今回の冒険の舞台は、ながさき県民の森天文台。
上田さん親子を迎えてくれたのは、ながさき県民の森インタープリター会天文部会長の植木信幸さんです。
「今日は天文台で星座早見盤作りと太陽観測をしましょう」
中に入ると小さい天体望遠鏡があります。これは貸し出しもしているとのこと。
さらに通路を歩いて行くと…
ありました!大きな天体望遠鏡!
龍駕くんも思わず「ウォー!」と声をあげます。
ながさき県民の森天文台で迎えてくれたのは植木信幸さんです。
中に入ると小さい天体望遠鏡があります。これは貸し出しもしています。
大きな天体望遠鏡!龍駕くんも思わず「ウォー!」と声をあげます。
「この天体望遠鏡は口径20センチの屈折式天体望遠鏡です」と植木さん。
長崎県内でも有数の大型天体望遠鏡とあって、とにかくカッコイイ!
「これで太陽を見てもらおうと思いますが、今、ちょっと曇っているので最初に星座早見盤を作りましょう。星座早見盤というのは、ある月、ある日、ある時間に見える星を表すことができる便利なものです」
星座早見盤キットを植木さんが上田さん親子に渡します。
「切り取り線に沿って円盤状の星図盤を外してください」
上田さん親子が星図版を切り離し、台紙にはめ込みます。
「円盤がうまく回転するかな?」
龍駕くんが動かすと
「アッ、回った、回った!」
星座早見盤の完成です。
長崎県内でも有数の大型天体望遠鏡とあって、とにかくカッコイイ!
星座早見盤キットを植木さんが上田さん親子に渡します。
円盤状の星図盤を台紙にはめ込んで星座早見表の完成です。
星座早見盤の見方を教えてもらいます。
「星図盤を回して日付と時刻の目盛りを合わせると、その日、その時刻に見える星空が現れます。今日、5月14日21時に南に見える星空はこうなります」
知っている星座はあるかな?
龍駕くんは知っている「こいぬ座」を見つけました。
ただし、星座早見盤を使う際は注意点があるそう。
「どの方角を向いているか前もって確認しておくことが必要になります。例えば今は南を向いているので星座早見盤の南の方角と合わせて頭の上にかざすと、一致するというわけです」
星座早見盤で星を調べている間に天気が回復し、太陽が顔を覗かせるようになりました。
植木さんが星座早見盤の見方を教えます。
方角を合わせて星座早見盤を頭の上にかざすと、見える星と一致します。
星座早見盤で星を調べている間に太陽が顔を覗かせるようになりました。
「天体望遠鏡で太陽を見てみましょう!」
初めて天体望遠鏡に触る龍駕くんはドキドキです。
近づいてレンズを覗きます。
「白く見えているのが太陽の表面全体です。何か見えるかな?」
「真っ白!」
「そうだね、真っ白だね、でも、シミみたいな、黒いものがないかな?」
目を凝らしていた龍駕くんですが・・
「ああ!ちょっと見える!」
「それは太陽の黒点です。そばかすみたいだよね。周りよりも温度が低いため黒く見えるんです」
もっとハッキリ見たい!
龍駕くんの思いを感じたのか、植木さんが奥の手を出します。
「赤い光だけを通す特殊なフィルターをつけて、パソコンの画像で見てみましょう」
初めて天体望遠鏡に触る龍駕くんはドキドキ!レンズを覗きます。
「白く見えているのが太陽の表面全体です。何か見えるかな?」
特殊なフィルタをつけて、パソコンの画像で見てみよう。
パソコンの画面に赤い円形の太陽が見えます。
「ところどころに見えるのが黒点です。そして黒いひげのようなもの、太陽のふちにも炎が吹き出しているようなものがありますね。これをプロミネンスといいます、まさに燃えている姿ですね」
太陽の表面は約6,000度なんだって。
ヘエ〜!
「太陽がないと地球はどうなる?」と植木さん、
「真っ暗になる!」」と龍駕くんが答えます。
植木さんは頷きながらも、
「太陽は熱を出しているよね。地球の生物は太陽の熱で生きているようなものだから、太陽はとても大切な存在だよね」
龍駕くんも頷きます。
お父さん、お母さんも、天体望遠鏡を見ては、龍駕くんと話をしています。
天体望遠鏡で見る太陽の不思議さ、大切さを感じたようです。
文・写真 取材ディレクター 中尾知徳
赤く見える太陽のところどころに黒い点が。これが黒点です。
太陽の表面には黒点の他にプロミネンスも見えます。
天体望遠鏡で太陽を見て、不思議さと大切さを実感です。
掲載日:
2023/07/12
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