いちご狩りで賑わう大村市のレインボーロードをドライブしていると、「赤似田さくら園→」という看板を見つけ、どんな「さくら園」なのか、いったいどこにあるのか・・・看板に誘われるようにたどっていくと・・・野田町の「赤似田堤(あかにたつつみ)」の方向へ。
「赤似田さくら園」と書かれた駐車場を見つけ、降りて少し、歩くと・・・そこには一面、菜の花の黄色!そしてその奥には、咲き始めたサクラの木々。いったい、何本あるのでしょう。これは、すごい!!
およそ2万平方メートルの敷地に八重桜など約500本のサクラが植えられています。満開を迎えたソメイヨシノからは少し遅れて4月初旬から中旬にかけて、見ごろとのことです。
大村市では、市の花で天然記念物の「オオムラザクラ」を中心に、八重桜で大村市を「さくら日本一」にしようと、その名も「さくら日本一まちづくりの会」が、2017年から市内に50種類、1500本のサクラを植える活動をしています。この赤仁田堤近くにさくら園には、このうち500本が植えられました。
さくら園への矢印をたどって向かうと・・・
「赤似田堤」の近くに、一面に菜の花の黄色が広がっています
そしてその先に、サクラ。これからが見頃です
この日はまだ、数本のサクラが咲くだけで、ほとんどのサクラはつぼみのまま。それでも、まだ、植えたばかりで木も低く、細いのですが、園内を歩いても歩いても、サクラの木・・・500本のサクラです。これは10年、20年、50年・・・と子どもたちが大人になるころにはものすごい「さくら園」になるのではないでしょうか。想像するだけで、心が震えるような感動です。
そして、1本1本のそばには、「誕生記念」とか「卒業記念」、「結婚記念」、還暦や卒寿、白寿のお祝いとの言葉とあわせ、市民のみなさんのお名前が書かれたプレートが立てられています。最初は、「わぁ、お子さんが生まれたときに植えたんだろうね」とか「卒寿って、90歳。ご長寿だねー」と思いながら、見ていましたが、植えたみなさんの喜びをたどっているようで、みなさんの思いに触れるようで、知らず知らず、胸がいっぱいになりました。
さくら日本一まちづくりの会の代表の川添さんも、「市民一人一人のサクラ。自分のサクラ(マイツリー)が植わっているというのは、子どもの自慢になるんじゃないかな」と感慨深げ。「大村ではソメイヨシノに八重桜、と二度、花見ができるんですよ。ぜひ、遊びにきてください!」と呼びかけています。
ご長寿記念のサクラ。ことしもきれいに咲いていますよ
サクラの種類がたくさんあることも教えてくれる
ピンクと黄色―春の訪れを感じさせる色合い
「赤似田さくら園」は私有地のため、地域住民のご迷惑にならないようにお越しください。菜の花畑の周囲などには鳥獣対策の「電気柵」や檻が設置されています。近くにため池もあります。子どもたちの事故には十分、お気を付けください。
また、まちづくりの会では、サクラの満開の時期に合わせた2023年4月9日(日)には花見会を計画していて、地元の人たちによる豚汁などを振る舞われるそうです(参加費:大人500円、子ども無料)。
あぜ道のたんぽぽ。この黄色も鮮やか
菜の花畑をぐるりと取り囲む電流が通っている「柵」に注意!
駐車場あり。「赤似田堤」を目指して進んでください
写真・文:冒険する長崎事務局
掲載日:
2023/03/30
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大村市野田町