「わーーーーー」と誰もが走り出したくなる景色が広がっているのが、松浦市鷹島(たかしま)の北端にあるモンゴル村。広さ18万4000平方メートルもの敷地につくられた公園には、芝生が広がる「モンゴル草原」や、アスレチック遊具、それに草スキー場などがあり、お弁当を持ってピクニックを楽しむにはもってこいのスポットなんです。子どもたちが思いっきり遊び回れる、と長崎県内だけでなく、佐賀や福岡からも家族連れを中心に年間1万3000人が訪れるとのこと。広い駐車場もあり、お弁当の持ち込みもOK!ドライブを楽しみながら、いざ、モンゴル村へ!
©松浦市地域経済活性課
鷹島の北端、眼下には海が広がるロケーション
©松浦市地域経済活性課
子どもに大人気のアスレチック
©松浦市地域経済活性課
海の青と、木々の緑、大人ものんびり、癒されます
そこで、はたと、「ん!?モンゴル!?」と頭の中にクエスチョンマークも広がりますが、この島とモンゴルの歴史はとても古いんです。時代は鎌倉、1281年に攻めてきた「元」との戦い、いわゆる「蒙古襲来」「弘安の役(こうあんのえき)」の舞台となったのがこの地。日本へと押し寄せた元軍ですが、猛烈な台風により多くの船が鷹島沖で沈没し、その後の日本側の攻撃で壊滅しました。この戦いで沈んだ船やその遺物はその後、引き揚げられたり、日本初の海底遺跡として国の史跡「鷹島神崎遺跡(たかしまこうざき・いせき)」として保存されています。
この史実にちなんで、1993年、鷹島モンゴル村がオープン。当初は、モンゴルの遊牧民の移動式住居「ゲル」を模した宿泊施設や温泉施設がありましたが、現在はクローズ。モンゴルを感じさせる草原と、海と空の近さを感じられる公園として、人気を集めています。
「蒙古襲来絵詞(模本)」(九州大学附属図書館所蔵)を改変
©松浦市教育委員会
「鷹島海底遺跡」調査のようす
©松浦市教育委員会
海中から出土した「てつはう」(鉄砲)
©松浦市地域経済活性課
「ゲル」は現在、宿泊はできませんが、見学は可能
中でも、気になるのが草スキー!この斜面を滑り降りたら、スピード感!爽快感!!気持ちいいこと!!!間違いなし!そりやスキーをご持参ください。園内には段ボールも用意されていますので、こちらを使うこともOKです。ただ、小さな子どもでもスピードがびゅん、と出たり、勢い余ってゴロゴロゴロ、と転んでしまうなどあり得ますので、くれぐれもけがや事故のないように、保護者のみなさま、周りの大人のみなさまの見守りをお願いします。安全に、楽しんでください。
©松浦市地域経済活性課
いざ!草スキー! チャレンジしてみよう!
©松浦市地域経済活性課
子どもたちがはしゃぐ声が聞こえてきそうです
©松浦市地域経済活性課
段ボール1枚あれば、楽しめる!これが草スキーの醍醐味だ!
モンゴル村は、鷹島の北端。ドライブや道中の「道の駅」などへの寄り道、そして何よりも「海のあお」と「空のあお」を楽しみ、子どもも大人もリフレッシュできる一日をお過ごしください。
©松浦市地域経済活性課
大人もぼーっとできる時間が必要かも・・・
©松浦市地域経済活性課
©松浦市地域経済活性課
鷹島特産の「阿翁石」で作られた「勝鷹」モニュメント。ご利益あるかな
写真提供:松浦市地域経済推進課、松浦市教育委員会、九州大学附属図書館
文 冒険する長崎プロジェクト事務局
掲載日:
2021/06/28
※掲載している情報は記事公開時点のものです。変更される場合がありますので、お出かけの際には事前に各施設へお問い合わせください。
松浦市鷹島町阿翁免1646-1