「みかわち焼」を詳しく学んでみよう!と、冒険家族、尾上さん親子がやってきたのは、佐世保市の三川内焼伝統産業会館です。
「三川内焼伝統産業会館へ、ようこそいらっしゃいました!」
迎えてくれたのは、三川内陶磁器工業協同組合理事の里見寿隆さんです。
里見さんは、「嘉久正窯(かくしょうがま)」の窯元さんでもあるんですよ。
三川内焼伝統産業会館では、「みかわち焼」の歴史と時代ごとの代表作品を知ることができます。
「三川内では当初、陶器を焼いていましたが、その後、磁器の生産へと変わりました。平戸藩の御用窯として技術の粋を極めた作品が作られ、江戸時代は将軍献上品でもあったんです」
里見さんが、詳しく説明をしてくれます。
冒険家族、尾上さん親子がやってきたのは三川内焼伝統産業会館です。
迎えてくれたのは三川内陶磁器工業協同組合理事の里見寿隆さんです。
「みかわち焼」の歴史と時代ごとの代表作品を知ることができます。
展示物を見ていた瑛里くんが、急に声を上げます。
「龍踊りの龍みたい!」
瑛理くんが見つけたのは、花瓶。
掘りや貼り付けを駆使し、まるで生きている龍が巻き付いているかのよう。
確かに凄い作品です。
さらに鯉が滝登りしているような花瓶も発見!
尾上さん親子は里見さんに案内してもらいながら、
唐子絵、染付、細工、透かし彫りなど、「みかわち焼」の特徴である数々の技法を教えてもらいます。
一通り館内を案内してもらったら、さあ、「みかわち焼」の体験といきましょう!
「絵付け体験」には、子どもたちがチャレンジします。
展示物を見ていた瑛理くんが声を上げます。「龍踊りの龍みたい!」
まるで生きている龍が巻き付いているかのよう。凄い作品です。
「絵付け体験」には、子どもたちがチャレンジします。
瑛理くんはお皿を、千波ちゃんはマグカップの素焼きを選んで、鉛筆で下書きをします。
「鉛筆で描いた線は焼いた時に消えるから好きなものを描いていいよ」と里見さん。
瑛理くんは、大好きなテレビのヒーローを描くようです。
一方、千波ちゃんは、迷っています。
しばらくして描き始めたのは、イルカです。
「鉛筆で描き終わったら呉須(ごす・焼成すると青く発色する)という絵の具を筆で塗っていくよ」
瑛理くんは迷うことなく大胆に筆を走らせます。
千波ちゃんは何度も筆に呉須を含ませて、丁寧に描いていきます。
瑛理くんはお皿に、千波ちゃんはマグカップの素焼きに鉛筆で下書き。
呉須という絵の具を筆を使って迷うことなく大胆に塗っていきます。
千波ちゃんは何度も筆に呉須を含ませて、丁寧に描いていきます。
描き終わったら、お皿とマグカップの底に名前を描いて終了です。
お父さんとお母さんは、アロマポットと鉛筆立ての「透かし彫り体験」にチャレンジします。
指導してくれるのは玉泉窯(ぎょくせんがま)の福本幸さんです。
窯元さんが直々にレクチャーしてくれるなんて、プレミア感がありますね。
福本さんが先の尖った彫刻刀のようなものを持っています。
「剣先(けんさき)というんですが、これで彫っていきます」
福本さんがスッと刃を生生地(なまきじ)に入れて、キレイな窓を作ります。
「それじゃ、やってください。ただし、さっきこの生生地を作ってきたんですが、空気が乾燥していると硬くなります。大体20分くらいで彫ってください」
初めての「透かし彫り体験」、しかも約20分の時間制限あり、ですか!
生地に薄く型がついている目安の位置に恐る恐る刃を入れて、彫っていきます。
描き終わったら、お皿とマグカップの底に名前を描いて終了です。
「透かし彫り体験」は玉泉窯の福本さんがレクチャーしてくれます。
初めての「透かし彫り体験」、しかも約20分の制限時間あり、ですか!
菱形の目安が多いお父さんは?
「難しいです!」
彫った後、いろいろ気になるところがあるようですが、
「大丈夫です。彫られた後、きれいに仕上げますから」と福本さんがフォローしてくれます。
お母さんは円形や四角を彫っていきます。
二人とも神経を集中させて、どんどん進めていきます。
約20分かけて何とかできました。
「楽しかった!」
できあがった作品は、窯元で焼成されて完成です。*
今回、尾上さん親子は作品の見学や体験を通じて、「みかわち焼」の素晴らしさを知ることができ、大満足でした。
*作品の完成まで約1カ月かかります。
文・写真 取材ディレクター 中尾知徳 完成写真 冒険家族 尾上さん
菱形の目安が多いお父さんは?「難しいです!」
お母さんは丸や四角の目安を彫っていきます。
体験した作品は、窯元で焼成されて完成です。
掲載日:
2024/10/23
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