冒険家族、磯本さん親子がやってきたのは、佐世保市吉井町の「福井洞窟ミュージアム」。
迎えてくれたのは、佐世保市教育委員会文化財課の小林祐子さんです。
「ようこそいらっしゃいました!このミュージアムは、日本を代表する洞窟遺跡、福井洞窟のガイダンス施設です。福井洞窟は、旧石器から縄文の二つの時代にまたがり、人々の暮らしがよくわかる洞窟遺跡として、国の特別史跡に指定されています」
まずは「福井洞窟のシンボル」ゾーンへ。
福井洞窟の発掘調査現場をほぼ原寸大で再現しており、ドラマチックな映像と音声で旧石器時代から縄文時代の世界を体感できます。
磯本さん親子がやってきたのは佐世保市吉井町の「福井洞窟ミュージアム」。
迎えてくれたのは佐世保市教育委員会文化財課の小林祐子さんです。
発掘調査現場をほぼ原寸大で再現した「福井洞窟のシンボル」ゾーンへ。
発掘調査現場から移設された地層を見ることもできます。19,000年以前〜10,000年前の土層を剥ぎ取ったもので、時代の移り変わりがよくわかります。
次は「通史展示」ゾーンへ。
人類と洞窟の関わり方を年代別に紹介します。
発掘調査で発見された各層の遺構や遺物によって洞窟での暮らし方がわかります。
このゾーンで興味深かったのが、福井洞窟では17,700年前に地滑りで土砂崩れが起きていたのだということ。
「ジオラマにスマートフォンを向けてください」と小林さん。
お父さんがスマートフォンのカメラをジオラマに向けると・・・
発掘調査現場から移設された地層を見ることもできます。
「通史ゾーン」へ。人類と洞窟の関わり方を年代別に紹介します。
お父さんがスマートフォンをジオラマに向けると・・・
当時の人たちの目線で土砂崩れ後の様子が見えます。
相当被害が大きかったのがわかります。
発掘した地層からいろいろなことがわかりますが、特に朱俐ちゃんの目を引いたのが二つの小さな遺物。
イノシシの歯やサバの骨です。
10,000年以上前からイノシシやサバなどを食べていたんだって。
当時の人の食生活がわかるなんておもしろいね!
最後のゾーンは「テーマ展示」。
ここでは狩りや調理に必要な道具として作り出された石器の作り方を映像とパネルで紹介したり、土器のレプリカを展示しています。
当時の人たちの目線で洞窟が見えます。
発掘した地層からいろいろなことがわかります。
朱俐ちゃんの目を引いたのが二つの小さな遺物。これは?
展示室を巡ったら、古代の衣装を着て写真撮影をしよう!
ナウマンゾウと一緒にいるかのように見えるトリックアートパネルをバックにパチリ!
また「くらし体験室」では、勾玉(まがたま)作りや土器パズル、火おこし体験などができます。
磯本さん親子は、勾玉作り体験をチョイス。
型紙を使って石に鉛筆で下書きをしたら、サンドペーパーなどを使って削っていきます。
展示室を巡ったら、古代の衣装を着て写真撮影をしよう!
マンモスのトリックアートパネルをバックにパチリ!
「くらし体験室」では勾玉作り体験ができます。
約40分かけて完成!
素敵な勾玉ができました。
「福井洞窟ミュージアム」はこれで終了です。
でも、せっかくだから本物の福井洞窟も見てみたい!
というわけで、約3.5キロ離れた福井洞窟を車で目指します。
ミュージアムにはレンタサイクルもあるので、そちらもおすすめですよ。
さて、岩を屋根の代わりにして人が利用した遺跡を洞窟遺跡というのだそうですが、実際に見てみると大きさを実感できます。
大昔の人はこんなところで暮らしていたんだね。
「福井洞窟ミュージアム」と「福井洞窟」をセットで見学することで、より理解が深まります。
佐世保市にはこうした洞窟遺跡の数が36カ所もあり、国内最多だそう。
まさに洞窟遺跡のマチ!
「させぼ洞窟遺跡探検マップ」も発行されているので、興味のある方は出掛けてみてはいかがでしょう?
文・写真 取材ディレクター 中尾知徳
約40分かけて完成!素敵な勾玉ができました。
福井洞窟はミュージアムから約3.5キロ離れたところにあります。
実際に見てみると、大きさを実感できます。
掲載日:
2025/04/09
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