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「九十九島水族館海きらら」で海の生きものについて学んでみよう!

「九十九島水族館海きらら」は、西海国立公園内にある水族館です。九十九島の海には約1000種の魚が生息しており、これは日本の海に生息している魚の種類の約3分の1にあたります。魚以外にも多くの種類の生きものがすむ九十九島。その九十九島の海の世界を再現しているのがこの水族館です。海きららでは、毎日行われるイルカのプログラム(http://boken.nagasaki.jp/spot/boken038.html)の他にも体験できるプログラムがたくさんあります。そのいくつかを紹介しましょう。

海きららには国内でも珍しい屋外型の九十九島湾大水槽があります。この大水槽では、九十九島湾の沖合から沿岸までの海の様子を再現。そしてこの大水槽で行われる「九十九島お魚教室」では、大水槽の中で生活する生きものについて飼育スタッフが詳しく説明してくれます。実際に水槽で生育する海の生きものを見ながら説明を聞くと、そうした生きもののことがよく理解できるようになるでしょう。九十九島お魚教室は毎週日曜日、午前11時30分と午後2時30分から、それぞれ約20分間行われます。

  • ©九十九島水族館海きらら
    九十九島湾の海の生きものについて学べる水族館海きらら

  • ©九十九島水族館海きらら
    九十九島湾の様子を再現した屋外型の大水槽

  • ©九十九島水族館海きらら
    「九十九島お魚教室」では飼育スタッフが海の生きもののことを詳しく説明してくれます

「生きものふしぎ発見」は、はく製を見たり触ったりしながら海の生きものについて詳しく学べるプログラムです。実際に説明に使われるのはカブトガニやイセエビなどのはく製、そしてサメの歯などです。カブトガニは九十九島の豊かな自然を代表する生きものの一つです。というのも、近年、カブトガニの生息する干潟が埋め立てなどによって少なくなっており、その数を減らしているからです。海きららでは、これまで約2億年もの間、姿や形を変えないで生き残ってきたカブトガニがこれからも生き続けることができることを願い、調査や研究を進めています。
生きものふしぎ発見は毎週土曜日と日曜日の正午から、ラボコーナーで約15分間行われます。

  • ©九十九島水族館海きらら
    海の生きものについて、はく製を見ながら学ぶ「生きものふしぎ発見」

  • ©九十九島水族館海きらら
    カブトガニは九十九島の貴重な生きもの一つです

  • ©九十九島水族館海きらら
    このプログラムではさまざまな海の生きもののはく製を見ることができます

普段見ることのできない水族館の裏側っていったいどうなっているのかな。そんな疑問に応えてくれるのが「水族館ミステリーツアー」です。これは、表の水槽にデビューする前の生きものを見るなど、水族館の裏側を飼育スタッフの解説付きで巡るツアーです。ツアーの間はいろいろな質問にも答えてくれますよ。
水族館ミステリーツアーは毎週日曜日、午前11時と午後2時に行われます。所要時間各30分で参加定員は20名、費用は300円です。開始1時間前から水族館改札奥の専用デスクで受付をしています。

  • ©九十九島水族館海きらら
    普段見られない水族館の裏側を探索できる「水族館ミステリーツアー」

  • ©九十九島水族館海きらら
    このツアーでは飼育スタッフが解説しながら案内してくれます

真珠の養殖が盛んに行われている九十九島。海きららの「真珠の玉出し体験」では、本物の真珠をアコヤガイから取り出す体験が楽しめます。取り出した真珠はそのまま持ち帰ることもできますが、携帯ストラップなどアクセサリーに加工することもできるんですよ。
ところで、九十九島ではなぜ真珠の養殖が盛んなのでしょうか。海きらら営業部の鶴田耕一郎さんによると、「九十九島の島から栄養をたっぷり含んだ水が海に流れ込み、植物プランクトンを育みます。豊かに育った植物プランクトンは真珠を作るアコヤガイのエサとなり、良質な真珠ができるから」ということでした。
真珠の玉出し体験は毎日行われています。所要時間は約5分。料金は1回につき650円、加工する場合は別途費用が必要です。

  • ©九十九島水族館海きらら
    アコヤガイから真珠を取り出す「真珠の玉出し体験」

  • ©九十九島水族館海きらら
    真珠の取り出しは比較的簡単。5分で取り出せます

  • ©九十九島水族館海きらら
    取り出した真珠はそのまま持ち帰ることもできますが、有料でアクセサリーに加工することもできます

海きららには「こどもひろばあまもば」と呼ばれるコーナーがあります。海藻のアマモが群生する「アマモ場」は稚魚が育つ場所です。この広場は、子どもたちが楽しく海の生きもののぬり絵や、パズル、ぬいぐるみなどで遊びながら九十九島や生きものに興味を持ってもらえる場所です。ほかにも海の生きものにちなんだ工作が楽しめる「九十九島工房」が不定期に開催されます。参加したい場合は海きららに問い合わせて、スケジュールを確認してください。これまでに開かれた工房には、「海のいきものキャンドルづくり」や「カラフル★かくれんぼクマノミ作り」などがあります。工房は有料です。

今回は、九十九島水族館海きららで体験できるプログラムを5つ紹介しました。九十九島お魚教室や水族館ミステリーツアー、そして生きものふしぎ発見に参加すれば、九十九島に生息する海の生きもののことがもっとわかるようになることでしょう。真珠の玉出しや九十九島工房の体験はとても楽しそう!ぜひ九十九島水族館海きららに出かけてみてください。

※コロナウイルスの感染拡大防止のため、状況によっては参加できないプログラムもあります。出かける前に海きららの公式ホームページや電話などで確認してください。

  • ©九十九島水族館海きらら
    「こどもひろばあまもば」前で開かれる「九十九島工房」

  • ©九十九島水族館海きらら
    工房では海の生きものをテーマにした工作を楽しむことができます

  • ©九十九島水族館海きらら
    「こどもひろばあまもば」にはさまざまな遊具が用意されています

写真提供:九十九島水族館海きらら

文:Setsuko Truong
メルボルン在住のフリーランスライター。旅とアートが趣味で日本国内・海外あちこち旅してきました。長崎は好きな町の一つ!そんな長崎の魅力をお伝えしたいと思います。

掲載日: 2021/07/27
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。

インフォメーション

スポット名
九十九島水族館海きらら
TEL
0956-28-4187
住所
長崎県佐世保市鹿子前町1008

長崎県佐世保市鹿子前町1008

※お出かけの際には事前に位置をお調べすることをお勧めいたします。
駐車場情報
乗用車700台/大型バス18台(定時間以上利用の場合有料)
営業時間
【3月~10月】午前9時~午後6時(最終入館 午後5時30分)
【11月~2月】午前9時~午後5時(最終入館 午後4時30分)
定休日
無休
対象年齢
全年齢
料金
大人(高校生以上)1470円、4才~中学生730円、3才以下無料
体験プログラムには別途料金のかかるものがあります。
アクセス
佐世保駅前バス停6番乗り場から「パールシーリゾート・九十九島水族館」行きに乗車。
所要時間約25分。
バスは30~40分おきに運行。
公式サイト
https://umikirara.jp/
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