコイイ建物。2020年度の「グッドデザイン賞」にも選ばれたそう。
木の天井、窓からの青空、曲線美・・・建物としてもとても美しく興味深い。
館内には本棚に天井、テーブル、と長崎県産の木材が使われています。
図書館の入り口を入って左手が「こどもしつ」。子ども向けの本や紙芝居などがずらり。
本棚は子どもの目線に合わせた高さに作られていて、ここにはおよそ4万冊の本があるそうです。本棚ごとに、例えば「伝説・民話」とか「しごと」などのテーマに分かれていて、動物好きな人、乗り物好きな人、お菓子作りをしたい人・・・自分の興味があるテーマの本棚を見てみると、「こんな本もある!」「あ!これは読んだことがある!」という感じで本と出会うことができますね。
読みたい本はもちろん、館内のソファや椅子に座って読むことができるほか、図書館のルールに従って借りて帰ることもできます。
ミライon図書館まで遠くて来ることができない人には、インターネットで読みたい本をリクエストすると自分のおうちの近くの図書館などで受け取り・返却ができるサービスもあるそうですよ(登録が必要です。詳しいお問い合わせは図書館まで)。
「こどもしつ」の入り口。どんな本を読もうかな。
ジャンルごとに並べられた本棚。
所々にあるソファや椅子もまた、小さくて、ここで子どもたちが本を読むとかわいい。
本棚を眺めてみると・・・
さすが、長崎の図書館!長崎の歴史やお祭りにまつわる本が揃っています。長崎くんちの絵本、気になります。
英語や中国語・・・外国語で描かれた絵本も見つけました。外国のお話、どんな物語が描かれているのか、いつか読めるようになってみたいものです
小さな小さな子ども向けには靴を脱いで、本を読めるコーナーも。周りには紙芝居や大型の絵本がいっぱい。読み聞かせのイベントなどにも使われるそうです。
図書館を訪れた時は、ちょうど「のりもの」の本が特集として1つの棚に集められていました。ことし(2022年)9月23日に西九州新幹線が開業する予定で、大村市にも「新大村駅」が新しくつくられます。
機関車の絵本、長崎の路面電車をテーマにした物語、バスに船、働くクルマ・・・手に取ってみたいものばかりです。
こうした特集コーナーは、図書館の担当者の人が毎月、その時期にあった企画を考えていて、これまでも「妖怪の本」だとか「うんどう、そとあそび」などのテーマで、本が選ばれたそうです。みなさんの気になるテーマの本が並んでいるかもしれませんよ!ミライon図書館に来たら、こちらの特集コーナーもぜひ、チェックしてみてください。
大人も改めて読み直してみたい絵本がいっぱい。
この本、縦50センチもある大きな本!子どもと広げて読むと楽しいかも。
特集コーナー。新幹線開業を前に「のりもの」の本がずらり。
そして、図書館を訪れた時に、ぜひ、こちらも見てほしいのが1階奥にある「大村市歴史資料館」。
長崎の歴史、というとどうしても戦国~江戸時代の南蛮貿易やキリスト教との関係を思い起こしてしまいますが、旧石器時代から始まる大村の長ーい歴史を、コンパクトでわかりやすく展示してあります。
大村では、野岳湖周辺で旧石器時代の「石器」が見つかっていて、今から1万年以上も前に、ここで人々が暮らし始めていたことが分かります。展示室にはおよそ200点の歴史資料も展示されていて、古い土器や文書などとっても興味深く見ることができます。
中でも、弥生時代の「富の原遺跡」や江戸時代の「長崎街道」のジオラマは必見!立体的な模型から、当時の様子をより理解することができます。
一歩、足を踏み入れてみるといろんな知識や情報と出会える図書館。古い歴史を学んだり、物語の世界に入ってみたり、自分の興味あることをどんどん調べてみたり・・・雨の日、「外で遊べないよー」という時(もちろん、そうでないときでも!)、ミライon図書館はたくさんの発見や感動と出会える新しい「冒険」の入り口かもしれません。
文:冒険する長崎事務局
写真提供:ミライon図書館
掲載日:
2022/06/21
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
大村市東本町481