今回は、特別編!2023年11月25日に開催された「防災キャンプ2023in平戸」をご紹介します!
2022年の大村市での開催に続いて、2回目の開催となった防災キャンプの会場は、平戸市立平戸小学校。
抽選で選ばれた11組のご家族が参加しました。
まずはイベントを主催した長崎県オールトヨタの藤岡良規様からご挨拶、そして開催に協力いただいた平戸市の黒田成彦市長からも防災に取り組む心構えをお話しいただきました。
防災プログラムを進めていくのはキャンプやアウトドアの経験豊富な「キャンプ女子」の皆さんです。
1時間目は「平戸市で起こりうる災害について学ぼう」。
平戸市の防災担当者藤田親央さんが平戸市の災害について話します。
「平戸市で怖いのは台風ですね。平戸市全体の70%が2日間、停電したことがあります」
2回目の開催となった防災キャンプの会場は、平戸市立平戸小学校です。
長崎県オールトヨタの藤岡良親様と黒田成彦平戸市長のご挨拶。
1時間目は「平戸市で起こりうる災害について学ぼう」です。
受付の時に配布された総合ハザードマップで参加者の自宅を探します。
「斜線が入っているところに住んでいる人はいませんか?」
自宅の場所に斜線が入っているご家族が手を挙げます。それを確認した藤田さん。
「ヤバイね〜!」と声を挙げます。
エーッ?
「まあ、大袈裟に言いましたけど、斜線が入っているところは、土砂災害警戒区域です。大雨が降った時とかは、いち早く避難しないといけない区域という意味ですので、気をつけてくださいね」
2時間目は「もしもの時の安全に。食事を作る、食を学ぼう」です。
このプログラムでは災害が起こった時に、温かい食事を作ることを学びます。
炊飯器や電子レンジが使えないことを想定して、湯煎調理でカレーとご飯を作ります。
まず耐熱性のポリ袋にカップを使ってお米(無洗米)と水を家族の人数分計って入れます。
総合ハザードマップで自宅がどこにあるかを探します。
自宅が土砂災害警戒区域に入っていないか確認します。
2時間目は「もしもの時の安全に。食事を作る、食を学ぼう」です。
次にカレーの方は、ポリ袋にツナ、カレーパウダールウ、野菜、水を入れて、モミモミします。
楽しいね!
カセットコンロにかけた鍋のお湯の中にお米とカレーの袋をいれて湯煎します。*
これで約30分待ちます。
待っている間にテントを立てよう!
1人用のテントは、避難所でプライベート空間を作ったり、着替えの空間を作ったりできるので、一つあると大変便利です。
*今回は特別に火を起こす許可をいただきました。
カレーの方はポリ袋にツナ、カレーパウダールウなどを入れモミモミ!
お米とカレーの袋を鍋の中に入れて湯煎します。
湯煎している間に1人用のテントを立てよう!
テントが立ち上がって中に入って遊んだりしている間に30分経ちました。
鍋からお米の袋を先に取り出し、しばらく蒸らします。
そしてカレーの袋も取り出してご飯の上にかければ・・・
「オイシイ!」
災害時に湯煎調理をおススメするのは、後片付けも含めて貴重な水を最小限にできるから、だそうです。
なるほど。
休憩を挟んで3時間目は「車で避難生活ができる!給電車を体験しよう!」です。
今回はトヨタの給電車、「ボクシー」、「ハリアー」、「アクア」、「シエンタ」の4台が配置されています。
鍋から先にお米の袋を、次にカレーの袋を取り出します。
「オイシイ!」災害時に湯煎調理は貴重な水を最小限にできます。
3時間目は「車で避難生活ができる!給電車を体験しよう!」です。
長崎県オールトヨタの大平篤史さんが説明します。
「災害時に車は一時的な避難場所になります。よりプライベートな環境を保つためにバスタオルで目隠しをしたり、アイマスクやクッション、寝袋などがあれば寝ることもできますね」
そして、給電車の最大のメリットは電気が使えるということ。
「電気製品の消費電力が1500W(ワット)まで使え、最大、約5日分の電力を賄うことができます」
それじゃ、実際に給電車を体験してみよう!
車内のコンセントに繋いだ電気ポットでお湯を沸かしたり、ランタンの灯りをつけたり、子どもたちは大はしゃぎです。
最初、キャンプが防災にどう役立つのかわからなかったご家族も、納得のプログラム。
後半「防災キャンプ2023に参加しよう!②」に続きます。
文・写真 取材ディレクター 中尾知徳
「災害時に車は一時的な避難場所になります」と大平さん。
実際に給電車を体験してみよう!ランタンの灯りがつきます。
キャンプが防災にどう役立つのか、納得のプログラムが続きます。
掲載日:
2023/12/20
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