今回の冒険の舞台は南島原市北有馬町。
有馬小学校のグラウンドが会場となっている「フェスティビタス ナタリス」*にやってきました。
1580年、日野江城の城主であった有馬晴信がキリスト教の教育機関であるセミナリヨを有馬地区に開設、日本初のヨーロッパ派遣となった天正遣欧少年使節の4少年も南島原のセミナリヨの生徒だったことから、その当時のクリスマスの様子を再現して地域おこしの一環にしようと始まったイベントです。
「フェスティビタス ナタリス」はラテン語で「クリスマスの祭り」という意味だそうです。
会場はお祭り気分一色!地元食材を使ったグルメの屋台なども並んでいます。
子どもたちは綿あめを食べたりして楽しそう!
日が暮れてきた頃、メインイベントとなるクリスマス行列の南蛮衣装に着替えます。
佐々木さん親子は今回特別に行列に参加することができました。
会場からバスで出発地点近くの集会場へ移動し、記念撮影をします。
*「フェスティビタス ナタリス2024」は12月7日に開催されました。
南島原市の「フェスティビタス ナタリス」にやってきました。
子どもたちは早速、綿あめを食べたりして楽しそう!
出発地点近くの集会場へ移動し、記念撮影をします。
クリスマス行列の出発地点は、セミナリヨ跡です。
あたりが暗闇に包まれるとセミナリヨが開設されていた頃の西洋の曲を中学生が演奏。
演奏が終わるとスタッフがたいまつに火をつけます。
まず城主であるキリシタン大名役がたいまつを受け取り、約1.1キロ先にあるメイン会場の有馬小学校に向かって歩き始めます。
クリスマス行列の出発地点は、セミナリヨ跡です。
セミナリヨが開設されていた頃の西洋の曲を中学生が演奏します。
城主であるキリシタン大名役がたいまつを受け取り、歩き始めます。
天正遣欧少年使節の4少年、家臣団、宣教師、セミナリヨの生徒やポルトガ人に扮した人々が後に続きます。
キリスト教を伝えたイエズス会の宣教師がローマに伝えた報告書には、現在の北有馬町谷川の通りを練り歩いていたことが事細かに伝えられています。
佐々木さん親子もお父さんがたいまつを持って一緒に歩きます。
430年前の南蛮屏風に描かれた世界が再現されていると思うととても感慨深いものがあります。
武者行列の再現は日本全国にありますが、戦国時代のクリスマス行列の再現は南島原市ならではです。
天正遣欧少年使節などに扮した人々が続きます。
佐々木さん親子もお父さんがたいまつを持って一緒に歩きます。
戦国時代のクリスマス行列は南島原市ならではです。
行列は静かに進みます。
暗闇に数多くのたいまつの炎がゆらめき行列を照らす様子は、まさに絵巻のよう。
途中、街路樹にもイルミネーションが輝いています。
休憩を兼ねてたいまつの交換をしていると、花火が上がりました。
「ウワア〜!」
歓声が起こります。
ここでスタッフからリクエストが入ります。
「声を出して元気よくいきますよ!VIVA ARIMA!有馬万歳!という意味ですね」
「VIVA ARIMA!」
みんなで大きな声を出しながら進むと、メイン会場となる有馬小学校の巨大なクリスマスツリーが見えてきました。
高さは日本最大級の約30メートル、イルミネーションで輝いています。
会場に到着して、場内を一周したらクリスマス行列は終了です。
暗闇に数多くのたいまつの灯りがゆらめく様子は、まさに絵巻のよう!
休憩を兼ねてたいまつ交換をしていると花火も上がりました。
巨大なクリスマスツリー!イルミネーションで輝いています。
南島原市冬のお祭り実行委員会の川島進一会長は、
「このイベントは地域のまちおこしとして始まり、今年(2024年)で28回目となります。巨大なクリスマスツリーもそうですが、ほとんど住民の皆さんの手作りでやってきました。これからは、若い人たちの意見も聞きながら長く続けていって欲しいですね」とおっしゃっていました。
会場ではイタリアとのライブ中継や朗読劇、ミニコンサートなどもあり、一足早いクリスマス気分を味わうことができました。
佐々木さん親子も、「楽しかった」「家族の思い出づくりができました」と大満足!
南島原市の冬の風物詩となった「フェスティビタス ナタリス」、これからもずっと続いて欲しいですね。
文・写真 取材ディレクター 中尾知徳
南島原冬のお祭り実行委員会の川島進一会長です。
イタリアとのライブ中継、朗読劇などもありました。
佐々木さん親子も「家族の思い出づくりができました」と大満足でした!
掲載日:
2024/12/25
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